オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベもどきを置いていきます。

一人ぼっちの魔王/6

 
一人ぼっちの魔王 6
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 「はっはっはっ、どうだ、師匠から一人前だって言われた上に、城下町の門の守衛の一人に選ばれたぜ!!」
 「どうせ、先の大地震での摺り寄せの癖に・・・」
 城下町の片隅で笑いかけてくる鎧姿の新人騎士、デラクにうんざりして返す、こいつはことあるごとに私に関わろうとしてくるなぁ・・・
 「そういうお前は、まだ独り立ちを認められてないじゃねぇか」
 「仕方無いでしょ、地震の前から、先生の行方が知れないんだから・・・」
 そう、そうなのだ、上の方からはいざという時のために魔術師は命あるまで城か城下町に待機、そういう命令になっていて、私もうかつに森の方に行けないので気が気ではないのである、
 城の方は捜索隊を出すと言っていたが、この状況で人数だせるのかは疑問だ、下手をすれば捜索は一通り復興作業が終わってから、ということになりかねない、
 故に私が動かねばならない、さて、いつにするか、うかうかしてると他のいくらかの魔術師と同じように街道、大橋、港町の方に回されかねない・・・
 師は森の方にいる、アルテアの初等魔術学校を卒業後、中等学校に行く学費も無く、すぐに稼ぎ縁が必要だったためその学校のつてであの先生を紹介され、そのまま弟子となった、とはいえ、先生の専攻は魔法ではなく、どちらかと言えば魔物の研究だ、
 とはいえ、魔法と魔物に何の関係も無いわけではない、
 魔物とは、魔力を持った動物が、人間に対し害を及ぼした時にそう呼ばれる、
 魔力によって魔物となった動物にみられる変化は大きく分けて二つ、
 一つ、大きな身体的変化が起こること、
 魔法のせいなのか魔力が何か及ぼしたのかは知らないが、肉体が変化するのだ、
 羽が生える、一部が硬殻化する、ヒレが生えて泳げるようになるか泳ぎが得意になる、この地方では角が生えるのが多いと聞いた、
 先生によると、額から真っ直ぐに一本角を生やすより、頭の左右から角を生やした方が強い個体が多いらしい、古い風習では、そう言った頭飾りを付けて強さにあやかる風習もあったそうだ、マナス式剣術もそう言った角の生えた魔物に対抗するために変化していったという歴史的経緯があるとも、
 もう一つの変化は魔法が使えるようになること、
 これは文字通りそのまま、水や風を操ったり闇を作りだしたりする、この地方では火を操れるようになる事例が多い
 「お前ら、世間話してんじゃない、休憩時間じゃないぞ」
 唐突に大通りに続く細道の方から声が聞こえた、

