カードゲームライトノベル Wカードフュージョン14話 メインサーバのありし場所19
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ええい!二体もやられたし、ダメージ受けちゃったけど、眼前には誰もいないし、このまま、攻める!!
ジョーカーの前のガラスに向かい、右手のマシンガンを両手で構え
そこでジョーカーが右手で自身のチャージゾーンの表側表示のカードを裏に返し、
チラリと後ろを見るとカーディンも同様に右の手で自身のチャージゾーンの表のカードを裏に返して
「リチャージ!」
「リチャージ!」
カーディンとジョーカーの声が響く
そして、カーディンが右手で山札の一番上のカードを引きつつジョーカーも右の手で自分の山札の一番上のカードを引いて
「ドロー!」
「ドロー!」
両足で踏ん張り
カーディンが右手で左手の手札からカードを二枚引き、緑の板中央少し左手側とチャージゾーンに一枚ずつ置き、
ジョーカーも右の手で左手の手札から同様にこちらは1番とチャージゾーンに置いて
「セット!」
「セット!」
トリガーを引く!
「おっと・・・」
ジョーカーが右手に持つカードを見せて来た!?ジョーカートリック・黒獣・黒機・一旦返し!?コストを1下げ、コスト召喚を封じるカード!?
「なっ!?」
ガラス板に銃弾が当たって大拡散し跳ね返る!
そして、今度は周りのガラスに当たってさらに反射!、全方位から僕に向かってくる!!
「双歩!」
「ではでは追撃させてもらいましょうか!」
カーディンが2番に、ジョーカーが1番に、それぞれ裏側で置いたカードを右手で持ち、表にしてきたっ!
「オープン!」
「オープン!」
「バトルマシンズ ウェストオーセブン!!」
「ジョーカー獣士 オセロット・アートルムディザルグ!!」
と、上の方からやはり大型の猫型の動物が!
顔は豹柄で顔から下以下を黒スーツに包み、口の両端に耳元に向かって収束する三角形の機械がそれぞれ付いていて、
右目に黒丸のモノクルを付けている、
「やっぱり来たか!」
反射された銃弾は周りから僕一点集中するように軌道を描いている、
恐らく、一歩前に歩けば、といった感じだろう、歩ければ・・・
しかしながら、上から来るジョーカー獣士 オセロット・アートルムディザルグ、オセロットはその一歩前の真上から、僕の事を狙ってきている、
ん?今度は左手の方に、スナイパーライフルか!ウェストオーセブンのものか!ならっ!
前に出て、ライフルを上に振り上げる!
ライフルはものの見事にオセロットの口の中に入った!その間にも銃弾は後ろを通りすがり、
「出落ちで悪いが」
そのままライフルのトリガーを、引く!
ズバン!!
爆発音が響き渡り、オセロットは・・・無傷!
銃が打たれる一瞬前に、口内から衝撃波のようなものを出して、ライフルから逃れたのだ!
おかげで体が少しひびくが、ライフルの銃口で衝撃波が拡散されたせいだろう、ダメージはあまりない
「私は、このカードをコストに!」
「ならば私はこれです」
カーデインとジョーカーが右手でチャージゾーンのカードをカーディンが一枚、ジョーカーが二枚出してきた!
「それでは、表に、よろしいですね?」
「構わない!」
さらに同時に表にする、
まずは、カーディンが表にしたカード、
やはり、バトルマシンズ カーディン カーモード、
ここまで来ると、コスト召喚を狙っているというより、向こうのコスト召喚を防ぐためという意味合いが強いか・・・
続けて、ジョーカーが表にしたカード!
向こうはコスト召喚阻止のジョーカー獣士 パペット・アートルムディザルグに・・・
コスト4のジェイル、黒呪術マジックトリックパワード?
何だあれ!?パワーを下げる数値も大きいのみならず、時間差でパワーが2800以下の相手を消し飛ばす効果までついてるじゃないか!?
あんなもの設置されたら、いや、でも、コストが大きいし、維持コストもあるジェイルだからそんな簡単には置かれないか、
他には・・・あれ、無い?ジョーカー獣士 オセロット・アートルムディザルグはコスト3のモンスターなのに・・・?
そういえば、さっきジョーカーが発動してたジョーカートリック・黒獣・黒機・一旦返し、
あれにオープンで召喚する自分のモンスターのコストを下げる効果が付いてたっけ、さらに、発動したそのカードをチャージゾーンに表側表示で置ける、
そのかわり、チャージゾーンのカードを時間差で手札に戻さなきゃならないみたいだけど・・・
ってことは、互いにコスト召喚うんぬんの駆け引きは無意味だったということに・・・
っつ、オセロットが地上に着地際に反動でこっちに向かってきた!!
