バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

森で相対せし地上げ屋炎獣一家 ダブモン!!3話05

 
森で相対せし地上げ屋炎獣一家 ダブモン!!3話/05
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 「で、これからどうするんだ?」
 「買い物したい」
 歩くような速度で北に向かって先導していたカンテーラの問うような一言に、即座に返したのは四葉だ、
 「お前、もう無一文じゃなかったっけ・・・?」
 「うぐ・・・!」
 その声を聴きチラリと少し後ろを見ると、四葉が俺の言葉を聞いて歯を食いしばってうめいていた、
 そう、今の俺達には金が無い、四葉が宿屋でお金を支払っていた以上、こっちにでも金は必要そうだし、
 その時出してた金は明らかに俺達の世界に物とは違ってた、っていっても、俺達の世界のお金もそんなに持っていないが・・・
 「っていうか俺はもっと先の最終目標について話したつもりだったんだが・・・?」
 カンテーラの続けて出た言葉に俺は思わず言葉を発する、
 「最終目標ってあれか・・・?」
 「女神様の言っていた、この世界で」
 「善行をしろって話だね?」
 「それもよくわかんないのよね~殺人事件解決しても何の音さたも無し・・・」
 「ですね」
 「カンテーラもウィルピーも何も聞かされてないんだよな?」
 「知らん」
 「知らないです」
 俺の質問にこともなげに答える二体、
 「二人とも知らないと・・・」
 「善行ねぇ・・・」
 「この世界の・・・か・・・」
 「それについても、何か調べる必要がありそうね」
 「そうだと思うですよ」
 いや・・・
 「っていうか、目標にしても金の問題にしても、女神様に訊いたら解決するんじゃねぇか?」
 「俺も言われてみればそんな気は・・・」
 「ちょっとしないよ、僕は・・・」
 「女神様が小遣いでもくれるっていうの?善行の方にしたって、教えるつもりなら、最初から教えてるし、何か起きたら私達が何も言わなくても出てくるじゃない、あの女神・・・」
 「言われてみればそうだよな・・・なぁ、女神様、どうなんだ!?」
 俺が少し勇気を出して大き目の声を出してみる
 「・・・」「・・・」「・・・」「・・・」
 が、出てくる気配は何も無し・・・
 「あのクソ女神・・・」
 「まぁまぁ・・・」
 「まぁまぁ・・・」
 「そう言いたくなるのは仕方無いけどね・・・」
 っちぃ、しゃーねーなー・・・
 「とりあえず、遠い方は置いといて、まずは目の前の方だな、こんなとこで餓死するわけにはいかねえし・・・」
 「だな、にしてもお金か・・・」
 「稼ぐ方法って誰か知ってる?」
 「私、知ってるわよ」
 「え・・・?」「え・・・?」「え・・・?」
 その言葉を聞き俺達が足を止めて後ろを振り向くと、四葉が得意げに両手を腰に当てて鼻をフフンと鳴らしているところだった
 「教えて欲しい?」
 「教会に行けばいいんだろ」
 が、カンテーラの不意の一言に四葉の動きが固まる
 「ま、そうなんですけどね~」
 「ちょっと、ウィルピー!」
 大口を開け怒鳴り倒す四葉「っていうか、あんたら先に言っちゃうの!?」
 「生を望むものにパンと水を、さらなる飛躍を望むものに仕事を、この世界の聖書の一文だろ?」
 「そうなんだ?」
 「そうなのか?」
 「そうなの?」
 「まぁな、さらに、教会当てなら仕事も信頼のおけるものが来てるだろうし」
 「私の言いたいこと全部言った!!」
 「まぁまぁ、四葉さん・・・」
 大声を出す四葉を両手を使ってまでなだめるウィルピー・・・
 でも、とりあえず・・・
 「それじゃ、教会だな、カンテーラ、場所分かるか?」
 「わかるぞ、確か東行き通りの中程北側だ、行ってみればわかると思う、戻ることになるが・・・」
 「まーそれはしゃあ無いじゃん」
 「そーそー」
 「そうだよね」
 「もう、ちゃっちゃと行きましょう・・・私は場所分かるから、ウィルピー、行こ」
 「はいです」
 四葉とウィルピーが先導し、元来た道を戻り、音楽鳴る中央交差点を左手の方に曲がる、
 「そういえば、なんで教会の場所知ってんだよ?もしかして、そこで仕事受けたことがあるとか・・・?」
 「そうよ、悪い?」
 「いや、お前、教会が回しそうな野暮な仕事とか受けなさそうだから」
 「私だってね、やらなきゃいけないことぐらいするわよ、そりゃ、受けない嫌な仕事もあるけどさ・・・」
 そういや、こいつ、アイドルだったっけ、嫌な仕事の一つや二つあったって・・・
 でも、受けたくないではなく、受けないと断言してるのがなんていうか・・・
 と、向こうの方に筋肉男の集団が・・・でもその中に一体だけデカい二足歩行の虫がいる・・・?
 

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