トークミング！！ ７
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第７話 弾幕ゲーム ランブルジャム
黒赤の背景に赤い三角・・・これが自機か・・・ あれ？イメージと違う・・・
「それで、ショットボタンは？」 弾幕ゲームってさ、
「無いよ」 無いの！？
「え？」 あ、ごめん
思わず雅ちゃんの方を見ると、 弾幕ゲームってさ、
いつも通りの冷静な顔で私の方を覗き 結局はさ、
「無いよ」 敵はいいんだけど
・・・ こっちは
・・・思わず動きが止まる・・・ 弾幕
「言ったでしょ？弾幕ゲームよ弾幕シューティングゲームじゃないわよ」 え！？
「くぅう・・・私は・・・撃たれるより撃つ方が好きなのよっ！！」 僕も～
「クソゲーだと分かっててやり始めたんだから文句言わないの」 そうだけど
「じゃあボムは？ボム！」 オートボムとかあれば楽なんだけどね・・・
「無いに決まってるでしょ」 無いの！？
無いのか・・・ ああ・・・きつそう・・・
「ＺとＸで自機の移動速度調節が出来るから、ほら、来るわよ！」 移動調節だけで
雅ちゃんの声に画面を見直すと、 どうにか
上から色とりどりの弾が降ってくる！ しろっての！？
少し右の方が多い、左に寄って避け、 そもそもさ、弾幕ゲームってさ、
全ての弾が一直線に隙間なく飛んでくる 弾幕出すのが敵側だけで自分の方は
「はぁっ！？」 出せないのが不公平だよね！
もちろん当たる ええ！？
「ちょっと！どうなってるの！？」 今避けられるパターンじゃなかったよね！？
「おー珍しい、避けるパターン無しとは・・・でも、死んでないでしょ？」 え？
「あーほんとだ、画面で自機が点滅してるね、無敵状態か・・・」 ダメージのみ？
攻撃を受けたら点滅して短い間無敵状態になる、 うん
古今東西のアクションゲームで採用されているシステムだ でもこれ
「で、右側のゲージが少し減ってるわけだ」 弾幕ゲーム・・・
確かに、右側の欄外の赤い縦ゲージが少し減ってるけど・・ ああ、ＨＰ制なのか、
「それで、そのライフゲージ、 何かあるの？
ステージの速度と敵弾の速度とリンクしてるのよ、 あ、
ダメージが多ければ多いほど敵弾が遅くなるってわけ」 下手でもある程度
「あ、時間で自動回復してる」 生き残れるように
ゲージが開いた分、少しずつ戻っていくのだ なってるのか・・・
「そういうこと、０で弾とステージが止まり、 ０でも生
ライフマックスで２倍になるわ、０状態でダメージ受けると き残れるのか・・・
落ちるけど、どんなダメージでも０は残るし、 速っ！？
このシステムがある方ＲＴＡ、リアルタイムアタックが盛況なのよね」 ＲＴＡ、
「シューティングなのにＲＴＡが盛況！？」 ＲＴＡっていうのはゲーム内で
「シューティングじゃないって・・・」 スタートから特定の条件を満たすまでのタ
「でも弾幕パターンがランダムだとそういうことは無くない？」 イムを競う競技ね
「弾幕パターンはシード値で固定できるから問題無いわよ、 基本的に
ポーズするかゲームオーバー時に出るから、 エンディングが
後でその弾幕のシード値教えてね」 条件になってることが多いんだ
「はいはい」 同じ弾幕で競い合いたいのかな・・・
とにかく避けりゃあいいのよ、 そうなの？
撃つことすらできないこれこそ真の弾幕ゲー！ まぁ、死に覚えげーはめんどく
憶えることもパターンを予測することも無理、それなら・・・！ さいしね・・・
弾が来る方を純粋に・・・避ける！！ ・・・
そうして、一発も当たらずに前方様々な方からくる弾を、 ・・・
右に左に避け続ける！ それでいいとは思えないんだけど・・・
「グレイスとかは無いのか？」 かすりね・・・
空夜君が話しかける 空夜君は詳しいのかな・・・？
「そんなアイデアが無いから採用したような苦し紛れのシステムは無いわよ」 え？
「そうか」 確かに、
「どうだ！」 グレイスって何のためにあるのかわからないしね・・・
「そろそろボスね・・・」 お、ボスだ！！
そして上から出てきたのは・・・でっかい棒！？ 確かに棒だ！
でっかい棒がくるくる回って弾を撃ってくる・・・ ボスもシンプルだね・・・
上の方に横ゲージがあってそれが徐々に減っていってる辺り、 耐久ってやつだね
あれが残り体力なんだろうけど・・・・ あ、このゲーム雑魚戦も耐久か・・・
「ちょっと！弾幕ゲーなのに女の子出ないの！？」 どうしてか
「主人公が三角のゲームに何を・・・」 そういうイメージあるよね・・・
弾幕が加速する中で会話を交わし、 女の子で釣るゲーム
ゲージが０になる じゃないはずなんだけど・・・
「私がやる弾幕ゲームでは全部女の子が出てきたもんっ！どうだっ！」 そうなの？
「いいわねぇ、それじゃ、 それじゃ？
私と対戦プレイでもしましょうか？」 対戦？出来るの？！
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トークミング！！／７
