こんな私が青春を謳歌してもいいんですか!? 5
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今週もやってきたこの日、
以前と同じように制服を着て、同じ部屋、同じ時間、同じ席に同じ席順で座る私達、
今度こそ、会話をするぞ!!
私は席に着き
「い、い、い、いやぁ~いい天気ですねぇ・・・」
外は思いっきり晴れてる、これで掴みはいいはず!!
顔が引きつってる気はするけどっ!
しかし、他の子たちは私を見て、空気が止まる
・・・んんん・・・!?
な、な、な・・・何か間違えたかな~っ!?
と、他の子たちの口が開かれ
「そ、そ、そ、そうですね!!」
左手前の茶河ちゃん
「い、い、い、いい天気です!!」
右手前の金住ちゃん
「は、は、は、晴れやかですねぇ!!」
右奥の桃谷ちゃん
「あ、あ、あ、青空が広がってます!!」
左奥の銀林ちゃんが、
私の意見に戸惑いながらも同意してくれる・・・
が、またも空気が止まる・・・
・・・ああああああどうしたら・・・
「あの!」
あれ、茶河ちゃん?
茶河ちゃんが私に向かい
「きょ、きょ、きょ、今日はいい気候ですね!!」
え~っと・・・
どもりながらでも勇気を出した声・・・これは応えて上げたい!!
皆が茶河ちゃんを見る中・・・
「そ、そ、そ、そうだね!」
と私、
「そ、そ、そ、そうですね!」
と金住ちゃん
「か、か、か、快適ですね!」
と桃谷ちゃん
「き、き、き、気持ちいいですね!!」
と銀林ちゃん
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