大決戦!!賭けられる、世界の命運!! ダブモン!!27話23
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23
女神の神殿に入って、薄茶色の古い石材の通路を通った先、突如として開けた場所に出る、
道と同じく古い石材で作られた部屋、右側の壁上には横並びに上が丸い四角の窓穴が空いており、
そこから月明かりが床へと差し、そこに魔族とも人ともダブモンとも違う存在を照らしていた
「あら?お客様かしら・・・?」
忌まわしき金の波打つ髪に大きな白い翼、
白い肌に白の袖なしワンピース、
魔性の美貌を湛えたその姿は・・・
「女神!!」
女神がゆったりとした動作でこちらを見る
「裁定の剣を持つ魔族・・・初めまして、私が女神よ」
「アグニス、貴様を討つ者の名だ!!」
「それと・・・」
何故か女神の目が俺についてきた男の方に向く
「お久しぶりです女神」
間断無く声をかける男、女神の目もそちらに向く
「なぜ、あなたがそちら側に?」
「やぁですねぇ、善行を成せとあなたが言ったんですよ?私は、あなたを倒すことこそ善行であると判断しました」
「もしかして、その理由はこれかしら・・・?」
女神が右手を上げると、上に、中に何か入った水晶が四つ、横に並んで天井付近に現れる、
六角形を基礎として前後に小さい六角形のようになる典型的な水晶の形、
そして、その中にいたのは・・・10歳程度の子供!?
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