f:id:OirenW:20180711154942p:plain

そこには、鎧をまとった金髪の頼りがいのある騎士が・・・
 「インガ「インガルドさん!」
 思わず声が上ずってしまった、そうか、デラクが城下街門前の警備を任されたってことは、この人と同じ場所で働くってことなんだっけ・・・
 「おい、インガルドさんは既こ「うるさい!」
 デラクを大声で制す、デラクはあきれた表情をしているが気にしない
 「どうした、一体」
 尋ねてくるインガルドさんに、
 「なんでもないです~」
 慌てて笑顔で取り繕う私
 「ならいいが、デラク、とっとと行くぞ、お前は?」
 「私もそろそろ戻ります」
 森の様子を見に降りてきたのだが、デラクに捕まって時間を潰され、あげく、インガルドさんに見つかって注意とは、ま、一目見れただけでもいいか、
 にしても・・・
 うんざりした気持ちで城の方を見上げる、あの上り坂、どうにかなんないだろうか、あれを楽にのぼるからくりとか、魔法とか無いのかしら・・・もう自分で魔法作って楽しちゃおうかしら・・・
 そして、上に戻った後、救援要請を受け、坂を下る中で、それは一人で登ってきた・・・
 銀色の髪の黒の魔術師・・・
 滾る魔力は今までに見たことが無いほど、あの角の飾り物は強さを誇示するためものだろうか?
 とはいえ、報告にあった容姿なのは間違いない、ならば・・・
 「救援要請を受けて街から駆けて来てみれば、あなたね、街を破壊しているのは・・・」
 「だとしたら?」
 「私がここで成敗してあげるわ、さぁ、私の魔法を受けなさい、自然の力より生まれし小炎よ、燃焼せよ、ファイヤースウェイ!!」
 呪文を唱えると、杖の先に炎が出現、杖を振り降ろすと同時に、炎が魔術師に向かって行く、しかし、それは、突然地面から突き出た岩の手によって防がれる
 なっ・・・!?
 「岩の手・・・?面白い術を使うのね」
 「術では・・・いや、術といえば術か・・・」
 術でないなら何だというのだ、いや、それより次の手を考えなければ・・・炎が効かない・・・それなら、それ以外の力で!
 「何でもいい、でも、炎効かないなら次はこれよ、マナよ、基礎となりし四つを構成し、我にその力を貸せ、」
 「ほう面白い、コスト相殺済みのカードを無理矢理発動させるか、ならば少し摂理を曲げ、それに応じようではないか、」
 と、魔術師の唇が素早くまじないを唱え
 「魔性よ、発展せし四つに分かれ、我の力となれ、」
 「カレテア式・マナブースター四色!」
 「魔族式・マナブースター四色!」
 私と同じ術を・・・!?
 向こうと私の背後に、上下左右、風地水火のエネルギーボールが出現する、
 この術は、地水火風の基礎魔法を習得した後、それらを複数同時に行使できるか否かを図るために憶えさせられるものだ、
 その為に、最初は二色、三色、そして、四色となる、それを発動できるということは、少なくとも向こうは魔術の基礎ができているという事であるが・・・?
 向こうのエネルギー球の方が・・・大きい・・・!?
 「私と同じ術・・・それも、私のより・・・」
 「こんなもの、基礎に過ぎん・・・」
 確かに基礎に過ぎない、
 「でも、使い方なら、まずは水!」
 精神を集中させ、青のエネルギー球を前に出し、エネルギーを拡散、氷の槍を生み出す!
 「行け」
 向かいゆく氷の槍、しかし、向こうが右手を振った途端に向こうの青色の弾が弾け生まれた津波にのみ込まれ
 「なっ!?」
 そのまま津波が私を襲う!
 「きゃぁあああ!!」
 すぐに津波が引いたものの、下着までびしょ濡れに・・・くそっ!
 「どうした、まだ弾は三つ残っているぞ?」
 「これならっ」
 緑の球体に呼びかけ、杖の先に、
 「はっ!」
 そこから杖を大きく振るって巨大な風の刃と化す!
 「はぁ~」
 が、続けてあきれ果てるように振るわれた右手が、緑の弾をかの前で嵐へと変じさせ、風刃を打ち消した、
 と同時に、この私を吹き飛ばそうとしてくる
 思わず両足と杖で踏ん張り、嵐に耐える
 このぉ~
 と、ここで名案が思い付いた、ここは坂の上、向こうは坂の下、それなら!
 土のエネルギーボールに対して意識を集中、思い切り前に出し
 「このぉ」
 「それ」
 ここでいきなり足元から地震が起きる、
 「あわわわ・・・」
 思わず足が掬われるのを耐えると、目の前にこちらへ向かう坂が生まれ、
 私が土の弾を犠牲にして生まれた岩の塊が、その上に落ちて、勢いよくこちらに転がってくる
 「ちょ・・・」
 こ・・・こ・・・こういうときは・・・
 「え、えい!」
 パニくり慌てて杖を床に打ち付けると、岩塊がついと砕け、消えてしまった
 え、え~と・・・どうなったんだろ~・・・?
 「はぁーはぁー、ごくっ、はーはー」
 いけない、気が付くと息を切らしていたわ・・・
 実際問題、こいつは強い、どこかの国の高位の魔術師かしら、
 でも、それならなおのこと、この先に通すわけにはいかない、絶対に・・・
 先生より預かった物を隠し持っていた右肩から摘まみ取る、
 「ま・・・まだよ・・・」
 光輝く欠片、先生からいざという時以外、特に争いには使ってはならないと強く戒められていたものだ、しかし、今はこれに頼る以外、勝つ方法は、無い、私のような低能魔術師でもわかる、これは高度なマナの塊だ、
 マナは万物に宿り、有機物、自然物に関わらずに動くためのエネルギーとなるものだ、
