氷漬け罪の雪女と氷精霊との出会い ダブモン!!6話/14
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洞窟探索5
「私ね、ここから少し離れたところに住んでるの」
冷たい洞窟を歩いてる中、暇つぶしにか、状況の説明にか、フリィジアが語り出す
「この台地の上の方ね、人里からは大分離れてる、私の血族以外のダブモンもいるの」
「ん?私の血族がいるって、ことは、フリィジア以外の名前があるってこと?」
「まぁ、一応あるけどね、村の中でしか通用しないし、村に行った時に教えるわ、母さんもばぁちゃんも村の外出たがらないしね・・・」
フリィジアが懐かしげに上を見上げる・・・
「私は割と外に出たがりだったんで、ここにもよく遊びに来てた、要はあいつとは昔馴染みだったわけ」
「あいつっていうのは・・・?」
「この先にいるであろう奴よ、あいつは・・・小さいころから人間の里に行ってたみたい」
人間の里って・・・あの村か・・・
「時々、人間の里で一緒にいた男の子の話をするの、一緒に子供のころから遊んで、彼はどこかから拾った狼も飼っていて、一緒に大きくなって、私はあったこと無いの、人里にはめったに行かないしね、洞窟までならともかく、日が沈む前に帰れないの、洞窟には人里側からとは別の出入り口から行けるんだけど」
「へぇ・・・」
「ところが、ある時に随分と寂しそうな顔をするようになったわ、」
「どうして・・・?」
「その子、兵隊になりに近くの城へ行ってしまったって、始めから剣で素振りして、真面目に修練をこなすような子だったみたい、狼も軍用犬の素質ありと認められたのか、一緒にね」
「そっかぁ・・・」
「でも、ここ最近、急に私の里の方に来なくなって、噂じゃ、洞窟に来る人間追い返してるっていうし、何があったのかって、様子を見に来たのよ・・・」
へぇ・・・
ん?先の方に何かが・・・
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