我はダブモン!我こそがダブモン!! ダブモン!!16話13
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「リチャージ!!」
「リチャージ!!」
「リチャージ!!」
「ドロー!」
「ドロー!」
「ドロー!」
こっちは2番、向こうは1番か・・・
「セット!」
「セット!」
「セット!」
「さぁ、今度はこっちから行ってやろう、チオッカス、トルエペル!」
クリアードがそう言ってカードを表に!!
「ダブモンNo.218、風地の気象調査員、チオッカス」
「ダブモンNo.219、地風の断層調査員、トルエペル」
前方左上に風が、右下に地が集まり、それぞれ球体を構成、風が集まった緑の球体が降り、地が集まった茶色の球体が浮かび上がる・・・
しかし、その中央は穴が開き、それぞれ内部が緑が茶色、茶色が緑に陶器のように斜めなだらかに染まっている・・・
「なら俺から、来い、デヴァルチャ!!」
「ダブモンNo.163、砂嵐の遊砂民、デヴァルチャ」
砂嵐が起こったと思ったら、それに乗って大きく回り上に飛ぶ一体の鷲が・・・
顔の後ろと左右を覆う布のついた革で出来た薄汚れた白の帽子をかぶり、
複雑にうねる先の黒い黄色いくちばしに、濃いピンク色の肌色で足は黄色く、端の白い茶色い羽毛に覆われた羽根、それに鋭く根性の悪そうな目つきをしている・・・
それが俺の前まで来てクリアード達の方を睨みホバリングする
「こちらはこれだ!マグネガムシ!!」
「ダブモンNo.172、水空中のマグネダウザー、マグネガムシ」
左手の空よりこちらに甲虫が飛んできた!
濃紺の体には黄色い三角が内側にいくつも付いた一対の牙を持ち、白目の入ったような見た目の複眼、
胴下に大きな牙のような棘、空を飛ぶ為のはずの羽は無く、
それが大きく上方向に反転、甲虫の後ろを追随するように輪を描くように6つの鉄鉱石が飛ぶ!
そして、アグニスの前に静かに浮かんだ・・・
「コストにはダークエレメンタルパワーとディアボラッシュエレメンタルを指定!」
「こっちはマルチエレメンタルパワーとマルチブラッシュバニッシングエレメンタルだ!」
「面白そうだな・・・憑依!」
「・・・!!」
カンテーラがデヴァルチャに憑りつきデヴァルチャの首元にカンテラ付きマントが巻かれ、
マグネガムシの胸の上よりネクロスの剣が突き刺さり憑依する!!
「なら僕はチオッカスのコストにファイアスチームエレメンタルパワーとアイスズスペースエレメンタルとエレキネットエレメンタルパワー、トルエペルのコストにアクアスチームエレメンタルパワーとフレアズスペースエレメンタルとローチネットエレメンタルパワーだ」
1番戦闘!!
カマキリと藁忍者にそれぞれ風の球と地の球が向かって行く!
無骨な体当たり、しかし、カマキリと藁忍者は上に跳び避ける
ズドン!
風と地の球が地面に当たった音だけが無残に響いた・・・
なんだ、これだけか・・・?
と、地の球が中央の穴より巨大な岩を放出してくる!?
それをカマキリが横に避け、
風の球が中央の玉より細かい石礫をいくつも作り、藁忍者に発射!!
藁忍者はそれを左に避けるが、なんと、細かい石礫が竜巻を巻くように藁忍者を追う!
そうか、あの風の球、風の力で竜巻を巻くように石礫を操ってるのか!?
なぜか岩石と共にカマキリが一気に地の球の方に飛ぶ!?
違う、地の球に吸い込まれてるんだ!!
藁忍者が爆発するようにあたりに藁をまき散らす!
しかし、細かい石礫ごと藁が巻き込まれていき、
カマキリが羽を展開し上に飛ぼうとするも的確に吸い込む角度を変えてくる!
