バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

観客のリローデット ダブモン!!13話19

観客のリローデット ダブモン!!13/19
 
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 「リチャージ!」
 「リチャージ!」
 「ドロー!」
 「ドロー!」
 手札は・・・よし!
 こっちはモックリンのいる1番に、向こうは2番か・・・
 「セット!」
 「セット!」
 表に!
 「オープン!!」
 「オープン!!」
 「おおっし、コクヨウ!!」
 「ダブモンNo.366、黒前の羊皮紙制作、コクヨウ」
 俺の前に口の左方から四角く白い紙をいくつも繋げたような紙を伸ばしたしなやかな肢体と四肢持つ黒豹が現れる
 その黄色い瞳で持って、木になりきっているモックリンを見据える・・・
 「ササキリス!」
 向こうの前にキリギリスのようなものが現れる、一辺の短い曲がった台形のような体に
 前足に四角形の突き出たひょうたん型のヴァイオリン、中足左になぜかトンカチを持っていて、そのほかの足で立っている
 「コクヨウのコストにバリッシュクラッシュエレメンタルとマルチパーシングエレメンタルパワーとマルチプルバニッシャーエレメンタルを指定!!」
 「ササキリスのコストにエキストラ大量導入エレメントと舞台光のまぶしさ!」
 「1番戦闘!!」
 コクヨウがモックリンに向かっていく・・・
 モックリンが枝を鋭針に伸ばすがコクヨウは闇に溶けるように掻き消え、いつの間にか移動したのかモックリンの背後より前足を叩きつける!
 ジョリジョリジョリジョリ・・・・
 ・・・爪を研ぐな!!
 ・・・ 向こうはもう、無いか!!
 と、いきなりコクヨウが爪で弱くなった部分に牙をむいて噛みつく!
 慌てて後ろに下がるも一部かみ砕かれたモックリン!
 狩人の目がモックリンに注がれ、モックリンも後ずさり・・・
 かくて舞台を大回りする追っかけっこが始まった・・・
 しかし、木の根で黒豹の足にかなううはずもなく、割とすぐに追いつかれて思い切り木の幹を噛まれ、
 それを二十度ほど繰り返された時には幹は真っ二つになり、
 コクヨウが木屑を唾と共に吐き出した時にはモックリンは爆発、消滅した・・・ 
  「さらに、マルチプルバニッシャーエレメンタルを発動!『コストにマルチパーストエレメンタルパワーとマルチバルエレメンタルパワーを指定し、3番戦闘でダメージだ』!!」
 だがしかし、二番戦闘がくる!!
 ササキリスが跳んで近寄ってきて、空中でヴァイオリンを奏で不快?
 な音を聞かせてきた!
 ・・・なんて言うか、演技で出してる下手な演奏って感じだなぁ・・・
 と、演奏が終わったのかヴァイオリンを止めて頭を下げ、向こうに振り返り戻っていくササキリス・・・
 あ、これでいいんだ・・・
 その間にも、コクヨウが対峙する男の元に跳んで前足を振りかざし振り下ろすも、
 対峙する男は先に右腕で前足の部分を受け止め爪の部分を当たらせずにガード、コクヨウが一気に後ろに跳躍して後ずさりながらこっちに戻ってくる、
 とりあえず・・・
 「ターンエンド!」
 「ターンエンド!」
 なんていうか、何事も無かったように終わったが、多分これ、嵐の前の静けさってやつだよな・・・
 次のターン、気合入れていかないと・・・
 
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