バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ラブティアエブリバディ!!/6

ラブティアエブリバディ!! 6
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第6話 清廉の水の泳ぎ方
 
 「というわけで、これからの方針を決めたいと思うの!」
 学校内の中庭のテーブルで始めて集合して椅子に座ってのラヴティア会議!
 「そうですね、確かに、今後の方針を決めておくのは重要ですね」
 と正面の泳弧さん
 「やー私はそういうややっこしいのは別にいいかなー」
 左手の君子ちゃん
 「でも、そういうのは早いうちに決めた方がいいよね」
 右手実鈴ちゃん
 「しかし、考えるためにはまず情報が必要ですわ、エディさんは?」
 「いるよ」
 と、エディが飛び出して来てテーブルの上に乗り皆を見上げ見回す
 「それでは、まずは敵の正体・・・は、前に説明してもらった気がしますから、」
 泳弧さんが切り出しつつ一瞬目をそらす
 「そうですね・・・」
 もまっすぐにエディを見て
 「敵の本拠地は妖精の世界にあると思ってもいいんでしょうか?」
 エディも泳弧さんを見返し
 「ああ、多分そうだろうな」
 「では、トップなどはわかりますでしょうか?」
 「いや、全然」
 エディは首を横に振った
 「っていうか、そういう派閥争いっての?俺は興味なかったからなぁ、なんだかんだで下っ端だし、たまたま逃げ出せてたまたまお前らを味方に付けられたってだけで・・・」
 「それでは、敵の本拠地が妖精界の具体的にどこら辺、だとか、妖精界の行き方などは・・・」
 「本拠地がどこかはわからねぇし、行き方も・・・俺達妖精単体でならタッチディなんかを通して行けるかもだが、あれも割と無理矢理で、俺の力使ってるラブティアもいけるかもだが、今はゲートが閉じてる」
 「試したのですか?」
 「なら今試すか・・・舞日」
 「先生に見つかったら怒られるんだからね・・・」
 タッチディを出して置き、エディが突進するも、ただぶつかっただけだった・・・
 「無理だな、こりゃ」
 「ありがとうございます、では、他の妖精がどうしているか、妖精産のゲームソフトなどの流通にあたったりなど・・・は?」
 エディが再度泳弧さんを見返すも黙って首を横に振る
 「現状、ほとんど何もわかって無いってことじゃないの、それ・・・」
 「まぁな」
 私の突っ込みにこともなげに答えるエディ・・・
 周りに暗雲が立ち込めたかのように暗くなる
 が、そんな中でも泳弧さんは
 「ありがとうございます、エディさん、また訊きたいことが出来たらお尋ねしますわ」
 「はいよ~」
 「ねぇ、」
 実鈴ちゃんが泳弧さんに話しかける
 「なんで冷静でいられるの?何もわからなかったのに・・・」
 「いいえ、何もわからなかったというのが分かりましたわ」
 辛辣~
 私以外の三名が声を上げる中でも泳弧さんは
 「そうではありません、偽物の情報を掴まれるよりはるかにましですし、何もわからなかったならこれから調べればいいというだけの話なのです」
 なるほど~
 君子ちゃんと実鈴ちゃんが同時に声を上げる
 「ま、しばらくは情報収集とこの街の防衛に力入れろってことだな」
 「そういうことになりますね・・・」
 「じゃ、方針が決まったところで、今日は解散だな、あまり俺が表に出てるのも目撃されるかもしれないし」
 「次は各個人宅でやる方がいいかもしれませんね・・・」
 「だな」
 そんなこんなで解散し立ち上がって歩き出す、が、私は少し気になることがあり・・・
 「あの、泳弧さん?」
 「何でしょう?」
 言いながら斜め後ろにいる私に顔を向ける泳弧さん
 「いや、なんでそんなにいつも冷静なのかなって、エディとも話が合ってたし・・・」
 「私は冷静などではありませんよ、ただ常に真摯であろうとしているだけです」
 「ふ~ん・・・」
 そんな中で私に一つのひらめきが浮かぶ!
 「ねぇ、ちょっとだけ泳弧さんに付いて行っていい!?」
 「え・・・?」
 泳弧さんの顔に目う少し見開かせた驚きの表情が浮かぶ・・・
 「ああ、こいつ、こういう突拍子もないこと言い出すような奴なんだよ、気にしないでくれ」
 「いいですよ」
 「え?いいの!?」
 「ちょうど家に誰か招きたい気分だったんです」
 「じゃあ、放課後のクラブ活動から!」
 「ええ構いませんよ」
 「えぇ・・・」
 エディの呆れた声が響く中、
 放課後、まずはプールから始まった・・・
 水着持ってないので渡り廊下からだけど・・・
 「ううん・・・以前見た時と同じ背泳ぎかぁ・・・」
 でも、ずっと背泳ぎだなぁ・・・
 他の選手と泳ぐ中でも背泳ぎだ・・・
 そして、皆がプールから上がる中で、着替えた後、私の方に泳弧さんが戻ってくる
 よし、疑問に思ったことを訊いちゃおう!
 「あの・・・どうして背泳ぎなんですか?」
 「え・・・?」
 目を少し見開き驚く中で問い直す
