バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

失踪、失意、絶望、/1 カードゲーム小説WカードFu

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カードゲームライトノベル Wカードフュージョン9話 失踪、失意、絶望、1
 
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 「さぁ行くぞ、双歩!!」
 「・・・」
 「リチャージ!!」
 「リチャージ」
 放課後のあわただしい教室の中、目の前の机、何も無い右側にあるチャージゾーンに向かって宣言する、
 「続けて、ドロー!!」
 「ドロー」
 後ろの方で幾人かが左後ろのドアを開け教室を出て行く中、机の左の方にある山札から右手で一枚引く、ふむ・・・
 「セットだ!!」
 子慎君の声が響き渡る、
 机を見ると、子慎君の方の子慎君の机中央手前の1番に一枚、チャージゾーンに五枚、全て裏側表示でカードが置かれてあった、
 すでに向こうは準備完了という事か・・・ふうむ・・・
 右の手で引いたカードを左手の手札に加えつつここからどうするべきか考える・・・
 これかな・・・
 左の手の手の札から右手で一枚カードを引いて机こちら側、中央少し奥の1番に裏側で置き、
 「セット」
 そして、互いに1番に裏側で置いたカードを右手で持ち、表にする、
 「オープン!!」
 「オープン」
 「来い!カモサーク ネギマ!!」「バトルマシンズフルブースト」
 子慎君が表にしてきたのは、青空の下の森の中でコミカルに描かれた鴨が意気揚々と歩いているのが描かれているカード、
 その鴨は右手羽に大きな串を持ち、口元にあるくちばしは黄色く平べったくなっていて、頭の上には少し寝ている茶色い毛があり、
 その目つきは不敵な半円状、両羽は茶色で、両鳥脚は水かき付きで黄色く描かれている、
 さて、ここまでは前回と一緒だけど・・・
 「そっちは発動できるカードじゃないな、なら、これだ!」
 子慎君が右手でチャージゾーンのカードを二枚表にしてきた、
 カモサーク くし尖ソードとカモサーク ネギざる特過?
 一方はイクイップでもう一枚はコストで発動出来るスマッシュカードだけど一体どうするつもりだ?
 と、続けて、子慎君が表にしたうちの一枚を右手で持って一番の横に移動させ、
 チャージゾーンのカードを三枚表にする
 「さらに、カモサーク くし尖ソードをカモサーク ネギマに装備!コストにカモサーク 鍋鈍起を指定して、まずは、さっき表にしたカモサーク ネギざる特過の効果を発動!!カモサーク ネギマをこのターン、二回破壊できないようにし、次いで今度はカモサーク 鍋鈍起を発動だ!!チャージゾーンにあるカモサーク ソバグーとカモサーク ナベガイを2番と3番に召喚し、カモサーク ネギマに与えたものと同様の耐性をこいつらに与えるぜ!!」
 続けて子慎君はチャージゾーンのうち二枚を右手で持って左手前の山札手前にあるトラッシュに置き、
 さらに、チャージゾーンに残った内の一枚を右の手で持ち、子慎君の側中央右の方の2番の場所に置く、そこには、
 誰かの後につき、ざるを左手羽に抱えた鴨がコミカルに描かれていた、
 その鴨は、円形の頭に茶色い羽毛が後ろの方のさらに後ろの方に流れていて、
 目はむやみやたらと細く、口元に黄色く平べったいくちばしを持っていて、
 両の翼は茶色く、その足は水かきが付いた黄色い鳥脚で、後ろに持つ尾羽は両翼と同じ色をしており、
 さらに、子慎君がチャージゾーンに残った最後のカードを子慎君の側の中央左奥の3番の場所に置いた、
 そのカードは、先ほどと同じく、誰かの後につき、今度は最後尾を歩く、黒い鉄鍋を左手羽に抱えた鴨が、コミカルに描かれたカードだった、
 頭は短い茶色い毛が前の方に降りた感じになっていて、
 その目はぐるぐるな分厚い眼鏡をかけているように描かれており、その口はやはり平べったく黄色いくちばしがついてあって、
 体の左右にある両羽はやっぱり茶色であり、足はこれも水かきの付いた黄色い色の鳥脚が有り、尾羽は見づらいが、短いものが両羽と同じ色で描かれているのが見て取れる
 ・・・とりあえず、右手でさっきオープンで表にしたカードをチャージゾーンに裏側で置くっと・・・
 「さぁ、どうだ!1番のカモサーク ネギマはカモサーク くし尖ソードを装備してパワーが700上がり、更にはカモサーク ネギざる特過で二回までモンスターゾーンに残れる!他の二体もパワーは100まで下がったが、やはり生き残れるぜっ!」子慎君がズビシッと右手の人差し指を僕に突きつける「これをどう攻略する、双歩っ!!」
 ふ~む・・・今のチャージゾーンなら・・・
 右手でチャージゾーンのカードを一枚表に「それじゃ、行くよ、まずは、マシンクールウインドを発動、カモサーク ネギマのパワーを700下げます」「はっ、それがどうした!装備分の700が下がっただけだぜっ!!もっとも・・・」子慎君が再度右手の人差し指をバシッと突きつけ「手札に戻す効果が発動できても耐性が付いてるから意味無いけどなっ!!」
