バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

逆樹ダンジョン ~僕たちはたくさんの世界のカケラを踏み越え、その先へと進む~/2


逆樹ダンジョン ~僕たちはたくさんの世界のカケラを踏み越え、その先へと進む~ 2
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 目の前に広がるは、まるで、青い水晶の花を咲かせた葉まで青に染まった木々たち!
 「うぉおおお!すっげぇ~!!」
 「どうなってるんだこれは!?まるで別世界のようじゃないか!!」
 あたりには青い光が乱反射する・・・
 「すごいぜこれ!少しでも持って帰れば億万長者だ!!」
 「待て待て、」フロウが横までささやく「グレイグ、木々を傷つけるな」
 「でも、落ちてる花びらならいいだろう!?」
 「ま、まぁ、それくらいなら、調査という名目でだがな・・・」
 もっとも、持って帰れればだけど・・・
 俺はそんな軽い気持ちのまま、先へと歩き、落ちた花びらのいくつかを拾ってポケットにねじ込んだ、
 手に持ったときに感じたずっしりと重い感触は、まさしく宝石か何かのごとくだ・・・
 「とりあえず、このあたりの探索を始めよう・・・」
 「わかってるって!」
 フロウの言葉に急いで同意する
 「全く、盗賊まがいの君にここのことを紹介し、興味があるからと誘ったのは私だ、それを忘れないようにな」
 「盗賊なんてしてねぇよ、ただ・・・動物や怪物からもの盗んだことはあるけどな」
 「下手をすると、保護条約違反だぞ」
 「あははは・・・以後、気を付けまーす!」
 そうして、その階層を回るように探索は進んでいく・・・
 だが、青い花びらの木々のような場所のそこかしこにここにマッチした青い巻き角持つ毛皮の厚い鹿のような奴らがいた・・・
 ・・・いくら鹿とて怒れば怖い・・・できる限り避け通る間に、下の方に奇妙なものを見つけた、
 「また、カード・・・か・・・」
 床に埋まったカード、手で軽く掘り出せた・・・
 描いてあるのは長方形の・・・箱・・・?
 「ふむ・・・どうやら、使う場所を考えねばならぬようだ・・・」
 え・・・?思わず右外上のフロウの方を向く、
 フロウは変わらない調子のままだ・・・
 「どういうことだよ?」
 「この上には、どうやら大きな岩があるようだ、土に埋まった、ね」
 「え・・・あ・・・はぁ・・・」
 「そうだな・・・ふむ・・・あそこがいい・・・」
 フロウが一直線に前方左手の方に飛んでいく、ちょうど、右前方の離れた場所に下り坂を見つけたが、そこよりは当然の如くに離れている・・・
 まずはフロウの方に行ってみるか、と走りこんでいく
 「そうだ、ここでそのカードを使ってみてくれたまえ」
 は・・・?
 見たところ、目の前には壁しかないが・・・
 ・・・固い土でできた壁、回った印象だとこの階層を少し高くの半球状に覆う壁、という感じだ、無論、上下の階層をつなぐ坂は両方、人二人は通れる大きな穴となっているが・・・
 でもな・・・
 「カードを使うってどうやって?っていうかここは?」
 「下はわからないが、私の見立てでは、どうやら、上には土しかない、そんな場所だよ、」
 「は・・・え・・・はぁ・・・」
 なぜ、土しかない場所まで移動せにゃならんのか・・・?
 「さ、使ってみてくれたまえ、たぶん、念じればいいはずだ、それだけでこのあたりの気が反応する、ここは恐らくそういう場所だ」
 「念じる・・・ねぇ・・・」
 取り合えず、カードを額に当て、目を閉じ、何か起きろ~と念じてみる・・・
 ドガン!!
 大きな音がしたと思ったら、目の前に壁に埋まるでかい柱にさらに埋まる鉄の扉が!?
 「成功かな?じゃ、これは預かっておこう」
 ささっとフロウがカードを翼で取って羽にしまった
 「さぁ、入ってみよう、使い方は横のボタンを押せばいいのか?とりあえず、上の方を」
 そこでフロウが扉横にあった上下に三角が描かれた一対の丸いボタンの上の方を押す
 すると、瞬時に扉が開いた・・・
 「よし・・・さ、入ってくれ、安全は保障しかねるが・・・」
 大丈夫か・・・
 恐る恐るフロウと共に中に入ってみる・・・と、後ろの扉がいきなり閉まった?!
 「な!?罠か!?」
 内部は上下に配色が分かれ上がクリーム色で下が鉄でできたような空間でなぜか天井に明かりがついているような小さい部屋・・・だが、ここで敵に襲われちゃたまったもんじゃない!!
 「これかな・・・?とりあえず、一番上の1を・・・と」フロウがいつの間にか入り口横のボタンをいじってる!?
 「おいおい、触って大丈夫かよ?!」
 フロウがボタンを押した瞬間、体が下に引っ張られるような感触を感じる!!
 ああ!!言わんこっちゃない!!
 
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