 「あの、ずっと背泳ぎなのかなって・・・」
 「ああ、一番気に合ってる感じがするからですよ、背に水を受けてる感じがするので・・・」
 「へぇ・・・」
 「さて、少し思いついたことがあるので美術室に行きますよ・・・」
 そうして美術室に移動・・・
 ただ一人の美術室でキャンバスを前にして精神を集中させて一気に書き上げた・・・
 書き上げたものはくじらが大きく輪を描いて跳ぶ絵・・・
 「ああ・・・すごい・・・」
 「いいえ、まだまだです・・・」
 「え・・・?」
 私の疑問に泳弧さんは絵を見ながら・・・
 「水泳に時間を割いていますから、美術の講義に時間を割けられないのです」
 「それじゃ、美術部に移ればいいのでは?」
 「いいえ、それでもだめなのです、わたくしはただ絵が描きたいのではない、水を捉え、描きたいのです」
 「え・・・?」
 どういう意味・・・?
 「さぁ、帰りましょう、家まで招待します」
 女性生徒たちが見つめる中で学校を出て、
 そうして家まで行く、そこは、大きな塀と庭のある大きな名家だった・・・
 「ただいま帰りました」
 屋根付き門から飛び石のある間を歩き、家の引き戸を開けた泳弧さんに付き、一緒に家の中に入っていく、濃い色の木でできた廊下に灰色の土壁に木の張り、そこそこ広めの玄関、
 「あら、お帰りなさい」
 「お母さま、ただいま」
 灰色に縦繊維の着物を着た後ろに髪を丸くまとめた少し年配の女性が迎えてくれた
 「お母さま、こちら響、舞日」
 いいつつ右手を向けて紹介してくれた
 「どうも!よろしくお願いします!」
 頭を下げる私に、泳弧さんのお母さま目を少し丸めた不思議そうな顔が映る
 「あら、新しいお友達?」
 「はい」
 言いつつ泳弧さんがこちらに顔だけ向け
 「それでは一緒に部屋に行きましょう」
 「あ・・・はい・・・」
 戸惑いながら返した後、通された部屋は二階の和室、
 しかし、中央に青いじゅうたんが敷いてあり、ベッドとパソコンの置かれた学習机、
 教科書や参考書や美術書、ゲームソフトが少々入った本棚が置かれている・・・
 「さて、何をしましょうか、ペイントスプラッシュでダウンロード対戦しましょう、ソフトは私が持ってますので・・・」
 そうして対戦が始まる・・・
 が、強い!
 ペイント入り水鉄砲を使った的当てステージなのだが泳弧さんの動きが速すぎるのだ・・・
 「さて、もう遅くなってきましたし、もうやめましょうか」
 「そ・・・そうだね・・・」
 でも、この強さなら大会メンバーに選ばれるのも納得だなぁ・・・
 そうして、外に出て、
 「それでは明日も学校で・・・」
 と泳弧さんが見送っ
 「グオーーーーッ!!」
 怪物の声!?
 聞こえた学校の方に走っていく!
 「ラブティアチェンジ!ラブティアエブリディ!」BGM:ラヴティアエブリバディ
 「ラブティアチェンジ!ラブティアスペイント!」
 「ラブティアチェンジ!ラブティアエッグヨーク!」
 「ラブティアチェンジ!ラブティアミステリパ!」
 下校途中だったのか二人とも合流する!
 「エッグヨーク!ウィークゲットを!」
 「ウィークゲット!」
 額のところに光が集まる
 「あそこが弱点!」
 がいきなり私達含めてみんなの体が浮く・・・
 でも、これ浮いてるっていうか・・・水に浸かってるっていうか・・・
 「これは、泳いでたどり着けってことでは・・・」
 皆が思い思いに泳ぎ出す、その中で一番先を行くのはやはり泳弧さん、
 しかし、水がいきなりこっちに水が勢いよく流れてくる!
 泳弧さんも流される!
 「いいえ、この位で負けていられません・・・水を掴み、先へと進ませていただきます・・・!」
 泳弧さんが背泳ぎで一気に泳ぎ返していく!
 「ここ!」
 泳弧さんがしなやかに飛び出し
 「ツインアクアスプラッシュ!!」
 一気に水を撃ち出し弱点に当たる、
 水流が止まる・・・!
 「みんな!」
 泳弧さんのこちらを向いた一声で一気に水より跳び、
 「スプリングエブリディ!!」
 「スプラッシュスペイント!」
 「エッグスフィア!!」
 「エーイレースライトニング!!」
 泳弧さんと緩やか青黒髪ポニーテールの女の子が光の中に映り泳弧さんが女の子を抱きしめる
 「大丈夫、さぁ、一緒にゲームの中で泳ぎましょう・・・」
 「ヨクボゥ、カイホゥーーーーー!!」
 怪物が爆発し、消滅する・・・
 そして、あらためて学校前で君子ちゃん、実鈴ちゃんと向かい合い
 「それじゃ、さようなら」
 「はい!」
 「はい!」
 「もちろん!」
 泳弧さんが家の方に振り返り、走り出し右手を上げ振り
 「それじゃーまた明日ー!!」
 「わかりましたー!!」
 「あしたー!!」
 「また明日ー!!」
 こちら側も三人して右手を挙げて返す、
 そして、どこかの角を右手に曲がり泳弧さんが見えなくなった後、私は思い返す・・・
 なんとなく、泳弧さんのことわかった気がする・・・
 きっと、泳弧さんは私達の理解の及ばないことを理解しようとするために真摯に生きているんだと!!
 
