バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

トークミング!!/16

トークミング!! 16
 
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第16話 アニマルゴッド、後編!!
 
 次の瞬間、吹っ飛んでいたのは私の方、             あ、そう・・・
 磨紫那さんの稲荷大明神の右手から出た             まぁそうなるか
 光の刃を振るわれ吹っ飛んだのだ・・・               このゲーム
 うかつ・・・だった、カウンターロックオンにやられていたのだ!    やっぱり
 よくよく考えて見れば後ろについてすぐにロックオンなんてしたら    動物より
 カウンターしてください                       神の方が
 と言っているようなもの、もう少し様子見しておくべきだった・・・   強いのか
 何とか持ち直し磨紫那さんを追いかける!             しら・・・?
 S字の直角カーブを抜け、コの字カーブを抜けてさらに直角に曲がり、  曲がり、
 コの字カーブをもう一つ、                       ・・・
 このコース、長い直線が無いから最高速勝負は無理、        猫は最高速、
 オーバルコースでいうならさっきのコーナーが最終コーナーに当たるはず・・・ そ
 ここで磨紫那さんの後ろを取る、             んなに速くないけどね
 ここからは読み合いのチキンレース・・・耐えられなくなった方が負け・・・  で
 右、左、うまく後に付いて行く、           ここが勝負どころだ・・・
 そして、最終コーナー・・・先にゴールラインが見えた!         ここ!
 稲荷大明神が振り返る、今だ!こっちもロックオン!    どっちが勝つか・・・
 カウンターロックオンとなりた溜め時間が二分の一!      そんなテクが!?
 こちらが先に攻撃判定となり、稲荷大明神の額にジャンプして       これは
 踏み台にし跳躍!そのままゴールに入った・・・         美穂の勝ち!!
 「まさか、ロックオンしてなかったとは・・・」             ・・・
 左手の磨紫那さんが歯を食いしばって(一応)悔しそうな表情をして    ・・・
 こっちを横目で見ていた                        ・・・
 私は正面から見返し                          ・・・
 「読み合いはこっちの勝ちだったわ!」              そうね・・・
 「あの・・・私は・・・」          とっとと退場したものは黙って!!
 「よく悪の女幹部に勝ったな!次は私が相手だ!」           ついに!
 後ろからの悪の軍曹の声!!                      ・・・
 「あの・・・私は・・・」                       ・・・
 もうちょっと練習してこいッ!!
 私達三人の声が唱和し、さすがに右手の紫舞さんが下がる、        ・・・
 まぁ、さすがに下向いてぶつくさ言ってるけど・・・   そりゃそうだけど・・・
 「さぁ、次は私だっ!!熊の神化!キムンカムイ!!」        熊か・・・
 熊の全身毛皮を頭からかぶって                     ううん
 白い貫頭衣と青いズボンを着た筋骨隆々な男だ・・・      力強い印象だけど
 「コースはエレメンタルファイブビックオーバル!!」 レースに使えるのかしら?
 雷雲からコース外に雷が落ちまくる左右に崖持つ広い道路・・・!     これは
 他の動物たちも並び、遠くにはキムンカムイも見える       カーブの少ない
 3・・・2・・・1・・・Go!            直線重視のコース・・・
 いきなり真上の雷雲が雷を帯びたように光り、      このコースはコース上の
 大きないかづちがコースに降り注ぐ!! 変化に応じていろんなことが起こるから、
 「危なっ!」             ある意味ではテクニカルなコースね・・・
 思い切り右に移動してかわす!              いかづちを避けたっ!
 道路の幅が広いため、場外に行かずに済んだ、           こういう風に
 っつーか、このために道路がこんなに広いのかこのゲーム!   いろいろなことが
 雷雲が晴れ、遠く左右に崖持つ荒れた原野が広がっていく・・・      起こる
 エネルギーを回収しながら走り、順調に分身が増えていく・・・     のよねー
 いきなり画面が震え、轟音が鳴る!                  震える!
 地震!?                              地震!!
 そして、道路にまばらに小さな岩の棘が出る!?           スパイク!
 目の前にも出てきたので慌てて避けると、その棘が一気に飛び出てくる!   当た
 げぇっ!?こんな仕掛けが!?             ったら吹っ飛ぶわよ!!
 「ぐわぁああああ!!」                         って
 しかし、先の方で悪の総帥が上空に吹っ飛ばされているのが見える!?   こんな
 何やってんだよおっさん!!                     風にね!
 そのまま無視して先へと進む、              美穂ちゃん先行・・・
 荒れ地に草が生え木々の間を入っていく直線ゾーンから         地から樹
 木々が燃えそこかしこよりマグマが噴き出す火山のゾーンを曲がりぬけ、 樹から炎
 左右端でマグマが降られる雨で水蒸気上げながら岩に変わり水場に入って 炎から水
 いく、雨嵐の中、左右から小規模の波が来て流される中でカーブを曲がり 水から雷
 水場から上がり、雨雲が雷雲へと変わっていく・・・        そして・・・
 そのままところどころに雷が降ってくる・・・             雷から地
 「待たせたなぁ!!」                      来たっ・・・
 げ・・・!                   美穂ちゃんもうろたえてるなぁ
 後ろから悪の総帥が向かって来る!       先行してたのが追い付かれたから
 「行け!分身達!!」                  当然なんだけど・・・
 いくつかの分身がこっちに来て私の分身を消し、さらに、     分身壊した!?
 バリアからのブーストで私の横を走って行く!         追い抜かれた!?
 なろ・・・                     これで美穂ちゃん二位!?
 一気に近づき攻撃を誘う・・・                 来るか・・・?
 一位であるため分身ももう出せないはず・・・          乗るか・・・?
 しかし、振り返らない・・・さすがに乗らないか・・・    乗らない・・・!?
 ・・・分身開放・・・                 こっちから行ったか!!
 ズドン!
 バリアを全部吹っ飛ばし、悪の総帥がスピンする、しかし、     成功した!?
 「ははは・・・この程度!!」             しかし・・・余裕だ!!
 うまく復帰!?でも・・・・                      ・・・
 スピンしている間にロックオン・・・攻撃!      相手がスピンしてる途中に
 「な・・・卑怯な!」                 ロックオンできるの!?
 卑怯もくそも無い、スピン中にロックオンできない、    あ、だけど、向こうは
 これは・・・このゲームのルールだ!!    カウンターロックオンできない!!
 そのまま私はゴールに飛び込んだのだった・・・           おおっし、
 私は右手の悪の総帥に向かい言い放つ!!           勝利だぁああ!!
 「さぁ、ネコウィルスを渡してもらいましょうか!!」        美穂ちゃん
 悪の総帥はへの字の嫌そうな目を私に向け             やっぱりそこ
 「はいはい、ほら!」                       から行くの
 右手で蓋の付いた試験管を出してきて                 ね・・・
 それを奪い取り、うれしさで大きく掲げる!         ああ、喜んでるわ、
 「いやったぁあああ!」                        けど、
 「いや、それは偽物・・・」               そう、首領の言う通り
 悪の総帥が呆れた声を出す中で                       偽
 私は右手の試験管を思わず自身の顔前で強く握る            物・・・
 「さぁ、皆を猫化するのだ~!!私の野望はここから始まるっ!!」   あ、これ
 「・・・聞いちゃいない・・・」              聞いてないわ・・・
 おっさんの呆れため息が、玄関に響き渡ったのだった・・・      ああ・・・
 「アハハハ・・・ハハハ・・・」                    ・・・
 創造する理想の光景に心と腹の奥底から笑い声が湧いてきた・・・     ・・・
 
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