バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

観客のリローデット ダブモン!!13話/17

観客のリローデット ダブモン!!13話17
 
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 「わぁ!すごい!」
 図書館に入り、少し奥まった場所を見せてもらった、
 本棚に所狭しと並ぶのは、マジックブックの数々だ!
 「持ち出し禁止ですけどね・・・」
 レファンの苦笑する声が聞こえる、
 まぁ、これだけのものだ、持ち出し禁止もうなずける
 そこは奥に上が尖り丸まり一定間隔で横木の付いた窓枠の光差す高く縦長い両開きの窓が見えるもののその少し暗い倉庫にも似た雰囲気の場所であり、マジックブックのみが納められた、白色に角に金の巻いた雲のような飾りの本棚がいくつも縦並んでいる・・・
 「この書庫内なら遊ぶこともできますよ、所定の位置内で、ですけど、マジックブックの存在自体知らない人も多いから、穴場なんですよね・・・」
 「そうなの?」
 思わずレファンの方を見る
 レファンはいつもの穏やかな顔だった
 「もっとも、魔力量の少ないものばかりですけど・・・魔力量の多いものは禁書庫に行っちゃいますから・・・」
 「なるほど・・・」
 魔力の量が多ければ多いほど様々な演出やシナリオや世界観の増大、複雑な動きなどが可能になるが、魔力量が多ければ悪用も利くようになるため仕方ない措置ともいえる・・・
 「それじゃあ、適当に何か選んで・・・」
 レファンにそう言われ、僕は書庫の本を見上げたり見まわしたりし始める・・・
 ・・・僕はこの時間をどうしたいのだろう・・・
 このままずっといたいのか、それともすぐに変えたいのか、
 今だに判別できない、
 でも、もう少しだけ、なぜかそう思ってしまうんだ・・・
 ・・・そんなことは許されない・・・
 背後の影が、そう、ささやいてくるのを感じながら、僕はあたりを見回した・・・
 
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