 対する魔力は、このマナを圧縮、変換したもので、その力の大きさゆえ、傷つけることしかできない、雷などは自然界のマナが外的要因によって無理矢理魔力へと変わり、暴発したもの、という説もある、
 ただし、マナと違って魔力は意志によって操ることができる、マナを操る力は生命体なら区別なく持つものの、これは物理的な部分が大きい、つまり、体が大きければそれだけマナが操れるようになるというだけ、聞こえはいいが、単に生命維持にマナが多量にいるというだけである、体が大きいものは身体を動かした時に影響を与える範囲が大きいのと同義だ、
 逆に魔力は私達の意志や知に呼応し、様々な法則によってその力が増したり、減少したり、自然現象に変えたりすることができる、これを利用したのが俗にいう、魔術、魔法だ、
 このマナを魔力に変える術、これは生命の肉体に元来無かったりそこそこ多かったりするのだが、これを先天的、後天的に強化、マナと魔力両方を持ち、魔力への変換術を強化、そこからちゃんとした魔術、魔法の指導を受けて魔道士になるというわけである、
 さらに言うなら、逆に魔力をマナに還すことも出来る、この術を確立しているのが天界を師事する教会の面々である、
 操りやすい魔力の状態で人体の傷に魔力を近づかせ、魔力を操りつつマナに順次変換、生命体の持つマナを使っての自己再生能力及び魔力を使っての属性操作能力で相手の肉体に働きかけ、傷を一気に癒す、これが治癒術と呼ばれるもの、らしい、人の元来持つ魔力で十分に運用可能らしい、元は天界の技術だったらしく私も詳しくは知らない、
 マナを魔力に変えるものが魔術師、
 魔力をマナに変えるものが僧侶、
 その両方を会得したのが・・・というわけ
 「貴様が、貴様がそれを持っていたのかぁ~!!!!!!ふははははあはははははは!!!!!!」
 な・・・なんだ・・・急に笑い出した・・・?あいつ、これの価値を知っているっ!?
 マナは、このマナの欠片の様にマナの状態のまま高密度に圧縮されたものは非常に珍しい、
 やはり、あの魔術師は何としても滅ぼさなけらればならない!
 「こいつを・・・こう!」
 マナの欠片に働きかけ、砕く、
 辺りに高濃度のマナが拡散し、私はそれを吸収して、一気に魔力に変換!そして・・・
 「そして最後、炎!」
 目の前に最後に残った炎のエネルギーボールを出し、
 杖を横にして精神を極限まで研ぎ澄ませ・・・これは呪文ではない、望みの言葉・・・
 「炎は辺りを照らす、光を呼ぶものよ!」
 杖を突き出し、それを合図にして一気に魔力を光にして、放出!隆起した地面を融解させ、一直線に突き進ませる!!
 「違う、違うぞ!!!!!炎は後に黒き炭を残す、つまり、闇を呼ぶものだっ!!!!!!」
 なに?あの右手に持ってる物?カード?もしかして、あれは魔力変換補助の媒体・・・?
 「私は魔力の欠片 使役式・強制発動を発動!!!!!!」
 カードが男の右腰に戻ると同時に、カードのあった場所に見るからに禍々しい魔力の塊が、六角結晶中央からいくつもの結晶が突き出たような見たことない形だが、やはり、あれが魔力変換補助の触媒!
 「ぬんっ!!!!!!」
 魔術師が力強く魔力の塊を摘まみ砕いた!
 そして、続け様に突き出された男の手の平から闇が一気に噴出し、私の光と拮抗、でも、まだまだ余力は十分、ここから気合を入れれば・・・
 「ようし、これなら!」
 「甘い、甘いぞ!!!!!!黒き炭は再び炎を巻き起こす!!!!!!最魔の炎よ、森羅万象を焼き尽くせ、使役式・フローフレイムマックス!!!!!!」
 突如、闇の先端から左右に一対の炎が伸び、私に向かってきた
 「そんなっ!?」
 「だから貴様は甘いと言っている!!!!!!」
 私の体を炎が嘗め尽くしていく、
 「きゃぁあああぁあああ!!」
 そこに、集中力が途切れて光が消え、追撃とばかりに闇が襲い来た・・・
 ・・・
 「はっ!」
 少し・・・気絶していただろうか・・・ただ、体中が燃えるように痛い、先ほどの炎が体の中に残っているようだ・・・
 だが、まだ負けるわけにはいかない・・・!
 立ち上がり、ただ相手を見る
 「来い、タッグゴーレマー、ゴレマーA」
 地面から突如、不格好で右腕が赤い、見上げるほどのゴーレムが出現した
 「後はお前に任す」
 魔術師の命令を訊き、右拳を振り上げるゴーレム
 「ぐっ・・・」
 痛みで呪文に集中できない、魔法、使えそうにないや、さすがに、私の腕力じゃ岩人形相手にどうしようもできないし、向こうはまだまだ余裕だ、
 ここが潮時か・・・
 後ろへ振り返って引こうとしたところ、足を何かに掴まれ、転ぶ、嘘・・・
 「うっ・・・うう・・・」
 「おっと、言い忘れたことがあったがな・・・」
 な・・・に・・・
 痛みで・・・思考が・・・
 「タッグゴーレマーはその名の通り、二体で組んでいるゴーレムだ、つまり・・・」
 え・・・?
 恐る恐る・・・足元を見ると・・・そこには・・・私の右足を掴む・・・岩の腕があった・・・
 あ・・・
 え・・・えへへ・・・引き際・・・見誤っちゃったなぁ・・・
 力なく上を見ると・・・そこでは・・・ゴーレムの右拳が・・・目前まで・・・迫ってきてた・・・
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

