進め!火山遊園地!! ダブモン!!12話/10
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今度はマグマが橙色に変わっていく・・・
「リチャージ!」
「りちゃーじ~」
「ドロー!」
「どろ~」
おっし・・・行くぞ!今度こそ!!
「セット!」
「せっと~」
「オープン!!」
「お~ぷん~」
「ギカルサン!!」
「ダブモンNo.239、白線の炭カル製造管理者、ギカルサン!!」
いきなり僕の前に奥に両眼の造詣がある目の前にサンゴの塊が現れる、それは地面で平衡に動きながら自身の体を削り、
その白線が縄張りであるかのように一周回って、その中心に落ち着く
「ハゼヒタテ」
「ダブモンNo.296、建物配置の予防課員、ハゼヒタテ!!」
突如怪物の前に地中よりハゼのようなものが現れる、その頭には鉢巻をまき、
周りに口より黒い球体を吐いて漂わせ、その体に紫の炎をまとっていた・・・
「僕は『ギカルサンのコストにマグマエレメンタルパワーとマグマヒューズシールドエレメンタルを指定』!!」
「『ハゼヒタテのこすと、ファイアバニッシュエレメントとファイアレストレイザーエレメント~』」
「1番戦闘!!」
パンダエンがギカルサンに四足で駆け向かっていく!
しかし、ギカルサンが目を閉じ何かを念じると、いきなりギカルサンの白線から、炎の壁が吹き上がる!
なるほど、ああやって戦うのか・・・
が、パンダエンは突進でその炎の壁を突き破りやすやすと突破!
ギカルサンを捕まえ、転がしてじゃれたり、ボール代わりにジャグリングのように楕円を描いて投げ回したりする・・・
・・・このままじゃらちが明かない!
「ヒートジオエレメンタルパワーを発動!『ギカルサンのパワーを1200上げる』!これでパワーを上回る!!」
「ファイアパウダーエレメント~」
ギカルサンが目をつむり再び神経を集中させると、先ほどの陣から火が上に飛び出し、まとまって火柱と化してギカルサンを避けるかのように歪曲したルートでパンダエンに向かっていく!
が、パンダエンはギカルサンを大きく上に放り投げると、その右手爪で火柱を簡単に斬り裂き、
降ってきて受け止めたパンダエンをまたもジャグリングし始める・・・
「よし・・・相殺してるから・・・ギカルサンの効果だ!『パワーを800上げる』!!」
「パンダエン~」
すると、ギカルサンの白線がマグマのサンゴと化し、徐々に拡大、
パンダエンの足元にまで広がる、
だが、パンダエンは突如、ギカルサンをまたも高く放り投げると右前足を地にずりながら一気にその場で回り、
マグマのサンゴを斬り裂いていく!!
「だけど・・・マグマブラスエフェクターエレメント!!」
向こうの右手が動き、左手の手札を取る
「おっと、マグマブラスエフェクターエレメントは『ハンドカードの効果にパワーを減らすを付随させる』!!」
手札を取る手が止まった!僕のハッタリで手を止めたという時は相殺目的ではなくパワーが変化したときかなにかのカードか・・・?
と、削られたはずのマグマのサンゴが上空のギカルサンに向かっていき、ギカルサンの体を削っていく、何を・・・?
と、削られた体が円と六芒星を描く!まさか、このために・・・!?
六芒星から幾多の炎の矢が飛び出し、パンダエンに降り注ぐ!
パンダエンは両腕で炎の矢を防いで動けない!
さらに、ギカルサンは六芒星から多量の炎をまとい、隕石のようにパンダエン降っていく!
対し、パンダエンは周囲に降る炎の矢で動けないと思ったのか
その右爪を振り上げ、真正面から向かっていき、ギカルサンとぶつかり大爆発!
爆発が晴れた時・・・パンダエンは黒こげのまま降ってきて地にひれ伏し、
ギカルサンは僕のところまで転がってきた、おし!
「だが、にばんせんとう~」
ハゼヒタテが体から黒い塊を飛ばしラセンディにぶつけ、なんと中から紫の炎が噴出した!?
黒い塊の正体は中に火を閉じ込めた泥か!?
が、そこでラセンディが尾を振りかざし、黒い泥をはじき返す!
と、今度はハゼヒタテがラセンディの周りをまわるように移動し始め、もう一度、黒い泥を投げる!
再度、ラセンディは尾で黒い泥をはじくも、別方向から来た泥にぶつかり焦がされる!
さらにハゼヒタテの移動しつつの黒い泥の連打!
しかし、その泥を最初の一つをラセンディが尾を捻って突き刺し、紫の炎に焦がされながらもそこから大地に尾を突き刺して自身を回転させて全方向の泥をその腕で打ち返す!
が、不意にハゼヒタテが斜め上に泥を放り投げ、ラセンディの真上から降り注がせる!
それには気付かず、続けてハゼヒタテより回りながら連打される泥をはじき続けるラセンディ!!
ゴゴオォォ!
大きな火炎の音が響き一瞬辺りが紫に染まったと思ったら、ラセンディの回転が止まり、前の方に倒れ爆発、消滅した・・・
「さらに、さんばんせんとう~」
キエンチョウが黄色の炎の鳥を飛ばしてくる!
「この!」
イグリードがその右腕で防御し、外側に大きく動かし弾く!
「おい!次は俺も行くぞ!!」
イグリードは続けてそう言って、向こうを見据えるのだった・・・
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