バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

札使いどもが夢の跡 ダブモン!!28話/08

札使いどもが夢の跡 ダブモン!!28話08
 
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 「まったく、こういうこともできるとは・・・」
 カンテーラは今、俺に憑依して、布が腰元にベルトのようにまかれ、そこにカンテラがかけられている・・・
 まぁ、これならまだ違和感は無いか・・・
 と、住宅街を歩く中で
 「床も壁もまっ平だな・・・」
 「材料が違うんだよ、砂や砂利を石膏なんかで固めてる」
 「なるほど、接着剤だけ固めてるわけだ」
 「まぁ、そんな感じだ」
 そんな会話などをしつつ、
 コンクリで出来た壁の間の金属の柵を裏に仕舞うタイプの校門をくぐり、砂が敷き詰められた工程を歩き、その先の四角い校舎中央下のサ通に大きな枠無しガラス窓がある大きな両開きのガラス扉を押し開き校舎の中に入って行く、
 奥並びの素の子付き靴箱で靴を履き替え、
 正面の緑の床を歩き先にあるコンクリの大階段を上り、
 踊り場をUターンしてさらに登り、左手二つ目の教室の扉を引き開ける
 「ちーっす」
 良星!?
 男子から女子から周りの声が響き渡る!
 目立たない地味男子からショートボブの女まで
 それらが急ぎこちらに近づいてくる
 「お前今までどこ行ってたんだよ!」
 「みんな大騒ぎだったんだけど!?」
 「まぁ、色々とな、ほらどけ、とりあえず席に座らせろ」
 そうして無理矢理に前進し
 「おはよー」
 俺の入って来た扉から聞き覚えの声、
 兎白!?
 「はよー」
 再度、俺の入って来た扉から聞き覚えの声、
 鼓動!!
 と、俺の時と同じ似たようなことを繰り返し、
 「よう、良星」
 「良星!」
 と二人が近寄ってくると同時に他のクラスメイトも周りを取り巻くように付いてくる
 「お前らうざい!兎白、鼓動、お前らは先に席に・・・」
 「はいは~い、みんな席に戻ってね~」
 と、やはり俺の入ってきた扉から担任、黒いスーツを着て頭の上で髪を盛り気味に丸くまとめた女性担任がみんなに声をかけ
 は~い
 そう言って皆が席に戻り
 そこで生徒達を見る先生が目を丸くして
 「って、双運君!?稲走君!?海象君!?」
 俺達に叫んだのだった・・・
 
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