バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

札使いどもが夢の跡 ダブモン!!28話/06

札使いどもが夢の跡 ダブモン!!28話06
 
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 ふぁあああああ・・・
 朝まで作業して寝不足である、
 作った曲も師匠に送ったし、これで順次発表してくれるはずだ、
 兎白と鼓動にもその旨のメール送ったし、
 ・・・まだ受信ボックス見てないな、あの二人からもなんか要望が来てんだろ、けど、それはおいおい・・・
 まだやりたいことが山のようにある、一晩じゃ足りない、学校行かなきゃ・・・
 椅子から立ち上がり時間割通りにランドセルに今日分の教科書を放り込み、
 扉まで歩き扉開き部屋を出る
 「お前、そんな寝不足でどこ行く気だ?」
 背後からの聞き覚えある声
 「学校だよ午後5時あたりには帰ってくるよ」
 「へぇ、こっちの学校か・・・」
 カンテーラが何かを考えてるのか声に興味深そうな感じがする・・・
 何を言い出すかなんて大体予想付くが・・・
 「俺も行きたい」
 だろうな
 「あのな、お前が行ったら学校が混乱するだろ」
 「安心しろ、良い策がある」
 ほんとかよ・・・
 振り返る気力も無く言いつつ部屋を出て階段を降り
 「良星!」
 「良星!」
 下より驚いた顔をして俺を見上げる二人、
 何のことは無い、俺の両親だ
 頭の上で丸く髪をまとめた紫のシャツを着た母さんに
 丸眼鏡を付け緑のシャツをきた父さん
 それらが驚いたように目を丸くし俺を見ている
 「どこ言ってたの今まで!!」
 「半年もどこ行ってたんだ!?」
 は・・・はんとしぃ!?
 驚きに左唇が細かく動くのを感じる・・・
 あの女神、時間云々言ってたが・・・
 確かに、時間云々が無ければ向こうにその位いたよなぁ・・・
 「え・・・?ほんと?」
 「本当だ!!」
 マジかよ親父ぃ!!
 「それにやつれてるじゃないか!今日は学校休みな!!」
 いや、やつれてるのは徹夜で作業してたせいだ、
 俺は母さんの言葉に心の中で訂正いれつつ・・・
 「い・・・いや、学校には行く、兎白と鼓動と話すこともあるし」
 またも母さんの顔が目を見開いた驚き顔となる
 「え?!あの二人も帰ってるのかい!?」
 「そういえば、二人も行方不明になっとったなぁ・・・」
 反対に親父はどこか思い出すような宙を見るとぼけ顔
 そうか、二人も行方不明扱いか・・・
 「ともかく!二人の安否も知りたいから学校行くからな!!それよりも朝飯!!」
 「わ、わかった、ちょっと待ってな!!」
 母さんが朝飯を用意する間に父さんから曜日を聞いてランドセルの中身を調整
 出してくれた白米と目玉焼きとレタスとトマトを味を確認する間もなく
 白米が甘く、卵はトロッとして振られた塩の味が効き、レタスは新鮮味があり軽快でトマトは甘みよりもあっさりさが勝っている味、
 食って外に出る、
 ん?玄関のドアが開いて・・・?誰かが閉め忘れたんだろ!
 「行ってきまーす!!」
 「よう、待ってたぞ」
 と、外に出た瞬間、開いた扉の反対側からカンテーラの声!?
 驚き見ると確かにカンテーラが立ってこちらを見ていた
 「い・・・いつの間に!?」
 「お前の親がお前に気を取られてる好きに横から移動して玄関からな・・・」
 なるほど・・・
 「で、どうしても学校までついてくると」
 「ああ」
 「それで、その案ってのは・・・」
 「ああ、それは・・・」
 
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