 

一人ぼっちの魔王/5 妖魔版

 
一人ぼっちの魔王 5 妖魔版
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 「ん?」
 一瞬匂ったのは小麦粉の匂いだろうか?実に心地いい匂いだ・・・
 そんな、焦げ臭い匂いが漂い、ガーゴイル達が家々を突き崩す音を聞きながら入った少し急な上り坂の途中、上下の街の間にある広い場所に出る、
 どうやら、坂の角度のためか家々が途切れているようだ、坂の左右には遠くに海が見える、塀も坂の下の方に行ってしまっているようだ、いや、海と森の風景を見せるためにあえてこうしているのだろう、向こうの街にはまた、城下町壁が伸びているようだ、
 「待ちなさい!」私は、マナス王国魔術師 エオリナを召喚」
 エオリナ・・・?
 

f:id:OirenW:20180710175952p:plain
 

 目の前に現れたのは三角のナイトキャップの十六の少女、
 赤い帽子は先に同色の宝玉が付き、藍色の短めの髪、同じ色の瞳は気が強そうで、
 上下の身体に羽織った上と下二段の黒のベールで内部は全く分からず、手には様々な角度の放射多重状に突き出た同じ大きさのそこそこ大きめの青透明な六角水晶を冠した真っ直ぐな黒い杖を持っている
 その水晶の杖をこちらに勢いよく突きつけ
 「救援要請を受けて街から駆けて来てみれば、あなたね、街を破壊しているのは・・・」
 「だとしたら?」
 億劫に答えると、少女はいよいよ意気を巻き、
 「私がここで成敗してあげるわ、さぁ、私の魔法を受けなさい、自然の力より生まれし小炎よ・・・」
 ふむ・・・向こうが召喚してきているのだ、
 陣に魔力をさらに溜めるためにも、こちらも召喚するべきだろう・・・
 「私は、タッグ・ゴーレマーを召喚、そのコストに、使役式・オーバーマジックワーカー・序、使役式・フローフレイムマックス、魔族式・マナブースター四色を指定」
 