                               CMの後は、
   皆で自由にメロディとリズムと振付けを付けて、歌って踊ってみよう!!
 
           ラブティアの絵が描かれた、チョコレートビスケット!
                           絵柄は全10種類!
                甘~いチョコレートとサクサクビスケット、
                    オリゴ糖配合で、君も強くなろう!
                   ラブティアチョコレートビスケット!
 
                          ♪~毎日歌って踊ろう!
                           友達と一緒に遊ぼう!
                        毎日を~楽し、も、う~!!
                              エブリバディ!
                             あなたの夢は何?
                       つらいこともあるかもしれない
                          それでも負けないために
                             歌って(歌って)
                             踊って(踊って)
                              毎日楽しもう!
                            勉強はつらいかな?
                       でもゲームだと思えば楽しい!
        毎日楽しんで勉強して経験値貯めてテストという名のボス戦だ!
                         君ならきっとハイスコア!
                            体育はつらいかな?
                       でもゲームだと思えば楽しい!
        毎日楽しんで運動して経験値貯めて運動会という名のボス戦だ!
                           君ならきっと一番さ!
                        さぁ、楽しくなってきた~!
                       どんなつらいことも楽しもう!
                             歌って(歌って)
                             踊って(踊って)
                              毎日楽しもう!
                       つらいことも楽しんじゃおう!
                   ラヴティア、エブリバディ~・ィ~!!
 
                  君子ちゃんって普段どうしてるんだろう?
          そんな話をしていたら一緒に出掛けることになっちゃった!
                        そして、出かけた先で・・・
                      次回 第7話 君子とエグボ!!
                  次回も、ラヴティア、エブリバディ~!!
 
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