藁忍者が慌てて自身をまとめるも、風の球が今度は上に浮き上がりながら逆に一気に自身から遠ざけるように風を出して藁忍者地面にたたきつけ、そこに追撃の大量の石礫
カマキリがその鎌で地の球を斬り裂こうと叩きつけるも見事に弾かれ、岩石が迫り地の玉と岩石の間に挟まれ、
藁忍者が地面と石礫に、カマキリが岩石と地の球に、そのまま挟まれ爆発、消滅した・・・
「さてどうしましょうかね、っと!」
核のイカからの振り下ろされる触手をカンテーラは軽く横に飛び避けながら核のイカに向かって行く
「・・・排除」
対するネクロスも氷のタコの方に飛び向かって行く!
氷のタコが氷の墨を吐く!
「マルチアサリスエレメンタルの効果を発動!!」
「パレレドンの効果で相殺!!」
「援護と」
カンテーラが砂嵐を起こし、氷の墨をかき乱し、
同時に、カンテーラを狙い吐いた核のイカが吐いたマグマの墨もかき乱した!
「お、らっき」
「ダークエレキシールエレメンタルの効果だ!」
「ぐ・・・スリブットの効果で相殺!!」
「・・・これなら」
砂嵐と氷とマグマの風をネクロスが空を飛ぶ勢いのまま一気に突き抜け、氷のタコの頭にその棘を突き立て一気に上に飛ぶ!
「ダークネスエレメンタルパワー!」
「マルチプルエレメンタルパワー!」
「ライトレエムエレメンタルパワーとダークレエムエレメンタルパワーで相殺!!」
「ダークネスゼイルエレメンタルパワー!」
「マルチパルシリングエレメンタルパワー!」
「くそ!無い!!」
「ダークネスゼイルエレメンタルパワーの効果!ダークエレキシールエレメンタルとダークネスエレメンタルパワーをコストに指定しネクロスのパワーを1900上げる!!」
「ならこっちはマルチパルシリグエレメンタルパワーの効果だ!マルチプルエレメンタルパワーとマルチアサリスエレメンタルをコストに指定しつつカンテーラのパワーをこちらも1900上げるぜ!!」
「なら・・こうか?」
オーラに包まれたカンテーラが大きく翼を羽ばたかせ一気に飛んで核のイカを掴み、同じくオーラに包まれたネクロスに向かって行き、
氷のタコと核のイカが抵抗する間もなカンテーラとネクロスは右左斜め上下より一気に飛んで氷のタコと核のイカを空中で叩きつけ爆発!消滅させた!
「おっと、まだあるよ、ウインドスフィアエレメンタルとアーススフィアエレメンタル、ライトレエムエレメンタルパワーとダークレエムエレメンタルパワーをコストに君達にダメージを与えよう・・・」
風の球と地の球が突如上空に浮かんで氷のタコと核のイカが爆発し煙漂う場所の裏から何かを発射!煙からこちらに風に包まれた氷が、アグニスに複数の岩の棘を突き出させたマグマが向かって来る!
風の球と地の球が風と地の棘を発射して、氷のタコと核のイカの氷とマグマを巻き込んだのか!?
だがそこにカンテーラとネクロスが横入りし、
カンテーラが風と氷を受けつつも羽で吹き飛ばし、ネクロスが岩とマグマを受けつつもその角で斬り裂いた!
「カンテーラ!」
「これぐらいは大丈夫だ」
「ネクロス!」
「・・・ノーダメージ」
「ふふふ・・・さぁ、続きをしようか・・・」
・・・クリアード・・・
カンテーラとネクロスの俺達に向かって振りむかないながらの声、
対して、ただひたすらに不気味に笑うクリアード、
奴は一体何を思っているのか?
だけど、俺達の返す答えは一つ!
「行くぜ!」
「いいだろう!!」
俺もアグネスも・・・先へ行く答え!!
「いいぜ!」
「・・・行こう」
カンテーラとネクロスもクリアード達を警戒、対峙しながら力強く応える!!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――