バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

トークミング!!/14

トークミング!! 14
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第14話 猫!?
 
 声のした玄関の方を見るとそこにいたのは、黒ずくめの四人、    出たよ・・・
 「って、何してるんですか?重造さん、磨紫那さん、紫舞さん、鋭貴くん」  えと
 「私は大隈重造ではないっ!世界征服を企む悪の総帥だっ!!」      ・・・
 っつったってねぇ、いつもの眼帯に                わー怖いなー
 迷彩を黒っぽい迷彩に、頭の熊の毛皮も黒っぽいものに変えて、  悪の組織だっ!
 それっぽい外黒内赤のマント羽織ってるだけなんですけど・・・      私達を
 「それに、その恰好はどうなんです?」           猫に変えたぞっ!!
 「恥ずかしい・・・」            ・・・私のキャラに合わない・・・
 「私はそうでもないけど・・・」                    ・・・
 恥ずかしがり顔を真っ赤にして両腕で体を隠す磨紫那さんと      あの衣装は
 平然とする紫舞さんは同じ衣装を着ている、  明らかに男性を意識してるわよねー
 首から下を全身を黒タイツで包んでいるが、少し小さめの      悪の女幹部?
 バイオ装甲のようなものを胸部一つずつ、臀部や肘膝に付け、   私は悪の戦闘員
 頭に二本の鬼の角が生えた少し横長の髑髏の仮面を            の方が
 目のみにかかるように前頭部にかぶっている、              好きよ
 しかし、体に張り付くようにシルエットを見せる黒タイツのせいで      私は
 ボディラインがくっきり出ている・・・    使われるのでは無く使う方だから!
 「巫女なのにその恰好はいいんですか磨紫那さん?」           にゃ~
 「今の私は磨紫那では無い、悪の女幹部だー」              ・・・
 棒読み気味ですよ磨紫那さん、     猫の鳴きまねはさすがに恥ずかしい・・・
 ・・・悪堕ち・・・というわけでもないか・・・            無いです
 「紫舞さん、体のライン出てますけど恥ずかしくないですか?」      私は恥
 「むっちゃ恥ずかしいんですけど、でも出番すぐに終わるから!!」 ずかしいわ~
 あはは・・・恥ずかし交じりの両こぶしを握っての             服も
 肘引きの台詞と表情に加え顔が赤くなってる~          ライン出そうに
 後は・・・                    無いもの選んでるしね・・・
 黒い首から下の黒タイツに右半頭、左半胴、右腰、左ひじ、右ひざに     うん
 左つま先に機械で四角いボックスっぽい構成をさせた鎧を付け、       ふむ
 右手に作り物の機械の飾りのついた片刃の剣などを持つ          ・・・
 「その恰好、どう思う、鋭貴くん?」                  う~ん
 「とっとと先に進ませろ、これ以上この格好への言及は許さん」      特撮の
 顔が恥ずかしいのか赤く、それでもなお懸命に       闇剣士みたいな感じ?
 上から見下げるようにこちらを見る鋭貴くん            似合ってると
 その台詞には私は呆れ交じりに四人に問う             思うけどねえ
 「で、その悪の組織が何のようなんですか?」       いろんな意味で・・・
 「ごほん!よくぞ訊いてくれた!」               で目的は・・・
 口に拳を当てての咳で場の空気を                    空気、
 仕切り直そうとする重造さん、いや、悪の総帥、      仕切り直せましたか?
 「我々はその二人に対してネコウィルスを投与し、            ・・・
  見事猫化させることに成功したぁ!!」            完全な猫化じゃ
 何ですって!?                       無いけどね・・・
 「治すためのネコワクチンが欲しくば」                欲しくば
 「ネコワクチンはいらん、ネコウィルスをよこせ」            ・・・
 「は・・・?」                        美穂ちゃんって
 目を見開き驚く悪の総帥に私は声を強め、もう一言、   こういう人だった・・・
 「ネコワクチンはいらん、ネコウィルスをよこせ!!」          ・・・
 「ええ・・・」                           冗談じゃ
 口を間抜けに開けて呆れかえる悪の総帥、         無いんだよなぁ・・・
 「もう一度言う、ネコワクチンはいらん、ネコウィルスをよこせ!!」   ・・・
 「ど、どうする・・・」                        ・・・
 総帥の目線が仲間に向く、それに仲間が私を見ながら応えるように     ・・・
 「いいから早くしろ!」                    早くしろ・・・
 「賛成です!」                        こんな手合いに
 「私はどっちでもいいけど・・・」        時間かけてもいいことないぞ?
 と、剣士女幹部巫女と意見が出される           どうするんだろ・・・
 「致し方ない・・・」                         ・・・
 覚悟を決めたのか、総帥がこちらを向き、まっすぐに見る         ・・・
 「我々が負ければネコワクチンのみならず、ネコウィルスも出そう!」 ああ・・・
 「うっしゃおらぁ!!」           まぁ、しょうがないけどさぁ・・・
 思わず全力ガッツポーズ!!                   すんなすんな
 「では、競技の説明だ!今回はこのゲームをしてもらう!     ゲームか・・・
  爆走!アニマルゴォオオオオッド!!」              レースゲー
 爆走!アニマルゴッド!!?        でさ、ちょっと油断したのよね・・・
 「・・・は?」                          ふむ・・・
 「これで我々と三回戦い、すべて勝てば君の勝ちだ!!         あ・・・
  ネコワクチンとネコウィルスを渡そう、しかし、        動物に関連して
  負ければおとなしく、ネコウィルスの毒牙にかかるのだ!!!」     だから
 え・・・?                          猫にされたのか
 「ま、まさか、二人もそれで!?」                  とにかく
 「そういうことだ、それでは、行くぞ!!」           負けるな美穂ー
 
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