名・マナス王国魔術師 エオリナ
概・M モンスター 賃金三・生命力二二〇〇 魔術師・魔術都市カレテア
発・戦闘前・自任意・時限無し・条文の頭に指定:
条・1・自分のチャージゾーンのリサイクル・スマッシュを一枚
  2・相手のモンスター・ツインズ一体
効・1の発が戦闘前かコストで表になった時で、
  このカードの召喚賃金として、裏にして表にし返したと仮定した時、
  賃金含め発動条件を満たしていた時、発動させるか選択出来る
  ・この巡りのみ2の魔力を一〇〇下げる
文・マナス王国の騎士団に所属する魔法使いの少女、
  そこそこの魔力と初等修歴クラスの魔術知識で今日も一生懸命生きている
 
名・タッグ・ゴーレマー
名・ゴレマーA
名・ゴレマーB
概・TM ツインズ 使役三×二・魔力二五〇〇 魔族・石・人形
使役減・発・オープン、使役で表になった時・自動・表になった時のみ
    条文の頭に指定:このツインズ
    条1・がオープン・使役で表になった時
    効・このカードの使役を三とする
発と条と効・無し 
文・二体一対の魔術式ゴーレム、
  タッグラリアットで相手を粉砕する
 
 「燃焼せよ、ファイヤースウェイ!!」私は、マナス王国魔術師 エオリナのコストにマナス式騎士術・盾起央、マナス式騎士術・盾起軍剣技、カレテア式・マナブースター四色を指定し、カレテア式・ファイヤースウェイを発動します」
 杖の先に炎が宿り、杖が振るわれ炎がこちらに飛んでくる
 
名・カレテア式・マナブースター四色
概・S スマッシュ 賃金零 マナ・魔術都市カレテア
発・コストで表になった時・自任意・時限無し・条文の頭に指定:
条・1・このカードを表にしたのが、3のモンスター・ツインズの賃金だった時
  2・同名カードの効果を発動していない
  略 3・区分、魔術都市カレテアを持つ、魔力持ち
効・最初に使う3戦闘前賃金三以下のハンドカードを、
  この巡りのみ一度だけ賃金零で発動し、
  発動したカードは自分の溜め場に表側表示で置く
文・四つの属性玉を同時に生み出す魔法、十分な魔力量に魔力操作が出来なけれ
  ばこの魔法は使えない、故に初等級の卒業試験の一つに使われることも多い、
  それほど集中力と魔力を要求するため実戦ではあまり使われない
 
名・マナス式騎士術・盾起央
概・R リサイクル 使役零 兵士・マナス王国
発・戦闘前・自任意・次の戦闘終了まで・条文の頭に指定:次の戦闘に参加する
 
名・マナス式騎士術・盾起軍剣技
概・R リサイクル 使役一 兵士・マナス王国
発・戦闘前・自任意・次の戦闘終了まで・条文の頭に指定:次の戦闘に参加する
 
名・魔族式・マナブースター四色
概・S スマッシュ 使役零 魔族・マナ
発・コストで表になった時・自任意・時限無し・条文の頭に指定:
条・1・このカードを表にしたのが、3のモンスター・ツインズの使役だった時
  2・同名カードの効果を発動していない
  略 3・区分、魔族を持つ、魔力持ち
効・最初に使う3戦闘前使役四以下の
  ハンド・リサイクル・スマッシュカードを、
  この巡りのみ一度だけ使役零で発動、
  ただし相殺された場合、この巡りのみこの効果を継続する
  魔力を上げるカードの場合、上げる数値を二〇〇〇増やす
文・四つの属性玉を同時に生み出す魔法、
  だが、発動者の魔力により、
  やっと初級の魔法が使えるものから天変地異を起こすものまで多岐にわたる
 
名・使役式・フローフレイムマックス
概・R リサイクル 使役三 魔族・軍団指揮
発・戦闘前・自任意・この巡りのみ・条文の頭に指定:
条・1・自分のモンスター、ツインズが
    使役と魔力持ちだった時
  2・相手のモンスター、ツインズ全て
効・2の魔力を三〇〇〇下げる
文・相手に強烈な炎を撃ちこむ高等魔術、
  常人ではこれ以上の火力は出せないと思われるため、
  マックスの名が付いている
 
名・使役式・オーバーマジックワーカー・序
概・R リサイクル 使役零 魔族・軍団指揮
発・戦闘前・自任意・次の戦闘終了まで・条文の頭に指定:次の戦闘に参加する
 
マナス王国魔術師 エオリナ M 賃金三・生命力二二〇〇 魔術師・魔術都市カレテア
裏:零表:三
 
タッグ・ゴーレマー TM 使役三×二・魔力二五〇〇 魔族・石・人形
ガーゴイルズ TM 使役零×六・魔力三〇〇 魔族・石・翼魔獣
裏:零表:三
 
マナス王国魔術師 エオリナ M 賃金三・生命力二二〇〇 魔術師・魔術都市カレテア
 

 
タッグ・ゴーレマー TM 使役三×二・魔力二五〇〇 魔族・石・人形
 
名・カレテア式・ファイヤースウェイ
概・H ハンド 賃金零 マナ・マナス王国
発・戦闘前・自任意・次の戦闘終了まで・条文の頭に指定:次の戦闘に参加する
条・1・自分のモンスター、ツインズが賃金と魔力持ちだった時
  2・相手のモンスター、ツインズ
効・2の魔力を八〇〇下げ、
  零以下の時は相手の墓地に送る
文・火を扱う初等魔術の一つ、炎が手にとどまるため、
  発動させても勝手に飛んで行くことはなく、火であるため攻撃能力もあり、
  最初に覚えさせる攻撃魔法として教えられることも多い
 
