バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

失踪、失意、絶望、/10 カードゲーム小説WカードFu

f:id:OirenW:20170830112058j:plain
 

カードゲームライトノベル Wカードフュージョン9話 失踪、失意、絶望、10
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 轟さんがその右手を何もカードが置かれていない、緑の半透明の板右手側のチャージゾーンに向け
 「リチャージ!!」
 「おやおや、あなたが相手ですか・・・」
 ジョーカーが空中から余裕綽々といった感じで轟さんを見下ろす、
 対して、轟さんは油断なく、右手で山札の一番上のカードを引き
 「ドロー!!」
 「ふうむ、さて、どうしましょうかねぇ」
 ジョーカーは今だに轟さんの事を計りかねているようだ、黒豹も黙って轟さんの方を見たまま、
 その間にも、轟さんは引いて右手に持つカードを左手の手札に移し、
 その左手の手札から、右手で一枚のカードを引いて緑の半透明の板中央奥の1番の場所に裏側で置き、
 残った左手の手札を一気にチャージゾーンに裏側で置く
 「セット!!」
 「そうですね、いいこと思いつきました!!」
 ジョーカーがその右手を上に上げ親指と中指をあわせ、轟さんが1番に裏側で置いたカードを持つ!
 「オープン!!」轟さんが持ったカードを表に!
 「それっ!!」ジョーカーがパチッ!と親中指をこすらせ鳴らす!
 突如、黒豹、ラパードとサーディンとジョーカーの上から大きく透明な囲いが降ってきて周りを囲む!
 「な、なんだ、これは!?」
 サーディンが驚く中、ジョーカーが囲いの外に飛び出し、囲いの上から縦横に鉄の棒が生え、囲いの上方をふさいでしまう!
 「え、え、え・・・?」
 轟さんが目を見開いて驚いている、この程度の事日常茶飯事なのだが・・・
 と、そこに囲いの中にひとりでに水がたまって行く
 「動きにくくなってるんですけど、轟、どうすれば!?」
 動きの鈍ったサーディンにラパードが襲い掛かり、サーディンを後ろ壁側に押し倒した!サーディンの背中が勢いよく水にぶつかる!!
 「うわぁあ!」
 ラパードの鋭い牙がサーディンに迫る!
 「と、とにかく、コストの見せ合い!」轟さんが右手でチャージゾーンのカードを三枚表にする!
 バトルマシンズ オレンジロングボウ、バトルマシンズ レッドクリアーシールド、緊急変更バトルマシンズ!?見たことないカードばかりだ、それで、緑の画面の方に出た向こうのカードは?
 マジック!大脱出水槽!!、ジョーカートリック・黒獣・黒機・召喚、ジョーカー獣士お手製入れ替えステッキ、そして、ジョーカー獣士 パペット・アートルムディザルグ・・・
 轟さんが発動できるカードはバトルマシンズ オレンジロングボウ、バトルマシンズ レッドクリアーシールドというイクイップ二枚で二、対して向こうは、ジョーカートリック・黒獣・黒機・召喚、ジョーカー獣士お手製入れ替えステッキ、ジョーカー獣士 パペット・アートルムディザルグというコストで表になった時のタイミングを持つリサイクルにイクイップとモンスターで全部が一枚ずつ、すなわち、合計三!
 続けて、轟さんの画面にジョーカートリック・黒獣・黒機・召喚とマジック!大脱出水槽!!それに、ジョーカートリック・黒獣・黒機・即設置というカードが写った、
 なるほど、ジョーカートリック・黒獣・黒機・召喚を発動させ、ジョーカー獣士 パペット・アートルムディザルグを3番に召喚、その発動コストでジョーカートリック・黒獣・黒機・即設置を次いで発動させ、
 そして、そのジョーカートリック・黒獣・黒機・即設置の効果であの水槽、マジック!大脱出水槽!!を1番に設置したんだな・・・だが・・・1番にいるサーディンのパワーは2000、大して、ラパードのパワーは3200でそれにあの水槽のパワー-1900でサーディンのパワーが引かれてる、
 この状況、1番戦闘で勝つのは無理なんじゃ・・・
 等と考えている間にも、ラパードの牙がサーディンの首筋に喰らいついていき、サーディンがその両手でラパードを離そうとする、
 「ぐぎぎ・・・」
 そういえば、前にも似たような展開を見た気が・・・
 「サーディン、受け取れぇええええ!」轟さんが右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!緊急装備バトルマシンズ!まだあんなカードがっ!?
 「僕は緊急装備バトルマシンズ!の効果で、バトルマシンズ サーディン・オイルにバトルマシンズ レッドクリアーシールドを装備!」
