バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

Wカード&A 1話/20

Wカード&A 1話20
 
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 ようやく見つけたぜ・・・
 家にいるのかと思って行ったらいないわ
 訓練場にもいないわ買い食いでもしてんのかと思って屋台通りに行ってみてもいないわ、
 で、いたのは鍛冶場・・・
 「あ、ししょー!」
 鍛冶屋と話していた少年が振り返りこちらに駆けて来て
 「いたいた、おい!少年」
 俺の前に立ち止まる
 「なんだよ?」
 「炎竜の居場所が判明した」
 と、少年が目を見開き輝かせる
 「本当かよ!どこだよ!!師匠も行くんだろ!一緒に」
 「まぁまて、落ち着け」
 俺は 右手を広げて前に出し制する
 「お、おう」
 どうやら落ち着いたようだ、
 「まさか、連れてかないって」
 「連れてくさ、その代わり条件がある」
 「条件てなんだよ」
 「お前は戦いに行くんじゃない、あくまでお前だけは生き延びろ、まず第一の条件がそれだ」
 明らかに不満そうに目と口をへの字に曲げる少年
 「えーでもさ」
 「いいか、これは俺の戦いだ、対して、お前は経験貯めに行くんだ、怖気づいたら逃げろ、いいな」
 「うー」
 少年は嫌そうに唸る
 「後、それから、」
 俺は鍛冶屋の方を見る
 「頼みたいことがあるんだ」
 「なんだ?」
 鍛冶屋が険しそうにこちらを見る
 「実はさ・・・」
 そして、鍛冶屋と話した帰り道、俺は少年と並んで街道を歩いていた・・・
 「そういえばさ」
 こともなげに話しかけてくる少年
 「なんだ?」
 「よく俺を連れてってくれる気になったよな?やっぱり、前回で活躍したからか?」
 「違う」
 「じゃあなんだよ」
 「コイントスで裏が出たからだ」
 少年が俺の方を向く、軽い怒りでか眉毛を少し逆ハの字に傾けて
 「あー!なんだよそれ!!ひっでぇなぁ!」
 「なははは・・・」
 俺は笑いながら街道を先へと歩いて行った
 

 
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