 まったく、順序が無茶苦茶だな・・・魔術は形式だけでなく順序も大切だというのに
 「私は、使役式・オーバーマジックワーカー・序を発動、カレテア式・ファイヤースウェイを相殺する」
 と、いきなり私の前に巨大な岩の右手が大地からせり出て、炎を防ぐ、
 炎は見事に爆発し、岩の右手を砕き落とす、
 私のファイヤースウェイが発動できるのならばよかったのだが、あいにくと、発動条件が満ちていない、
 しかし、こいつを砕くとはな・・・少し面白くなってきた・・・
 「タッグ・ゴーレマー、少しの間土に潜っていろ、少し遊びたくなった」
 言って、砕けきった右手をまたぎ、前に出る
 「岩の手・・・?面白い術を使うのね」
 「術では・・・いや、術といえば術か・・・」
 「何でもいい、でも、炎効かないなら次はこれよ、
 少女が額に杖の先を当て、念じ始める、
 「マナよ、基礎となりし四つを構成し、我にその力を貸せ、」私は、マナス王国魔術師 エオリナの効果によって、カレテア式・マナブースター四色を発動」
 「ほう面白い、コスト相殺済みのカードを無理矢理発動させるか、ならば少し摂理を曲げ、それに応じようではないか、魔性よ、発展せし四つに分かれ、我の力となれ、」
 「カレテア式・マナブースター四色!」
 「魔族式・マナブースター四色!」
 互いの背後、上下左右に緑黄青赤の色をしたエネルギー体が出現する、しかし・・・
 少女の瞳が悔しさからか少し狭まる
 「私と同じ術・・・それも、私のより・・・」
 「こんなもの、基礎に過ぎん・・・」
 そう、向こうのエネルギー量より、こちらの方が大きい・・・節理を曲げているにもかかわらず、だ、
 「でも、使い方なら、まずは水!」
 杖が振るわれると同時に、青色の弾が前に移動しバラけ、いくつもの氷の槍へと変じる
 「行け!」
 氷槍が一気にこちらに飛んでくる、甘い、表薄の知恵など、圧倒的な力の前には無意味、
 私の意志に応じ、こちらも青色の弾が前に出てくる
 「行け」
 右手を振るうと同時に青色の弾が弾け、地上から津波が出てくる
 「なっ!?」
 目を見開きおどろく少女をよそ目に、津波は氷の槍を飲み込みながら少女に到達する
 「きゃぁあああ!!」
 津波が引いたそこには、ずぶぬれになった少女がいた、
 「どうした、まだ弾は三つ残っているぞ?」
 「これならっ」
 少女の言葉に応じて、緑の弾が杖の先に移ろう
 「はっ!」
 杖が大きく振るわれ、緑の弾が巨大な風刃へと変じ、こちらに撃ち出される
 「はぁ~」
 思わず頭を右手で支えるようにあきれ果て、右手を軽く払うように振る、
 刹那、こちらの緑の弾が私の前に来て、天上まで伸びる嵐と化す、
 少女は吹き飛ばされないようにするので精いっぱいで、無論、風の刃など消え失せた
 「このぉ」少女が杖を振って黄色の弾を前に出すと同時に、
 「それ」右足でとんと軽く地面を叩く、
 同時に響き渡る地響きの音
 「あわわわ・・・」
 足元から来る地震に少女が足をとられている間にその前の地面が隆起して足元とは角度が逆の坂のようになる
 そして、少女の黄色い弾が大きな岩となり、坂に応じて少女の方に転がり始めた
 「ちょ・・・」
 少女の動きが固まる、無論、先ほどの地震は私が黄色い弾を使い引き起こした物である、その証拠に、すでに私の黄色い弾は消え失せている、
 にしても、自分の魔法の解除くらいできんのかあいつは・・・
 「え、えい!」
 少女が地面に杖の先を打ち付けると同時に、岩が砕き消える、ふむ、魔力の供給を断って無理矢理消したか、杖で床を叩いたのはその合図に違いない
 「はぁーはぁー、ごくっ、はーはー」
 息が上がり、時々つばを飲み込む音が聞こえる、これ以上は無理だろう、もっとも、逃がしはしないが
 「ま・・・まだよ・・・」
 少女が左手をケープの右肩辺りに下から突っ込み、何かを摘まんで取り出した、
 それは、光り輝く・・・マナの塊!!!!!!
 「貴様が、貴様がそれを持っていたのかぁ~!!!!!!」
 途端に腹の底から笑いがこみあげてくる
 「ふははははあはははははは!!!!!!」
 「こいつを・・・こう!」
 少女が摘まんだものを摘まんだまま砕く、
 途端に少女に気力のような力がみなぎって行く
 「そして最後、炎!」私はカレテア式・マナブースター四色の効果により・・・」
 赤色の弾が少女の前まで動き、少女が杖を両手に持ち、
 「炎は辺りを照らす、光を呼ぶものよ!」手札からマナの欠片 マナス 変換光波動を発動し、私の魔力を三〇〇〇上げます」
 
名・マナの欠片 マナス 変換光波動
概・H ハンド 賃金三 マナ・マナス王国
発・戦闘前・自任意・次の戦闘終了まで・条文の頭に指定:
条・1・次の戦闘に参加する自分のモンスターが魔力持ちだった時
効・1の魔力を三〇〇〇上げる
文・純粋に圧縮されたマナ、
  それは多大なる力を解放者に与えるだろう・・・
 