 突如、僕達の後ろの入ってきた通路側から透明な赤い盾が縦方向かつ回転しながらぶっ飛んできて、水槽の中のサーディンの方に向かって行く!
 「わかりました!」
 サーディンがその盾に左手を伸ばし、同時に、その盾が水槽をぶち破り、
 ラパードがその盾に向かって尻尾を振るい、盾を弾いた!ええ、ラパードの尻尾というか効果で相殺されたっ!?まぁ、同じ戦闘前タイミングのカードだからそういうことに・・・
 「まだだっ!このカードが僕には残っている!」またも轟さんがチャージゾーンの別のカードを右手で表にする!今度はどんなカードをっ!?
 なんだ、あれは、バトルマシンズイクイップブースター?
 「僕はバトルマシンズイクイップブースターの効果を発動!バトルマシンズ サーディン・オイルのパワーを300上げつつバトルマシンズ レッドクリアーシールドを装備!」
 続けて、轟さんが右手でチャージゾーンのカードを1枚裏にしつつ別のを表にする!
 「コストには緊急装備バトルマシンズ!を指定しつつ、バトルマシンズイクイップブースターの効果で緊急変更バトルマシンズ!を裏に!」
 跳ね返されたはずの透明な赤い盾が少しずつ速度を落とし、空中にとどまり行きながら持ち手を下にするように少しずつ角度を変え、ブーメランのように水槽に戻っていく!
 ドガシャン!
 ガラスの割れる音と共に十字の傷跡残したそれはラパードの不意を突きサーディンの左手に収まる!
 「はぁあああ!」
 そこからサーディンは思い切り盾をラパードに突きつけ吹っ飛ばす!
 水中だからなのか盾を長く押し付けられスローモーションで吹っ飛ばされるラパード!
 「ふむ、状況がよろしくない・・・」
 ジョーカーが水槽を見ながらいきなりつぶやく、
 この状況、何か嫌な予感が・・・
 「それならこうしましょう!!」
 ジョーカーが右手を握って開いた刹那、そこにはぬいぐるみが握られていた、小さなラパードのぬいぐるみ・・・あれはっ!?
 「それっ!」
 そのぬいぐるみをこちらに放り投げてくる、記憶が確かなら、あのぬいぐるみは爆発するはず、急いで離れないと!
 「僕はバトルマシンズ レッドクリアーシールドの効果を発動!2番戦闘をスキップ!!」
 轟さんが右手を前に出して宣言し、サーディンが左手の盾を力強くこちらに投げる!
 投げられた盾は水槽を派手にぶっとばしてガラスと水をまき散らし、回転しながらこちらの方に飛んできてぬいぐるみに突き刺さりそのまま回りながら飛びぬいぐるみを壁に縫いとめた!
 「その盾、捨てちゃうんですか・・・じゃ、ラパード、やっちゃって~!」
 ラパードが再度サーディンに跳びかかっていく、さっきは水中だったけど、今度は水無し、そのため、幾度も速く、サーディンが振り返る暇も無いっ!
 「おっと、こっちもあるんだよ!」
 が、ここで轟さんの宣言が飛び、右手でチャージゾーンのカードを一枚表に!!
 あれは、さっき裏にした緊急変更バトルマシンズ!
 「僕は、緊急変更バトルマシンズ!の効果を発動!バトルマシンズ レッドクリアーシールドをチャージゾーンに戻しつつチャージゾーンのバトルマシンズ オレンジロングボウを装備!さらに、バトルマシンズ オレンジロングボウの効果を発動!3番にバトルマシンズ オレンジロングボウを召喚!!」
 今度は後ろからオレンジの警棒がぐるぐると飛んで来た!手持ちの先の部分が透明オレンジの警棒だ!
 それをサーディンが右腕をラパードに噛ませながら左手に受け取りラパードに叩き付ける!
 ラパードはあえなく後ろに吹っ飛び着地、しかし、闘志は衰えていないのか、再度跳躍!サーディンに跳びかかる!!
 サーディンが両手に警棒を持ち替えつつラパードに叩き付ける!
 ラパードは警棒に打ち付けられつつも跳び続け、サーディンののど元に喰らいついた!サーディンが後ろに倒れ伏す!!
 「さて、こちらも、そろそろ攻撃させてもらいましょうかね?」
 今度はジョーカーがゆっくりとこちらにホバリングしながら近づいて来た
 「双歩!私達も!!」
 「わかってる!!」
 右手で左内ポケットのデッキケースを取り出す
 「まだだ、サーディン!」
 「このぉ!!」
 サーディンがその倒された衝撃で右手を離して左手のみに持っている警棒を思い切りこちらに放り投げた!!
 投げられた警棒がジョーカーにぶつかり、ジョーカーが吹っ飛ぶ!!
 「うひゃあ!」
 「ぬぉおおお!!」
 そこでサーディンが両手でラパードをガッキと捕らえ
 「喰らいつきたいなら、喰らいつかせてくれる!」
 そのまま立ち上がり、ジョーカーに向かって走り込み、
 体にラパードを喰いつかせたまま、ジョーカーに右拳を叩き込む!!
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――