向かって来るオセロットとイーストオーマシンガンのパワー差は1300、このままだと・・・
「双歩!」
カーディンが右手でチャージゾーンのカードを一枚表にしてきた!!
「私は、バトルマシンズブーストの効果を発動!パワーを600上げる!!」
オセロットが右前足を大きく振り上げ、叩き下ろしてくる!
これを大きく後ろに跳んで回避!
残りパワー差700!
背中にガラス板を合わせつつ、右手のマシンガンをぶっ放す!
ダダダダ・・・
が、オセロットは構わずに向かってきた!
「私は、バトルマシンズ イーストオーファイブの効果を発動!ジョーカー獣士 オセロット・アートルムディザルグのパワーを300下げる!!」
反動でマシンガンの威力が増したのを両手に感じ、オセロットが足を止めた、
が、それでもオセロットは走り出す!400!!
「まだ行くぞ!私は、バトルマシンズ ウェストオーセブンの効果を発動!ジョーカー獣士 オセロット・アートルムディザルグのパワーを500下げる!!」
これでっ!
マシンガンを撃ったまま左手のスナイパーライフルをオセロットに向ける、
反動で背中の骨へが砕けたりしませんように、
ぶっ放す!
「そうはいきません!私は、ジョーカー獣士 オセロット・アートルムディザルグの効果発動!バトルマシンズ ウェストオーセブンの効果を相殺します!!」
ジョーカーが右手を前に出し、宣言してきた、
同時に、オセロットが大口を開けて吠え、口から衝撃波を放射する、
その衝撃波により、放たれた弾丸たちが吹き飛ばされ、地に落ちる、
「ぐっ!」
僕の方にも衝撃波が来たが、少し遠かったせいか体がビリビリしただけだ、一緒に吹っ飛んできた弾丸も体に当たったが、
こちらは進んでいた時の威力で相殺されたのだろう、大して痛くは無い、
が、そこにオセロットが向かって来る!
また両手の銃で撃ってどうにかなるか?衝撃波で吹き飛ばされるのが落ちだが、
でも、やるしかない!!
近づいて来たらその時はそのと
「まだだ、双歩!」
カーディン!?
「私は、バトルマシンズフルブーストを発動!パワーを1200上げる!!」
カーディンが右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!
右手のマシンガンと左手のスナイパーライフルから力を感じる、今なら!
両手の銃をオセロットに向け、同時に放つ!!
ダダダダ・・・ズドン!!
今までより威力が上がってる、反動も上がってるけど!!
「だりゃああああ!!」
気合を込めて狙い、撃ち続ける!
これにはさすがにオセロットも四肢を踏ん張り吹き飛ばされ
そこで一気に吠えてきた!
だけど、この弾丸は吹き飛ばされないっ!
「うおぉおおおお!!」
そのまま数瞬撃ち続け、とうとうオセロットが吹き飛ばされ向こうのガラス板に叩きつけられ弾の嵐をそのまま浴び爆発!消滅した!!
まだだ!
「私はバトルマシンズフルブーストのコストにバトルマシンズ カーディン ロボモードを指定!」
カーディンが右手でチャージゾーンのカードを一枚表にしている間に、
左手のスナイパーライフルでジョーカーに狙いを定め、引き金を、引く!
ズドン!!
弾丸はジョーカーのど真ん中にぶち当たった、
ガラスに止められ、そう見えているだけだが・・・
ちっ、これでもだめか、でも、着実に
「ムハハハハ!!」
ジョーカーが狂ったように笑いだし、左手の手札から右手でカードを引き、こちらに向ける!
なんだあれ?ジョーカートリック・黒獣・黒機・罠々?
ジェイルカードをコスト0で設置して次の維持コストを無視するカード!?
「私は、このカードを使って、チャージゾーンにある、黒呪術マジックトリックパワードを3番に置きます」
足元から中央に黒い陣が広がりながら向かい、次第にその陣が足元全体に広がって行く、それは、黒地に少し離れた二重円とその中に三角が互い違いに組み合わさった六芒星、二重円の間に意味不明の文字が存在していて、それらが白線で描かれた魔方陣!?
これはっ!?さっき表にしてた時間差でパワー2800以下の相手を全て破壊するジェイル!?
「ムハハハハ!さぁ、どうします?」
ジョーカーの笑い声に、思わず、ジョーカーの方を見る
「このまま放置していては、あなた方の戦力が全滅してしまいますょぅ?」
両手の銃がミシミシとひび割れるように悲鳴を上げ始めた!
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