 横にして前の方に突き構える、
 すると、少女の赤い弾から極太のレーザーが照射される、レーザーは残っていた坂を融解させて私に迫ってくる、
 しかし、その間にも私は右手に一枚のカードを現出させ、突きつけ、宣言する!!!!!!
 「私は魔力の欠片 使役式・強制発動を発動!!!!!!」
 
名・魔力の欠片 使役式・強制発動
概・H ハンド 使役零 マナ・マナス王国
発・戦闘前・自任意・次の戦闘終了まで・条文の頭に指定:自分の
条・1・次の戦闘に参加するモンスター・ツインズが
    使役・魔力持ちだった時
  2・自分のチャージゾーンにある、
    使役以外が発動条件の満ちている、
    使役・魔力持ちのリサイクル・スマッシュを指定できた時
効・2を使役0で発動する
文・魔力へと変換圧縮されたそれは、
  所有者の意志にしたがい様々な災いを呼ぶだろう・・・
 
 「違う、違うぞ!!!!!炎は後に黒き炭を残す、つまり、闇を呼ぶものだっ!!!!!!」
 右手のカードが腰元に戻り、代わりに、指の間に闇そのものの魔力の塊が現出する
 「ぬんっ!!!!!!」
 魔力の塊を指二つで強く摘まみ砕き、向こうにその魔力が宿った右手の平を向ける、すると、そこから闇そのものが噴出、一直線に少女に向かって行き、間の光とぶつかり、拮抗!!
 「ようし、これなら!」
 「甘い、甘いぞ!!!!!!黒き炭は再び炎を巻き起こす!!!!!!最魔の炎よ、森羅万象を焼き尽くせ、使役式・フローフレイムマックス!!!!!!」
 
名・使役式・フローフレイムマックス
概・R リサイクル 使役三 魔族・軍団指揮
発・戦闘前・自任意・この巡りのみ・条文の頭に指定:
条・1・自分のモンスター、ツインズが
    使役と魔力持ちだった時
  2・相手のモンスター、ツインズ全て
効・2の魔力を三〇〇〇下げる
文・相手に強烈な炎を撃ちこむ高等魔術、
  常人ではこれ以上の火力は出せないと思われるため、
  マックスの名が付いている
 
 突如、闇の中から相対の炎が生まれ、光を避け少女に向かって行く、もちろん、闇の中に紛れたあの赤い弾のものである
 「そんなっ!?」
 「だから貴様は甘いと言っている!!!!!!」
 炎が光の両横から少女を焼き尽くしていく
 「きゃぁあああぁあああ!!」
 光が弱まり、そこを闇が押し切って、少女を闇が呑み込んでいく、
 が、闇が晴れた後、そこには衣類と体がところどころ焼け焦げただけの少女が転がっていた
 「ほう・・・マナが守ったか?水にぬれていたせいか?それとも想像以上に威力が減衰していたか・・・?」
 「はっ!」
 少女が気が付き、とっさに立ち上がり、目つき鋭くこちらをねめつける、息が上がり、魔力もほぼ無くなり、かなり弱っているようだが・・・
 勝敗は決した、私はもう相手する気は無い、
 「来い、タッグゴーレマー、ゴレマーA」
 私の前の地面が隆起し、大きなゴーレムが姿を現す、
 それは、体が両足から適当な砂色の平たい石を積み重なった上に、その上の胴部は大きな一枚岩で構成された、左右非対称で不恰好に作られている、頭すらない存在なのだが、
 なぜか両腕のそれはカクカクした鋼の小手の様にしっかりと造形され、右の腕と拳はなぜだか大きく作られているうえ赤に染まっている、
 「後はお前に任す」
 命令を受け、ゴレマーAがその右拳を思い切り振り上げ、少女に振り降ろしていく、
 「ぐっ・・・」
 しかし、少女はさすがに引きべきだと判断したのだろう、早々に後ろに振り返って走り出す、
 ところが、何かに足を掴まれたかのように前のめりに倒れる
 「うっ・・・うう・・・」
 「おっと、言い忘れたことがあったがな・・・」
 私は少女を見下し、宣告する
 「タッグゴーレマーはその名の通り、二体で組んでいるゴーレムだ、つまり・・・」
 少女が何かに気が付いたように目を見開いて自身の足の方を見る、そこでは、自身の足を、石で出来た何かの手が掴んでいた
 少女は驚愕と絶望の入り混じった表情で、自身の足から上のゴーレムの右拳を見上げる、
 そこには、すでに目前に、岩の拳が迫っていたところだった・・・
 ・・・
 
マナス王国魔術師 エオリナ M 賃金三・生命力二二〇〇 魔術師・魔術都市カレテア
 
生命力二二〇〇+三〇〇〇-三〇〇〇 合計:二二〇〇 墓地
 
結果
 
タッグ・ゴーレマー TM 使役三×二・魔力二五〇〇 魔族・石・人形
 
対象無し
 

 
ガーゴイルズ TM 使役零×六・魔力三〇〇 魔族・石・翼魔獣
 

 
結果
 
ガーゴイルズ TM 使役零×六・魔力三〇〇 魔族・石・翼魔獣
 
山札:二七枚 手札:三枚 生命札:三枚 溜場:二枚 墓地:四枚
戦場
無し
 
対決
 
山札:二七枚 手札:二枚 生命札:四枚 溜場:二枚 墓地:二枚
戦場
タッグ・ゴーレマー TM 使役三×二・魔力二五〇〇 魔族・石・人形
ガーゴイルズ TM 使役零×六・魔力三〇〇 魔族・石・翼魔獣
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com 

