我はダブモン!我こそがダブモン!! ダブモン!!16話16
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「リチャージ!」
「リチャージ!」
「リチャージ!」
「ドロー!」
「ドロー!」
「ドロー!」
お、手札に・・・一か八か・・・
「俺は手札から、マルチベジタブルエレメンタルプラントをコストでトラッシュに送りマルチフルーツエレメンタルプラントを発動!」
目の前に光る果実が降ってくる・・・
へこんだカボチャのような形・・・
手にして食うと・・・
・・・ピーマンやんけ!!
「こちらはデスフルーツエレメンタルプラントを発動!コストにデスベジタブルエレメンタルプラントをトラッシュに!」
降ってきた俺のものと似たような黒い果実を手に取り喰らう!
・・・目を瞬かせ白黒させているのを見るにどうやら好みの味では無かったようだ・・・
「山札から3枚カードを引く!」
「私も!」
俺とアグニスは引いたカードを手札に加え、改めて手札を見る、
よし・・・一気に攻める!
「セット!」
「セット!」
「セット!」
こっちは1番、向こうは2番か・・・
「オープン!」
「オープン!」
「オープン!」
「まずは俺から!来い、アスベオ!!」
「ダブモンNo.396、輪球のレーシングエンジニア、アスベオ」
俺の前に岩肌のような甲羅持つアルマジロが現れる!
「次は俺だ!来い、ソカニダ!!」
「ダブモンNo.384、整備の船舶機関士、ソカニダ」
アグニスの前にダーククリアなカニのようなものが現れた、
あれ、カニだよな、カードの説明に変なのが書いてたけど・・・
「それじゃあ、来い、ウォカッタ、カシマメイ!!」
水が巻き起こり、火が燃え、そこに水の蝶と炎の蛾が現れる!
しかし、その鱗粉はなぜか水の蝶は火の粉となり、炎の蛾は水しぶきとなる・・・
「ダブモンNo.49、水火のウォータージェットカッター作業員、ウォカッタ」
「ダブモンNo.50、火水のガス溶接技能者、カシマメイ」
おし、全員召喚したな、なら・・・
「俺はアスベオのコストにマルチエレメンタルパワーとマルチブラッシュバニッシングエレメンタルを指定!」
「こちらはソカニダのコストにダークエレメンタルパワーとダークネスエレメンタルパワーとディアボラッシュエレメンタルを指定!!」
「では、ウォカッタのコストにアイスズスペースエレメンタルとエレキネットエレメンタルパワーとウインドスフィアエレメンタル、カシマメイのコストにフレアズスペースエレメンタルとローチネットエレメンタルパワーとアーススフィアエレメンタルだ!!」
アスベオとソカニダがそれぞれ風の球と地の球に向かう!
風の球の竜巻石礫!アスベオに当たり、岩のような肌ごと吹っ飛ぶ!
対して、地の球の大きな岩の一撃に、ソカニダが押しつぶされる!
「マルチアサリスエレメンタル!」
「チオッカスの効果で相殺!!」
「ダークエレキシールエレメンタル!」
「トルエペルで相殺!!」
「ここでアスベオの効果!!」
「ダークレエムエレメンタルパワーで相殺」
俺はアグニスの方を見る、
さて、伝わるか・・・?
アグニスはそのまま無言でカードを表にし、
「俺はソカニダの効果を発動!!」
「ライトレエムエレメンタルパワーで相殺!」
「さらに、ダークネスゼイルエレメンタルパワー、ダークブラッシュグラッシュエレメンタル!」
「ウォーターハイドエレメンタルパワー、アクアスチームエレメンタルパワーで相殺」
「ならこっちは?マルチプルエレメンタルパワー、マルチパルシリングエレメンタルパワー」
「ファイアスチームエレメンタルパワー、フレイムハイドエレメンタルパワーで相殺だね」
「おっし、これだ!マルチクリアシカルエレメンタル!アスベオとソカニダの効果を復活!!」
「な!?」
「チオッカスをトラッシュに!」
「こっちはトルエペルだ!!」
が、いきなり風の球が自身の石礫を全て地面に叩きつけた!
すると、石礫の一つが開いて四本の足と頭と尾が、
あ!いつのまにかアスベオが紛れてたのか!
地の球が大きな石を回収しつつソカニダに岩先を向ける
地の球が発射する岩をソカニダが跳躍避け、
そのままその岩を足場に風の球の方に飛ぶ!
風の球は竜巻で弾き返そうと風を集め、次の瞬間ソカニダの投げた石の礫を喰らう!
そうか、アスベオが喰らったときにいつの間にか隠し持っていたのか、
その隙に風の球飛びつくソカニダ!
と、いきなりアスベオが地の球の表面に現れる!
あ!地の球が大きな岩を喰らわした時に張り付いて、その後岩を回収したときに今度は地の球に張り付いていたんだな!
そして、ソカニダが風の球をその鋏で掘り進んでいき
同時に、アスベオは地の球の石を両手で剥ぎ取り掘っていき、、
風の球と地の球が爆発、消滅し、さらに、その破片がクリアードに当たっていく!
右腕を顔の前に出し防ぐクリアード!
が、そうやって破片をやり過ごした後、すぐに右腕を下げ
「だけど、二番戦闘だ!!」
藁忍者とカマキリが水の蝶と火の蛾に向かって行く・・・
藁忍者が水の蝶に近づくも火の粉で払われ、
カマキリが火の蛾に近づくも、羽を大きくカマキリに羽ばたかせ放たれる水びしにひるみ近づけない、
逆を狙い走るも、火の蛾の火に藁忍者は燃やされ、カマキリは水の羽ばたきの高速移動に弾かれ、
しかし、ここからだ!
「アスベオの効果でウォカッタのパワーが1000下がる!!」
「ソカニダの効果でカシマメイのパワーが1000下がる!!」
カマキリが羽で大きく風を起こし、火の粉と水しぶきを吹き飛ばす!
さらに一気水の蝶と火の蛾に向かって前進し、火の蛾と水の蝶を斬り裂こうと鎌を振り上げ、
水の蝶と火の蛾が避けようと大きく羽を動かし、
そこに藁が舞い降り、火の蛾と水の蝶を包むように張り付く!?
焼ける前に酸素の供給を遮断し鎮火!
そこにカマキリの鎌が迫り藁が拡散!
藁人形となる間にも、鎌が水の蝶と火の蛾を斬り裂き水の蝶と火の蛾が爆発!消滅する・・・
「どうだ!」
「これなら!」
しかし、俺達の勢いのある激声にもクリアードは余裕そうに含み笑いをする・・・
「ふふふ・・・この程度でそんな得意げになるとは、人間も魔族も低俗・・・」
クリアードの下からの蔑むような瞳が俺達に突き刺さる、
・・・だが、ともかく、反撃の糸口は掴んだ、このまま、行く!
俺は決意に右拳を強く握る!!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――