バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

左竜右人ドラセルシア/1

左竜右人ドラセルシア 1
 
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第1話 牛と竜の合い挽きハンバーグ レッツドラゴホーン 前編
 
 私はようやくやって来た・・・大都会、クラビカルタウンに!!
 角が鉄筋で補強された白煉瓦に赤い三角錐屋根の家には木枠にガラス窓と鉄の扉が付いている・・・
 にしてもお腹が減ったなぁ・・・ん?いろんな料理の匂い・・・これは・・・
 白いレンガの道を歩いて行き・・・
 左側にある家の間から裏道に入って行き・・・
 暗い道先で見つけた扉右上の鉄製の突きさし棒垂れ下げ看板に店名が刻まれた食堂・・・
 レッツドラゴホーン!!
 扉を開け周りを見渡せば、
 薄色の木材で構成された床、天井、壁が柔らかの雰囲気を演出し、
 端々に小さめのヤシの様な観葉植物の白い鉢植えが置かれ、
 左手奥には壁にあけられた四角い大きな穴の奥に鉄製の調理器具が垣間見える木製のキッチンがあり、
 白い調理着と同じ色の四角い帽子をかぶった短めの黒髪の貧相な中年男性が見えていて
 目の前の広いスペースには丸テーブルに四つの椅子が囲う様に配置された、そんな机と椅子のセットがいくつも並ぶ・・・
 「いらっさいませー」
 正面からかけられた声にそちらを見ると、私が入ってきて近づいたのか、そこにいたのは微笑みの優しいお姉さん的で青いワンピースウェイトレスドレスに胸の竜の鱗のバッジが印象的な、頭から流れ落ちた先の両肩からもあふれるようなふわふわな青い髪の女性・・・
 「こちらへどうぞ~」
 私は、笑顔になって案内されるままに、右手壁際中央の席まで歩き、壁の方の席に座る、
 そこでメニューを渡される、
 硬い紙をそのまま二つ折りにして表紙に店名、中と裏にメニュー名と金額が書かれた簡素な物、
 「注文が決まりでしたらどうぞ~」
 私の名前はドラセルシア、
 左竜右人族の少女だ、人側はぼさっとした銀髪に銀目、ショートパンツ、タンクトップ風の衣装、腰後ろに縦向きに装備をまとめ、鞄もある、
 竜側は腹側は黄色く他の全身は緑の鱗に甲殻、頭には橋の方に後ろ少し上を向く角の様な口角があり
 合間はまっすぐな黒の甲殻に覆われている、
 よく綺麗さと可愛さを両方持っている、ともっぱらの噂だ
 メニューを一通り見て・・・
 ・・・ここは肉料理が多い・・・
 ステーキもいいが、ここは・・・!
 私は右手を上げ、こちらに背を向け奥の廊下に入ろうとする先程のウェイトレスを呼ぶ
 「すみませ~ん!」
 
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