バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

魔石物語/16

魔石物語 16
 
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16 蒸気石2
 
 その日、男は兵士に囲まれていた、
 男は泥棒、王城や貴族の屋敷から宝を盗み逃げ惑う、そんな存在だった、
 橙色の三角屋根に漆喰の壁や石造り土台の家々並ぶ城下町の町中で囲まれ槍や剣で明確に攻撃してくる兵士達、
 そこに男は石が並べられ作られた道の床に蒸気石を叩き込み、爆発!
 辺りに霧のような濃い蒸気が発生し、
 その間に男は家々の上にまで登り、
 高笑いを上げながら去っていった・・・
 兵士達は苦悩した、どうしたらあの泥棒を捕らえられるのか・・・
 そして、魔術師がある答えを導き出した・・・
 男が再び現れ、王城より宝を盗み、逃げ出し、
 街の一角で追い詰められる、
 前回と同じ状況、男は蒸気石を投げる、
 そこに魔術師の雷魔法が放たれる!!
 霧を伝い広がる電撃、一瞬で消え失せる霧、
 そこにあったのは、男と魔術師を含めた兵士たちの死体・・・
 霧に伝搬したいかづちは、敵味方無差別に霧の中にいた人々を襲い、
 大惨事に発展したのだった・・・
 
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