旅の日々と騒動の日々と・・・ ダブモン!!10話02
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「さて、どうするべきかな・・・?」
「教会になんて報告すりゃいいんだよ・・・?」
倒れ伏した三匹を見ながら、俺とカンテーラは言葉を交わす、
「まぁ、見つかったらそん時はそん時って言われてるし、まさか、こいつらも、ただダブモンの巣の位置を把握しようとしてるだけの奴らを襲ったっていうのはバツが悪いだろ、」そういうもんなのか?訳知り顔で話してるけどさぁ・・・「人間でいうなら、あそこにあるらしいっていうごく普通の集落の正確な場所を調べてる相手を襲った、そういう意味合いに近いから」
隠したい場所、というわけでもないのか、目をそらす三体・・・
「・・・」
「うっ・・・」
「まぁ・・・」
それをカンテーラは見下ろし、
「そうだ、ちょうどいいや、こいつらに巣の正確な場所証言してもらおう、それぐらいの償いしてもらっても構わんだろ、勘違いで襲ってきたんだから・・・おまえら、教会のお世話になったことは?」
あのなカンテーラ・・・俺はカンテーラの方を見て
「その言い方だときつい意味にとられかねんだろ?」三体の方に向き直る「お前ら、教会に何か手助けしてもらったことはあるか?」
「・・・」
「いや、無い・・・」
「だったはず・・・」
視線そのままにたどたどしく言葉を紡ぐ三体・・・
「まだ教会とかかわりのないダブモンだったか・・・よし、教会に飯でもおごってもらって、そこで洗いざらい話してもらおう」
と、左右の二体が即座に反応、こっちを向いて目を輝かせ・・・
「・・・」
「ええっ!?」
「ごはんくれるんですか!?」
ネズミのやつは目を細めた疑問の目を向けるが残り二体は食いついてきた
「安定の懐柔方法だな・・・」
「交換条件だ、これっきりだからな、それ以外は仕事の一つでもしてもらうことになる」
「本当にこれでよかったのかね・・・」
「さぁな、だめだったらそん時は仕事がやり直しになるか給金がもらえないだけだ」
俺は思わずカンテーラの方を見て
「うげぇえええ~!!」
とても大きく声を上げていた・・・
俺の名前は双運 良星(そううん りょうせい)、
黒いバンダナで立った黒髪に黒い瞳、
赤銅色の袖なしシャツに左肩には炎翼の飾りをつけ、
腰に鞄のような大きなポケットをいくつも縦にぶら下げた革のベルトをジーパンに通していて腰掛に袋をかけていて
こっちのフードのがカンテーラ、
フード付きの濃紺の袖付きマントに左手に黄色の燭台カンテラを持ち、右手に両刃を伸ばし、
中は黒いもやの中にフードに黒の両瞳のみをのぞかせ、フードの左上のところには太陽と流星を合わせたような楕円に放射状に長さが調整された金属の細い棒を刺した装飾が付いている
ま、そんなこんな俺たちは三体を引き連れ教会へと赴いていく・・・
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