バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

魔石物語/18

魔石物語 18
 
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18 鉄機塊の血1
 
 「すみません、鉄機塊の血一つ貰えませんでしょうか?」
 訪ねて来たのは青っぽいつなぎ姿の青年、
 頭にタオルなど巻いて髪をまとめている、いかにも作業者という風な青年である、
 「はいどーも、ゴーレムの研究?」
 「そんなとこっす」
 棚から橙と赤の中間のようなひし形クリスタルのような石を取り出し渡す、
 同時に、青年もお金を返し、
 「じゃ、」
 「それじゃ」
 青年が振り返り、出入り口まで行って出ていく・・・
 「鉄機塊・・・ってなんです?」
 私は、右手側から棚に並べる医師を掌に持って戻ってきた店主の方を見て問いかける
 店主は両口端を少し楽し気上げた得意顔で
 「動く鉄の塊、人型だったり獣型だったり図形型だったりその他の形をしてたりするの」
 へぇ・・・
 「鉄に血が流れてるんです?それに固形物だったような・・・」
 「あれは魔法やらなんやらで固めただけよ、で、それを模倣すればゴーレムの研究が進むかもって話し、」
 ええっと、私の知ってるゴーレムって言えば・・・
 「でも、ゴーレムってあれでしょ?土魔法で無理矢理土塊やら石やらを動かして人型維持して動かすってやつ、知り合いがやってたの見たことありますけど、あれ、維持とか大変で、鉄とか使う時はかなりきついらしいんですよね・・・」
 記憶から掘り出し世間話的に話している私・・・
 「それをどうにかしようって話でしょ?そうね、こんな話があるわ・・・」
 
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