スマートフォンサイコパス 3
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第3話 成否
来た・・・十社の内一社のみ、私の申し出を受け、報奨金も出してきた、
十万、高額ではないかとも思ったが、スマホのアプリの支払いのために作った銀行口座に振り込まれていた、
晩ご飯を食べた後、部屋の中で木製の机に向かいスマホをいじる、よしよし、一週間たったぐらいから徐々に書き込み減らしていくぞ!
ほんじゃ、その一社をメモして、またなんかあった時に同じ方法でたかろう、実績もできたことだし、
これで新しいスマホ買えるな~やった~!!
思わず両手を大きく上げた
そうだ!これを続ければ、念願の一人暮らしもできるぞ~!!
思わずスマホをいじり倒し、適当に広げたノートにメモを走らせる
次のターゲットの十社はこれくらいで、弁護士も雇ってないような微妙に小さいとこがいいなっ!金くれたのもそんな感じの企業だしっ!
明日さっそく新しいスマホ買って、契約済ませて、それからそれから・・・
・・・そんなこんなで翌日学校帰り後・・・
「でさぁ、今日どうする!?」
街中、ファッション店の集まった円柱状のビルの中で、私達仲良し四人組は制服のまま会話していたのだった!
一人目はご存じ私、よもぎ!
「一階に新しいお店できたんだって!」
二人目は親友のひらひな!
「行ってみようよ~」
三人目はあまみちゃん!
両側にツインテールを付けた長髪の、日焼けしたちょっと子供っぽい女の子!
四人目はきりかちゃん!
身長高めでショートカットの少年っぽい女の子!
そしてそろそろ帰ろうかなと考えていた矢先、エレベーターに乗って1階で降り
ファッション店とファッション店の隙間よりそのお店を発見する、
緑と薄緑の太い縦じまの地に大きくレモンが乗って白い英字で適当に何か書かれた屋根テント、
英字は最後の方でかろうじてレモネードと読み取れる・・・
その下にはカウンターの奥に白い調理着と前後の尖った調理帽子に看板をそのままエプロンにしたようなものを着た女性の店員さんがいる・・・
あれ?あの店、今度ターゲットにしてたお店じゃない?
なんだ~偶然だな~あはっはっ~
私はそこのレモネードジンジャーを皆と買ってストローでのみ思う存分堪能し・・・
うん、おいしい、書き込みに利用しよう!
「じゃ、私、これから予定あるから~」
「じゃあね~」
「また明日~」
「学校でね~」
皆が右手を振って別れの挨拶をするのを私もみんなを見つつ右手を振りながら離れ、
スマホを買いに携帯ショップに走っていったのだった・・・
あ、そうだ!お父さんとお母さんに一人暮らしのこと伝えないと~
許可してくれるかな~
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