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

 

一人ぼっちの魔王/5

 
一人ぼっちの魔王 5
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 「ん?」
 一瞬匂ったのは小麦粉の匂いだろうか?実に心地いい匂いだ・・・
 そんな、焦げ臭い匂いが漂い、ガーゴイル達が家々を突き崩す音を聞きながら入った少し急な上り坂の途中、上下の街の間にある広い場所に出る、
 どうやら、坂の角度のためか家々が途切れているようだ、坂の左右には遠くに海が見える、塀も坂の下の方に行ってしまっているようだ、いや、海と森の風景を見せるためにあえてこうしているのだろう、向こうの街にはまた、城下町壁が伸びているようだ、
 「待ちなさい!」私は、マナス王国魔術師 エオリナを召喚」
 エオリナ・・・?
 

f:id:OirenW:20180710175952p:plain
 

 目の前に現れたのは三角のナイトキャップの十六の少女、
 赤い帽子は先に同色の宝玉が付き、藍色の短めの髪、同じ色の瞳は気が強そうで、
 上下の身体に羽織った上と下二段の黒のベールで内部は全く分からず、手には様々な角度の放射多重状に突き出た同じ大きさのそこそこ大きめの青透明な六角水晶を冠した真っ直ぐな黒い杖を持っている
 その水晶の杖をこちらに勢いよく突きつけ
 「救援要請を受けて街から駆けて来てみれば、あなたね、街を破壊しているのは・・・」
 「だとしたら?」
 億劫に答えると、少女はいよいよ意気を巻き、
 「私がここで成敗してあげるわ、さぁ、私の魔法を受けなさい、自然の力より生まれし小炎よ・・・」
 ふむ・・・向こうが召喚してきているのだ、
 陣に魔力をさらに溜めるためにも、こちらも召喚するべきだろう・・・
 「私は、タッグ・ゴーレマーを召喚、そのコストに、使役式・オーバーマジックワーカー・序、使役式・フローフレイムマックス、魔族式・マナブースター四色を指定」
 「燃焼せよ、ファイヤースウェイ!!」私は、マナス王国魔術師 エオリナのコストにマナス式騎士術・盾起央、マナス式騎士術・盾起軍剣技、カレテア式・マナブースター四色を指定し、カレテア式・ファイヤースウェイを発動します」
 杖の先に炎が宿り、杖が振るわれ炎がこちらに飛んでくる
 まったく、順序が無茶苦茶だな・・・魔術は形式だけでなく順序も大切だというのに
 「私は、使役式・オーバーマジックワーカー・序を発動、カレテア式・ファイヤースウェイを相殺する」
 と、いきなり私の前に巨大な岩の右手が大地からせり出て、炎を防ぐ、
 炎は見事に爆発し、岩の右手を砕き落とす、
 私のファイヤースウェイが発動できるのならばよかったのだが、あいにくと、発動条件が満ちていない、
 しかし、こいつを砕くとはな・・・少し面白くなってきた・・・
 「タッグ・ゴーレマー、少しの間土に潜っていろ、少し遊びたくなった」
 言って、砕けきった右手をまたぎ、前に出る
 「岩の手・・・?面白い術を使うのね」
 「術では・・・いや、術といえば術か・・・」
 「何でもいい、でも、炎効かないなら次はこれよ、
 少女が額に杖の先を当て、念じ始める、
 「マナよ、基礎となりし四つを構成し、我にその力を貸せ、」私は、マナス王国魔術師 エオリナの効果によって、カレテア式・マナブースター四色を発動」
 「ほう面白い、コスト相殺済みのカードを無理矢理発動させるか、ならば少し摂理を曲げ、それに応じようではないか、魔性よ、発展せし四つに分かれ、我の力となれ、」
 「カレテア式・マナブースター四色!」
 「魔族式・マナブースター四色!」
 互いの背後、上下左右に緑黄青赤の色をしたエネルギー体が出現する、しかし・・・
 少女の瞳が悔しさからか少し狭まる
 「私と同じ術・・・それも、私のより・・・」
 「こんなもの、基礎に過ぎん・・・」
 そう、向こうのエネルギー量より、こちらの方が大きい・・・節理を曲げているにもかかわらず、だ、
 「でも、使い方なら、まずは水!」
 杖が振るわれると同時に、青色の弾が前に移動しバラけ、いくつもの氷の槍へと変じる
 「行け!」
 氷槍が一気にこちらに飛んでくる、甘い、表薄の知恵など、圧倒的な力の前には無意味、
 私の意志に応じ、こちらも青色の弾が前に出てくる
 「行け」
 右手を振るうと同時に青色の弾が弾け、地上から津波が出てくる
 「なっ!?」
 目を見開きおどろく少女をよそ目に、津波は氷の槍を飲み込みながら少女に到達する
 「きゃぁあああ!!」
 津波が引いたそこには、ずぶぬれになった少女がいた、
 「どうした、まだ弾は三つ残っているぞ?」
 「これならっ」
 少女の言葉に応じて、緑の弾が杖の先に移ろう
 「はっ!」
 杖が大きく振るわれ、緑の弾が巨大な風刃へと変じ、こちらに撃ち出される
 「はぁ~」
 思わず頭を右手で支えるようにあきれ果て、右手を軽く払うように振る、
 刹那、こちらの緑の弾が私の前に来て、天上まで伸びる嵐と化す、
 少女は吹き飛ばされないようにするので精いっぱいで、無論、風の刃など消え失せた
 「このぉ」少女が杖を振って黄色の弾を前に出すと同時に、
 「それ」右足でとんと軽く地面を叩く、
 同時に響き渡る地響きの音
 「あわわわ・・・」
 足元から来る地震に少女が足をとられている間にその前の地面が隆起して足元とは角度が逆の坂のようになる
 そして、少女の黄色い弾が大きな岩となり、坂に応じて少女の方に転がり始めた
 「ちょ・・・」
 少女の動きが固まる、無論、先ほどの地震は私が黄色い弾を使い引き起こした物である、その証拠に、すでに私の黄色い弾は消え失せている、
 にしても、自分の魔法の解除くらいできんのかあいつは・・・
 「え、えい!」
 少女が地面に杖の先を打ち付けると同時に、岩が砕き消える、ふむ、魔力の供給を断って無理矢理消したか、杖で床を叩いたのはその合図に違いない
 「はぁーはぁー、ごくっ、はーはー」
 息が上がり、時々つばを飲み込む音が聞こえる、これ以上は無理だろう、もっとも、逃がしはしないが
 「ま・・・まだよ・・・」
 少女が左手をケープの右肩辺りに下から突っ込み、何かを摘まんで取り出した、
 それは、光り輝く・・・マナの塊!!!!!!
 「貴様が、貴様がそれを持っていたのかぁ~!!!!!!」
 途端に腹の底から笑いがこみあげてくる
 「ふははははあはははははは!!!!!!」
 「こいつを・・・こう!」
 少女が摘まんだものを摘まんだまま砕く、
 途端に少女に気力のような力がみなぎって行く
 「そして最後、炎!」私はカレテア式・マナブースター四色の効果により・・・」
 赤色の弾が少女の前まで動き、少女が杖を両手に持ち、
 「炎は辺りを照らす、光を呼ぶものよ!」手札からマナの欠片 マナス 変換光波動を発動し、私の魔力を三〇〇〇上げます」
 横にして前の方に突き構える、
 すると、少女の赤い弾から極太のレーザーが照射される、レーザーは残っていた坂を融解させて私に迫ってくる、
 しかし、その間にも私は右手に一枚のカードを現出させ、突きつけ、宣言する!!!!!!
 「私は魔力の欠片 使役式・強制発動を発動!!!!!!違う、違うぞ!!!!!炎は後に黒き炭を残す、つまり、闇を呼ぶものだっ!!!!!!」
 右手のカードが腰元に戻り、代わりに、指の間に闇そのものの魔力の塊が現出する
 「ぬんっ!!!!!!」
 魔力の塊を指二つで強く摘まみ砕き、向こうにその魔力が宿った右手の平を向ける、すると、そこから闇そのものが噴出、一直線に少女に向かって行き、間の光とぶつかり、拮抗!!
 「ようし、これなら!」
 「甘い、甘いぞ!!!!!!黒き炭は再び炎を巻き起こす!!!!!!最魔の炎よ、森羅万象を焼き尽くせ、使役式・フローフレイムマックス!!!!!!」
 突如、闇の中から相対の炎が生まれ、光を避け少女に向かって行く、もちろん、闇の中に紛れたあの赤い弾のものである
 「そんなっ!?」
 「だから貴様は甘いと言っている!!!!!!」
 炎が光の両横から少女を焼き尽くしていく
 「きゃぁあああぁあああ!!」
 光が弱まり、そこを闇が押し切って、少女を闇が呑み込んでいく、
 が、闇が晴れた後、そこには衣類と体がところどころ焼け焦げただけの少女が転がっていた
 「ほう・・・マナが守ったか?水にぬれていたせいか?それとも想像以上に威力が減衰していたか・・・?」
 「はっ!」
 少女が気が付き、とっさに立ち上がり、目つき鋭くこちらをねめつける、息が上がり、魔力もほぼ無くなり、かなり弱っているようだが・・・
 勝敗は決した、私はもう相手する気は無い、
 「来い、タッグゴーレマー、ゴレマーA」
 私の前の地面が隆起し、大きなゴーレムが姿を現す、
 それは、体が両足から適当な砂色の平たい石を積み重なった上に、その上の胴部は大きな一枚岩で構成された、左右非対称で不恰好に作られている、頭すらない存在なのだが、
 なぜか両腕のそれはカクカクした鋼の小手の様にしっかりと造形され、右の腕と拳はなぜだか大きく作られているうえ赤に染まっている、
 「後はお前に任す」
 命令を受け、ゴレマーAがその右拳を思い切り振り上げ、少女に振り降ろしていく、
 「ぐっ・・・」
 しかし、少女はさすがに引きべきだと判断したのだろう、早々に後ろに振り返って走り出す、
 ところが、何かに足を掴まれたかのように前のめりに倒れる
 「うっ・・・うう・・・」
 「おっと、言い忘れたことがあったがな・・・」
 私は少女を見下し、宣告する
 「タッグゴーレマーはその名の通り、二体で組んでいるゴーレムだ、つまり・・・」
 少女が何かに気が付いたように目を見開いて自身の足の方を見る、そこでは、自身の足を、石で出来た何かの手が掴んでいた
 少女は驚愕と絶望の入り混じった表情で、自身の足から上のゴーレムの右拳を見上げる、
 そこには、すでに目前に、岩の拳が迫っていたところだった・・・
 ・・・
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com 

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com

oirenw.hatenablog.com