霊奴の廃坑 ダブモン!!18話19
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19
「リチャージ!ドロー!セット!オープン!!」
さて・・・
ゴシャ
無残な音と共に、パズリザが、コウザンドレが握った拳とそれに連動した不可視の拳によって潰される
何だ?子供は気まぐれというが・・・
コウザンドレのこちらを見るその目は、丸く、限界まで面白さと残酷さが極まった目と笑みの口であった・・・
いや、子供の気まぐれなんてちゃちな物じゃないな・・・
黒い力が集まっていき、完全にコウザンドレの姿を覆い隠して、
内部から骨の巨大な両手を出し、それは卵を内部から左右に咲くようにして姿を現した、
大きな人の上半身の骨・・・それが泥で黒くなった元が白だったようなボロマントを羽織っているような姿・・・
骨だけのしゃれこうべの上には坑道を円筒状のようにくり貫き、縮小させて王冠にしたようなものを被っていて、切り取り切れなかった坑道がちょっとずつ伸びている
あれは・・・ここの坑道を王冠のようにした物か・・・?
「ダブモンNo.366、黒前の羊皮紙制作、コクヨウ」
と、俺達の前に口の左方から四角く白い紙をいくつも繋げた紙を伸ばし咥える伸ばしたしなやかな肢体と四肢を持った黒豹が現れた
黄色く鋭いその目でデス・ド・レイを見る・・・
いきなりデス・ド・レイがその拳を相棒に向けて伸ばして来る!
「コ・・・コストにマルチエレメンタルパワーとマルチプルプラスエレメンタルパワーとマルチパニッシュエレメントを指定!」
言ってる場合か!
俺は走り込んで針持ちの拳をぶつけ返す!!
よし、一発目を止めたっ!!
が、左拳が飛んで・・・と思ったら左拳がカラフルなジグソーパネルに包まれ動きを止め、
そのジグソーパネルがパズリザに変化する!
そのままパズリザがデス・ド・レイから離れ、対峙する!
デス・ド・レイがパズリザを掴もうと右手を伸ばす!
パズリザを掴み上に上げつつ目前で握りつぶした!!
も、飛んだパネルがひとりでに組み立てられ、パズリザとなる、
そのままパズリザが跳躍し、その爪をデス・ド・レイに叩きつけた!
目のあったところに傷の入るデス・ド・レイ!
しかし、効いてはいないようだ・・・
そのままデス・ド・レイが両手を広げ左右に出しそのままぶつけると、、不可視の手がパズリザとジグソーピースを残らず掬って握り宙に浮かばせる!
そこでデス・ド・レイの目の空洞が赤く光ると、パズリザとジグソーピースが残らず爆発!消滅した・・・
だが・・・
俺はデス・ド・レイに針を投げる!
それが頭蓋骨に突き刺さり、デス・ド・レイが俺を見据える・・・
・・・その間にも・・・
コクヨウとシメンソグが対峙、
シメンソグがその爪を振るおうと走るも、コクヨウがいきなり前足を振り上げ、シメンソグに叩きつける!
後ろにたたらを踏むシメンソグ、
そして、叩きつけられた部分にはこちらも爪傷がついていた・・・
そのまま対峙するシメンソグとコクヨウ・・・
と、コクヨウが体を横から反転させながら後ろ両足を叩きつける!
右腕で防ぐシメンソグ!
そこで一回転しながら叩きつけた後ろ足を軸に上に跳躍するコクヨウ!
そのまま宙から両前足を叩きつけていく!
そこでシメンソグが自身の水色のコートを上に投げ、両前足がコートに叩きつけられる、直前!
「『マルチプルチェインガルエレメンタルパワー!!マルチガルプラスエレメンタルパワーの効果でシメンソグをトラッシュに!!』」
いきなりコクヨウの両前足の爪を振るい、シメンソグの水色のコートを斬り裂きながら
コートを投げて防御態勢に一歩遅かったシメンソグの胸部に両前足がスタンプ!!
シメンソグを倒しながら再度大きく両前足を振り上げ、振り下ろして大きく切り裂き、シメンソグのコートの残骸を辺りに舞わせたままシメンソグを爆発!消滅したのだった!
だが、そこで、デス・ド・レイの目が赤く光り、
辺りでいくつもの不可視の大爆発が起こる!
っちぃ!見境なしの攻撃か!!
コクヨウが巻き込まれて爆発する中急いで相棒の前に立ちはだかると、そこで俺のイモーシンの体が爆発!
憑依が解けてイモーシンの体が消滅するのを見届けながらも後ろに飛ばされ、誰かに受け止められる!
「大丈夫かよ?」
受け止めたのは相棒だった、気配で分かる、
俺は宙に浮きながらデス・ド・レイを見据えながらこう切り出す、
「さぁ、行くぞ相棒!そろそろクライマックスだろ!?」
「おう!準備は出来てるぜ!!」
背後から、力強い声が響いた・・・
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