旅の日々と騒動の日々と・・・ ダブモン!!10話29
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「ぬぅう・・・人と組んでここまでとは・・・仕方ない・・・ついてまいれ!!」
デイダークが俺たちを連れ歩き出す、昏き空は果てに星空が瞬き、
そこは水平線望む一つのがけだった
「ついたぞ!」
「何なんだよここ・・・」
「疲れた~」
「一体何なんだよ・・・」
「何もなかったら承知しないわよ・・・」
「まてまて、もうそろそろだ・・・」
すると、俺たちが水平線を見る中で海の方より朝日が上がって生きた、
海中より曲線描いてそそり立つの岩山が、まるで上に伸びる剣のよう・・・
「なるほど、それでソードシーマウンテンとソードウォッチマウンテンね・・・」
突然左手下の方から上がった声に思わずそちらの方を向く
「知ってたのかカンテーラ?」
カンテーラは朝日を見ながら少し得意げと錯覚してしまうも表情変えずに
「まぁな、有名な観光地らしいが・・・」
「山菜なども数多く取れての、だが、危険な場所に行ったりして山を踏み荒らされたり遭難なども出たから教会と相談して人を寄り付かせないようにしてたんじゃ」
あ、なるほど・・・
デイダークの解説に思わず納得してしまう、が・・・
「結局、俺達の探し求めてる剣じゃなかったと・・・」
俺のつぶやきにデイダークが俺たちの方に振り返る
「剣?剣とは・・・」
「ああ、実は裁定の剣ってのを・・・」
「あの剣か・・・人間たちはいつも探しておるのう・・・わしが知ってることといえば・・・」
「何か知ってんのか!?」
「ええ!?」
「本当に!?」
「聞かせてよ!」
「この辺りにはない、ということぐらいじゃな」
勢い込んだ俺たちの言葉を削ぐような一言に俺の右口端が思わず引くつく
「え・・・」
「なんだよそれ・・・」
「それだけ・・・」
「ええ・・・」
「ま、わしが生まれる前から姿を消していたからのう・・・今頃どこにあるのやら、あったら大騒ぎなはずじゃからのう・・・」
確かに・・・どこにあるやら・・・
俺の体から力が少し抜け朝日を見る中で辺りが明るくなっていく・・・
結局、夜を明かしちまったが、ま、この水平線と剣山の景色が見られたんだから、良しとするか!
夜更かしはいけないけどな!!
ダブモン!!十話 旅の日々と騒動の日々と・・・ おわり
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