騎士とリザードと案内屋の相棒・・・ ダブモン!!22話19
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
19
「リチャージ!」
「リチャージ!」
「セット!」
「セット!」
「オープン!!」
「オープン!!」
「キネトキル」
「キネトキル ダブモンNo.64、盾付の被覆アーク溶接工、キネトキル」
「ズデール」
「ダブモンNo.166、木造の機械木工、ズデール」
俺の前に翼の付いた木馬が現れる、木で作られた馬、それは幾多の木の歯車が集まり、
歯車のみで両翼を含めた馬のシルエットを二次元的に三列で構成している物だ・・・
向こうの前に鱗に覆われた一対の眼球が現れる、
その眼球はと中央部の眼とその前に付いた一の字ののぞき穴の付いた金属製の武骨な盾以外を眼の前部中央部外周ふちから綺麗に球体の回転対称に芸術品のように鱗が配され、
宙に浮いている・・・
「『ズデールのコストにウッドリーフエレメンタルとウッドマニューアエレメンタルとウッドフレイスエレメンタルを指定!!』」
「『こっちはキネトキルのコストにフレイムバァ二ングバーンドエレメンタルとバァニングバーンドエレメンタルとバァニングバーンアップエレメンタル!!さらに、バァニングバーンアップエレメンタルの効果でキネトキルのパワーを100上げ、エレフォレスのパワーを100下げる!!』」
「1番戦闘!!」
「1番戦闘!!」
キネトキルがエレフォレスに向かって飛んでいき、その途中でたくさんの鱗を弾丸のように発射!!
対し、エレフォレスはその鼻を振り回して飛んで来る鱗を弾きつつ、その巨体で体当たりを駆けて行く!
さすがにキネトキルは寸前で右に避けつつ、横から鱗を飛ばして来る!!
エレフォレスに突き刺さるも、エレフォレスはお構いなしに体をコマのように回してキネトキルに回転攻撃!
キネトキルは吹き飛ばされる!
さらに、エレフォレスは大きく耳を動かして足を延ばしながら飛び、
キネトキルの真上に来たところで足を回収、一気に潰しにかかる!!
キネトキルが影を見て気が付いたのかエレフォレスを見上げる、
そこに降り注ぐ四つ足、そして、胴体が押しつぶす!
が、エレフォレスの背中から炎が・・・
「『ウッドブランジングエレメンタルでエレフォレスのパワーを400』」
「『フレイムファイアエレメンタルで相殺!』」
「『エレフォレスの効果』」
「『キネトキルの効果で相殺!』」
「『ウッドアブソーブエレメンタル』」
「『ファイアフレイムバーンドエレメンタル!!』」
「『ウッドリーフフォースエレメンタル』」
「『フレイムファイアバァニングエレメンタル!!』」
「くそ!無い!!」
そして、炎が十字にエレフォレスを切り裂き分ける、
そこにいたのは、炎上するエレフォレスと、
炎の中央で影のように黒いシルエット映すキネトキルだった・・・
爆発、消滅するエレフォレス・・・
だけど・・・!
「2番戦闘!!」
ズデールが向かっていき、その前足を上げ、叩きつける!!
右腕で防ぐワナリュー!
だが、受け止めたところでズデールの足の歯車が回り、ワナリューを攻撃する!!
ドガガガガ・・・
「ええい、うっとおしい!!」
右腕の一振りでズデールを弾き払う
ズデールはバランスを崩しかけるも何とか両足を素早く体の下まで持って来るように動かしてバランスを取りこちらに振り返って戻ってくる、
おし、順調にワナリューにダメージだ!!
このまま行こう!!
「・・・行けるか?」
カンテーラ、釘を刺さないでくれ・・・
頭上のカンテーラの言葉に思わず意気を奪われかける俺だった・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――