炎の精霊と火山と謎の剣 ダブモン!!7話/13
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バトル5
さぁ、逆転の時だ!!
「リチャージ!」「リッチャージ・・・」
山札からカードを引く!
「ドロー!」「ドッロー・・・」
引いたカードは2番に、向こうは1番に、続けて互いにチャージゾーンに置き、
「セット!」「セッットー・・・」
2番と1番のを表に!
「オープン!」「オーップン・・・!」
「ミラビック!」
「ダブモンNo.158、熱角のブロック敷き ミラビック!!」
僕の前で奥横5マスずつとして一マス一マス四角い石の塊がいくつも浮かび上がり、
そこから中央の石を中心として、それぞれの石が思い思いの高さまで浮かんだり、浮かび上がらなかったりする
「ダブモンNo.191、核熱の銛打ち モリイモリ!!」
突如、熔岩から巨大な両生類の前足が伸ばされて大地を掴み、そこから大きなイモリが姿を現し、上半身のみ出して吠える、
と、よく見るとそれは大きな黒めの岩の塊のようなイモリであり、
目の所に熔岩の光が宿っている、
よし、行くぞ・・・!
『チャージゾーンのカードを三枚表に!』
「僕は『ミラビックのコストにマグマバースパイロエレメンタルパワーとヒートジオエレメンタルパワーを指定!』」
「私は『焔の灯の呪エレメンタルとヴラァペスティアエレメンタルパワーです、無論、モリイモリのコストとして・・・さぁ、焔の灯の呪エレメンタルの効果で手札を封じさせてもらいましょう・・・』」
「残念、『マグマバースパイロエレメンタルパワーはコストで表になった時のカード、焔の灯の呪エレメンタルとの相殺で、手札を封じることはできない!!』」
向こうの指先から放たれた火の玉が、突如、横からの熔岩の輪を描くように噴出した奔流に襲われ、喰われた!
ライゼゴートが本当に焦っているかわからない感じで焦りだす
「むむ・・・これではこのターンに置いたカードが使えない・・・」
ついでに、モリイモリの効果も含めてね!一気に攻めきる
「1番戦闘!!再び頼んだよ、マグフラッ!!」
マグフラッがモリイモリに立ち向かう!!
モリイモリがゆっくり振りかぶって叩きつけてくる右拳をマグフラッが一旦後ろに跳んで避けつつ、思い切りその円盤を森イモリに投げつける、
が、当たった円盤はただ無情に跳ね返るのみ、慌てて噛み受けるマグフラッだが、そこにモリイモリの左拳の岩槌が上より迫る、
「僕はマグフラッの効果を発動!!」
マグフラッが直接その背から出した拳でモリイモリの拳を止める、
「甘いですね、ヴラァペスティアヴエレメンタルパワーの効果を発動・・・それ、」
ライゼゴートが指より炎を放つと、それが当たったモリイモリの拳に炎がまとわれそれが熔岩を噴出させ、拳を増強、マグフラッを押し潰していく・・・
「ぐっ・・・でも・・・!」
さぁ、ダメージか、全体か、どっちを取るのか見せてもらおうか!!
「続けて、僕はマグマトライルエレメンタルパワー!!『これによりパワーを500上げつつ戦闘に勝利したとき、もう一体マグフラッのパワー以下の相手のモンスター、オーバーをトラッシュに送れる!!』」さらにまだパワーを上げる手はある!
マグフラッが受け流すように岩の拳を下に受け流しつつ跳躍、その先の岩の腕に着地しつつ走りながらそのまま口の円盤を上に投げて背からの熔岩の手に取り、そこで大きく吠える!
すると、円盤の四方より回転を促すように炎が噴出、回転力を増しながら熔岩の手が放り投げる!
モリイモリは空いていた右腕でこれを防ぐも、猛烈な回転と炎の調節と補助により右腕を削って貫通、
「そうきますか、それなら、私は、『ヴラァペスティアジュエレメンタルパワーを発動し、相殺させていただきましょう』」
ライゼゴートが放った炎が、円盤に熔岩を纏わせ、切れ味と推進力を落としモリイモリの首筋で弾かせる!
「そうくるか、それなら、パイロヒートエレメンタルパワー!、『コストにマグマトライルエレメンタルパワーを指定し、モリイモリのパワーを700下げる!!』これで一気に決める!!燃え飛べ!!」
マグフラッがディスクに噛みつき、その灼熱の牙により噛み貫く!
そして、今度は自身の体を軸に思い切り大きく回して放り投げた!対するモリイモリはその右手を真正面に突き出し、円盤を止める、
腕を正面から出して当てる部分を多くし、腕内で止める作戦か、
円盤は体内に侵入し、そして・・・出てこない!?
肩辺りで出てくる円盤が出てこないのだ、
と思ったら、モリイモリの頭部上方からそこが砕けるようにして人型のイモリが飛び出してきた!?、緑と熔岩の色を合わせたような体を持ち、右手に炎のエネルギーの槍を持っている!?
