バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

トークミング!!/5

トークミング!!  5
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第5話 雅を探して・・・
 
 「ええ~!雅ちゃんいないの~!!」                 どうも!
 「いないわ」              火比 ミヤ(ヒビ 宮)っていいます!
 データボックスという名の押し入れにこたつをしまう   イメージできない時は、
 巫女の女性が私を見つつそう言い放つ                赤い髪の、
 「行くところがあるからってネットタウンに出たわよ」        典型的な、
 「せっかくそろそろ紹介しようと思ったのに・・・」    アニメ少年みたいな?
 「誰によ」                           年齢は8歳!
 「誰でもいいの!」                    この中で最年少!!
 謎の突っ込みに謎の勢いで返す私            テンションは最高潮!!
 とにかく!                          実況は暴走!!
 「私、ネットタウンに行ってくる!」            いぇいいぇ~い!!
 「どこに行ったか分かるの?」          とにかく、どういうわけか雅ん
 「検索履歴見てみる!!」          を美穂んが探しに行くみたいだね!
 上下に緑の円盤が存在する転送機の中に入り、            気付いた?
 「検索履歴!」             転送機の描写が細かくなってるんだ!!
 様々な文字が出てくる・・・          それに音声認識なんだよこれ!!
 鷹々ビル・・・ここかな?                ・・・僕達からすれば
 右手人差し指で指し鷹々ビルの転送ポイントまでワープ、 それが楽なんだけどね、
 周りに現れたのは、ビル街を模した電脳街だ、      わかってると思うけど、
 青い空には90度に時々曲がり走る光や様々な文章や、       ここは電脳、
 基盤を模したような黄色の線と鉄の円盤が浮かぶ       インターネットとか
 なぜか様々な姿をした人々が周りにたくさんいて           パソコンの
 そこここに散っていく・・・                     中なんだ
 で、目の前の平凡なビルが鷹々ビルかな?            この転送装置も
 現実の鷹々ビルを模して造られたのだろう、         声を出して直接命令
 ということは周辺もそんな感じのはずだ、   打ち込んだ方が楽なんだよね・・・
 右の方に地下に行く階段と上の方に行く階段があり、   と、二つの階段があるね
 「お前、こんなとこで何をしている?」  どっちに・・・って、この声は・・・?
 思春期の刺々しい声が前から聞こえる そうそう心理状態の入った特徴的な声だよね
 そこにいたのは空夜くんだ                 関係無いけど・・・
 右目を隠すほどの黒い前髪、警戒心溢れる目つき ミヤ君カッコいいって言って!!
 年齢は確か私より一つ上の15だが、身長は私よりも少し低い さて、空夜か・・・
 シャツとジーンズを身に着けているが、          警戒心強そうだけど、
 シャツには筆字でドラゴンと書かれ、           毎日楽しそうだよね!
 ジーンズはところどころに傷の行ったダメージジーンズとなっている     え?
 「空夜くん?ということは、あの鷹々ビルの検索履歴は空夜くんの!?」  楽しそ
 斜めにうっとおしそうに私を見る                   うなのは
 「確かに鷹々ビルで検索してここに来たのは確かだが?」       僕だって?
 「なんだ~雅ちゃんを探してたのに~空夜くんはここに何しに来たの?」 やだな~
 「ロックのライブを見に来ただけだが・・・」            まだ登場し
 「ロックのライブ~刺々しさの表現が古すぎるよ~」 て1パートも経ってないのに
 空夜くんの目つきがさらに鋭くなる                あっはっはっ
 「じゃあ今の刺々しさの表現とは何だ?」                  ~
 「政治的な発言をするとか?」                  それはやめて
 「それはやめろ」                        だってねえ~
 「別に悪いことはしてないんだけどね~」     この国じゃ作品に政治的な発言
 「そうなんだがな、悪いことしてないからややこしく、    忌避する人多くてね
  とと、そういえば、雅を探していると言っていたな」        一昔前とか
 おっと、話を変えてきたか?         海外じゃ別に嫌がられてないのにね
 「見たぞ、ここにきてたから少し話した、ここの六階に用があるらしい」   とと
 「六階ねじゃあ行くか!」            話が脱線したね、この手の話は
 そうして階段を上がっていき、細い通路がいくつも分岐し、         僕も
 壁には鉄製の曇りガラス付きの扉が           よくわからないしっ!!
 そこかしこにある・・・                     それにしても
 どこにいるのかな~                雅ちゃんどこ行ったのかな~
 「勝手に入って良いのか?」                   こんなところ
 「いいでしょ、禁止されてないんだから、           僕来たことないよ
  っていうか、なんであんたまできてんの?」 今度皆に連れてっても~らおっと!
 「面白そうだったからな・・・」        画面の外の皆は行ったことある?
 こいつ、そのうち興味で身、滅ぼすぞ・・・            僕もそう思う
 そんな会話を交わしながらガラス窓を見ていき・・・      見ていき・・・?
 いた!黒いミニスカドレス!!           あ!見つけたみたいだね!!
 ここは・・・ゲームショップ、クソゲー研究会        ゲームショップ!?
 そう、曇りガラスの張り紙に書いてあった        なんか気になる名前だね
 ゲームショップ?ゲームショップなら無断で入っても大丈夫か  一見さんお断り~
 扉を開け入ると、そこには様々な姿のそこここの人の中に雅ちゃんがいた、  じゃ
 ガラスケースの中のゲームソフトを見ている、          ないみたいだね
 見た目年齢は10歳程の赤い目に膝以下まで行くほどの    ああ!見つけた!!
 長い青い髪をした少女、                 彼女が雅ちゃんだよ~
 白黒のミニスカゴスロリの衣装を身に着け衣装と同じ色合いの     ええっと、
 日傘をしまい右手に持っている             年は僕の二こ上だっけ?
 そして前髪両分けの青い髪は            いつも重そうな格好だよね~
 下の方が虹色にグラデーションしている・・・ なんで日傘なんて持ってるんだろ?
 「雅ちゃん!」                           まいいや
 雅ちゃんが気が付き私達の方に顔を向けた              ゲームか~
 「美穂ちゃん!」続けて空夜の方に目を向け「空夜さん?」     僕も新しいの
 再度私達の方に視線を合わせ                   欲しいな!!
 「あなた達もゲーム買いに来たの?」                 でもさ、
 「違うよ」                      こんなゲームショップの
 「僕は面白そうだったからな」                名前なんだから、
 「でも、雅ちゃんが                なんか一癖ありそ~だよね!
  クソゲーに興味あったとは思わなかったよ!」        ほら!、美穂んも
 雅ちゃんが少し落ち着きはらい               そう考えてる・・・
 「ま、今度動画のネタに提案しようと思って・・・」          ネタか~
 「へー」                         でもクソゲー実況は
 「それよりもその・・・空夜さん?」                ちょっとね
 何だろ?雅ちゃん、空夜の方を改めて顔を赤らめて見て・・・       だって
 「なんだ?」                        クリアできそうに
 そっけのない空夜の声・・・                     ないもん
 「ダメージジーンズのダメージが             え・・・?ダメージ?
  行ってはいけないところにまで行ってますわよ」            あ!?
 「あ・・・」                        これは・・・!?
 
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