 「コストでチャージゾーンのカードを二枚表にする」右手で僕のチャージゾーンのカードをさらに二枚表にする「一枚はバトルマシンズ キット・オブ・ニンジャ、もう一枚はバトルマシンズ ギャリット・ザムライだ」
 「続けて、バトルマシンズ キット・オブ・ニンジャを1番に召喚し、バトルマシンズ ギャリット・ザムライを2番に召喚する」
 右手でチャージゾーンで表にした、
 満月の浮かぶ夜に生える和風の城を背景にして、ずんぐりな忍者が右手に手裏剣を持ち跳んでいる絵が描かれたカードを1番に移動させる、
 その忍者の頭には濃い紫の頭巾と忍びの文字が銘打たれた蜂金が付いており、
 口元には紫の布を巻き、目の部分からは紫色の目のみを露出させ、
 その体を、濃い紫の忍者装束で包み、その足には、草履のような模様が描かれている、
 そして、もう一枚表にしたカードをそのまま右の手で持って2番に移動させる、
 それは、後ろに遠くで左右に並ぶ緑色の三角の山二つを背景にして、荒野の中で、左腰の刀の鞘に左手を置き、その刀の柄を右手で持って、その地にその両足で踏ん張り、今にも居合を放ちそうな構えをした、ずんぐりとした侍が描かれたカードだ、
 描かれた侍は顔前面上の方を黒い前髪が覆っていて、後ろの方は付け根部分上方向に伸ばした風に無造作に長髪を縛ったように見えるように作られており、
 上半身には白灰の着物を着て、下半身には灰色の袴をはき、腰に銀の帯を巻いており、その左腰には、黒灰色の鞘を着け、その鞘の中には、黄色のつばに鞘と同じ黒灰色の柄を持った刀を据え、
 衣服の下から銀色の体を垣間見せ、その足元には、草履を履いたふうな模様が描かれていた
 「それがどうした!こっちにはパワー1400、かつ、耐性持ちのカードがいるんだぜ!それとも、2番と3番の奴から攻めるか?」
 「まずは、バトルマシンズ ギャリット・ザムライの効果を発動、カモサーク ネギマをトラッシュに送る」
 「それがどうしたあ!」子慎君が大仰しく右手を外側に振る「こっちにはまだパワー1400で耐性が一残ってるぜ!」
 「続けて、マシンスパークグリリアスの効果を発動」右手でチャージゾーンのカードを二枚表にする「コストにバトルマシンズ ガール・ズ・クノイチとバトルマシンズフルブーストを指定し、自分のモンスターゾーンと自分のチャージゾーンにあるカテゴリ、名前に「機」「マシン」のいずれかの言葉を持っているモンスターモンスターカードの数+1効果を発動、パワーを300×3回つまり900下げた後、残りの一回でカモサーク ネギマをトラッシュに送る」
 「だからだなあ、カモサーク ネギマはパワー1400、900下げたぐらいじゃパワーは0にならないから、そのカードじゃトラッシュには送れない」
 「ねぇ、子慎君」
 「なんだよ」子慎君が不満げに僕を見据える
 「カモサーク ネギマが装備してるイクイップ、カモサーク くし尖ソードは?」
 「そりゃお前、装備したままだろ、それが?」
 「カモサーク ネギざる特過は一旦トラッシュなりチャージゾーンなり手札に送った後に再召喚するカード・・・」
 「それがどうし、あ!!」
 ようやく気付いた、
 「そう、カモサーク ネギざる特過の効果だと、イクイップはトラッシュに送られたままだ」
 「な・・・」子慎君が目を見開き驚いて言葉を失った
 「そして、カモサーク ネギざる特過はパワーは維持するカード、よって、カモサーク ネギマはパワー700のまま」
 「し、しまっ・・・」
 「僕はコストとしてバトルマシンズフルブーストと一緒に表にしたバトルマシンズ ガール・ズ・クノイチを3番に召喚」
 表にしたカードのうち一枚を右手で持ち、3番に移動させる、
 そのカードには、ハートの嵐を幻想的な薄紅と黄色の背景にまき散らしつつ飛ぶ、ずんぐりとした体形のくノ一が描かれていた、
 そのくノ一は、頭に薄紅色の頭巾をかぶり忍と打たれた蜂金を着け、後ろの方の黒髪のポニーテールを薄紅色のリボンで締めており、
 薄紅色の布を口元に着け、頭巾と布の間から薄紅色の目の部分だけを覗かせ、
 その体には薄紅色の忍者装束を着、その手の甲の部分には金属の板が付いていて、足の方には草履のような模様が描かれている、
 そして、僕は宣言する、
 「僕はバトルマシンズ キット・オブ・ニンジャの効果を発動、カモサーク ネギマをトラッシュに送る、もう二回トラッシュに送ってこれで三回目だから、カモサーク ネギざる特過の効果も届かない」
 「ぐっ・・・」
 子慎君が歯を食いしばって悔しそうにうめくがこっちはお構い無し、
 右手を前に出し、宣言
 「1番戦闘、行け、バトルマシンズ キット・オブ・ニンジャ、キット忍法刀剣風雷激震」
 「ぐわぁあああああ!!」
 
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