直後、ディスクがモリイモリの右首筋から飛び出し、モリイモリがいくつも斬られたように微塵切りに炎を噴出しながら崩壊、消滅する!
そうか、円盤が出てこなかったのは円盤が体内で暴れまわって内部崩壊を起こさせていたからか!
という事は、あのイモリこそモリイモリの正体!
そのままディスクがモリイモリの方へと炎を推進力として大きく方向転換しつつつ飛んで行く!
対するモリイモリはその槍を逆さにしつつ肩口に構え思い切り円盤の方に投げ、ディスクを止める!
互いに推進力たる炎を増しながら硬直する円盤と槍、そして、エネルギーが臨界点に達したのか、思い切り爆発!
その爆風と爆煙にモリイモリが両腕で自身を守り・・・その背後にいきなりマグフラッが大跳躍してきた、
その気配に気づいたのか思わず振り返るモリイモリ、炎の腕を振り上げ突き出すマグフラッ!さらに、爆煙を切り裂き円盤が飛んで生きて、
結果、モリイモリは拳と円盤の交差攻撃を受けて拳で殴り切られ円盤に飛び切られ爆発!消滅した!!
「更に2番戦闘だ!」
「おおっし、それなら俺が行ってやる、憑依!」
イグリードがミラビックに憑依し、中央のブロックに赤い輪っかが付く!
そこでイグリードとナクマドが対峙し、
「・・・コレ、ドウスレバイインダ・・・?」
は・・・?
イグリードの方から聞こえた片言に思わず困惑した
「どうすればいいって・・・?」
「イヤ、カラダノウゴカシカタガツカメナイ・・・エイ!」
スポンッ!
間抜けな音を立て、ブロックの一つが向こうに飛び、地面に転がる・・・
「・・・」
「・・・」
「行きなさいナクマド」
ナクマドが飛んできて、目玉球から熱戦を撃ってくる!
それは的確にイグリードの中央ブロックを狙い、イグリードは何とか避けてかすらせるのが精いっぱい!!
「ナンデ、ホンタイガワカルンダァアアア!?」
「ミラビックは幾多の本体に似たブロックを形成し操ることで己の身を守る存在、そんなリングが付いていれば本体はここですよと言っているようなものです」
「エエイ、ソレナラ!」
イグリードが本体以外のブロックを壁状に展開、ナクマドの熱戦を防ぐ!
「ヨシ!」
「ナクマド・・・」
ナクマドが今度は本体のみ一気にイグリードの背後に回り、杖でイグリードの本体ブロックを下から叩き飛ばした!!
「ウドワッ!!」
ああ・・・もう・・・
「さて、カードバトルの結果など関係ない、ここで終わらせてしまいましょう、ナクマド」
ナクマドが目玉と共に迫る!
「マドロッコシイッ!!」
すると、イグリードがリング付きブロックを中央に、四角いブロックで本来の自分の形を表現する
カクカクのイグリードのようだ・・・
「コレナラ、タタカイヤスイゼ!!」
一気にナクマドに向かって行く!
熱戦も自身が少し避けた程度でかすろうがお構いなし!!
「ドォリャアアアア!!」
そこで一気に右拳を相手の胸部に叩きつけ、相手の杖で弾かれ・・・た部分のブロックだけはがして対処した!?
ナクマドが驚いたように引き
「ソコダァアアア!!」
さらに左拳を相手の顔面に叩き込む!!
・・・本来はブロックを自在に動かして相手を翻弄したり、本体と偽物のブロックを入れ替えて対処したりテクニカルな戦い方をするんだろうなぁ・・・
しかし、ひるみながらもナクマドはすぐに体制を立て直そうとしているようだ、
「アイボウ!タノム!!」
ええい!
「僕はマグマエレメンタルパワーの効果を発動!!『ミラビックのパワーを600上げる!!』」
「アリガトウ!サァ!、トドメェエエエ!!」
そこで、イグリードが周囲のブロックを右腕に集め、一気に体制を立て直しかけたナクマドの胴に叩きつけ、ナクマドを変形させ爆発、消滅させた!!
「まったく、なんて乱暴な戦い方だ・・・」
本当にね・・・
「あきれてものも言えないが・・・シッタテーヤ、行け」
シッタテーヤが星の形となり僕の方に飛んでくる!
「オットアブナイ!」
そこにイグリードが飛んできて、僕の前に上が少しこちらに傾いたブロックの壁を形成、シッタテーヤを上に弾く!
「ナントナク、ワカッテキタキガスル・・・」
本当かな・・・ミラビックに申し訳ない気がする・・・
「まったく、仕方かが無い、これを使わせてもらいましょう・・・」
ライゼゴートが手札より何かを見せてくる!
「ヴラァ呪い文エレメンタルこのカードは山札よりハンドカードを選び出し、次のターンの最後に条件が整っていれば発動できるカード、当然、選んだカードも、効果も発動条件も全て見せません」
「な、何だって!?」
「さぁ、どうしますか、うふふふふ・・・・・・」
ライゼゴートが不気味に嗤う・・・!
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