バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ハーフビースト:ハーフヒューマン:ヒーローズ/10

ハーフビースト:ハーフヒューマン:ヒーローズ 10
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 

 
10
 
 昨日は、スラム街に帰る途中に怪しまれない程度に軽く女性の影を探したものの、
 誰もいなかった、
 やっぱり、見かけたのは気のせいだったんじゃんか!!
 「あの~」
 「いりゃっしゃ~い!」
 勤務中に入口からこちらに出てきたのは半分ハリネズミの女の子?
 俺と同じくらいの年齢、灰色のハリネズミに人間側はハリネズミの針に負けないぐらい茶色でボリュームのある髪の毛、
 さらに丸眼鏡を両側にかけている、
 俺は慌てて右手側後ろ奥の相手席の方を手で指す
 「席はあちらに~ご注文は~」
 「コーヒー!じゃなくて!ここで自警団の募集をしてるって・・・」
 ああ、そっちか
 俺は慌てて女の子の方を見る、女の子は両手握り締め何かを期待するようにじっとこちらを見ている、
 「してるよ~」
 仕事中に来られるとやっぱり面倒だな、そろそろ自警団の本拠が欲しいな・・・
 「あの!私、戦闘はからっきしなんですけど、その、事務作業とかなら・・・」
 それなら・・・
 「ちょうどいい、非戦闘員でも欲しかったんだ、人少なくてさ、それじゃ、自警団の新しい本拠地探してくんない?」
 「え?私がですか!?」
 自分を右手で指さし驚くハリネズミ女子、
 「嫌なら別にいいぜ?俺が勤務終ってから探すだけだし、あ、俺の勤務終ったら面接な!」
 ハリネズミ女子は呆れでか力の抜けた真ん丸目を戸惑いでなのか瞬きし
 「正式に雇われる前に仕事任すんですか?それも割と重要なの」・・・「わかりました、とりあえず探してみます・・・」
 「んじゃ、ここのお店が終わるあたりにもう一度来てくれ!」
 「は・・・はい・・・」
 固くぎこちなく返事をするハリネズミ女子
 「おい!自警団の仕事だ、勤務時間後に集合!!」
 「了解!!」
 マスターの呼びかけに俺は返す!!
 「あ、名前は?」
 俺はハリネズミ女子に急いで聞き返す
 「リネールです!」
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――