バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

大決戦!!賭けられる、世界の命運!! ダブモン!!27話/06

大決戦!!賭けられる、世界の命運!! ダブモン!!27話06
 
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 「我は結界の守り人、マニフション!」
 現れたのは俺達に力を込めた険しい顔を見せる犬顔の獣人、
 毛並みは茶色く耳は勇壮に尖り頭から背中側にかけての黒い毛皮、その右手が柄の長い木の看板を持ってその看板をこちらに突きつけ、
 多段コート式の青い神父服に薄青のマントを羽織っている、
 「邪悪なる者たちよ、この先は女神様の聖域、今すぐ立ち去りなさい!!」
 売り言葉に買い言葉、 考える間もなく俺の口が動く
 「なるほど、これが一時期無力化されてたという結界の守り人か・・・」
 「あの時は不覚を取りました、しかし、今はあの時のことを胸に刻み、より一層の守りに努めている!!」
 意気の良いことだ、表情をさらに険しくしての言葉に俺はそのまま言葉を返す
 「確かに、結界の内側にいるということは、守りに努めていると言えるな」
 マニフションの前には、目に見えず、音も聞こえないが、確かに球体の一部のような形の壁のように広がる強烈な風の力を感じる・・・
 「ああ、どの道、彼がいなくなったら結界も無くなっちゃうしね・・・」
 男が俺の言葉に続ける、
 マニフションが右手の看板を今一度突き出し
 「この結界は魔族や魔力や不届き者を通さない!さぁ、おとなしく帰りなさいっ!!」
 「なら、少し試し斬りと行こうか・・・」
 マニフションの前まで行き、俺は腰より無骨な鋼の剣を抜き放つ
 マニフションが剣を見て両目を見開き驚く、
 「それはまさか・・・裁定の剣!?」
 そう、この剣は裁定の剣、鋼の剣などというものでは無い、
 一足踏み込もうとすると、見えない結界がただの壁のように俺の足をとどめる、
 やはり、これを使うしかないか・・・
 俺が無造作に剣を振るうと、結界がまるでガラスのように割れる
 「こうなれば私が!がはっ!」
 マニフションが呻いて前に倒れると、いつの間にかそのそばには先ほどの男が立っていた、
 拳か、剣の柄で一撃を加えて気絶させたのか・・・
 男は俺をこともなげに見て
 「さ、行くよ」
 そう言って振り返り、満月を背景に山上に見える神殿に向かって歩き出し
 俺も後について歩きだす・・・
 ・・・俺の名はアグニス、女神を滅ぼせし者!!
 
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