バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

鋼のスクラップウォール ダブモン!!24話/16

鋼のスクラップウォール ダブモン!!24話16
 
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16
 
 「リチャージ!」
 「リチャージ!」
 「ドロー!」
 「ドロー!」
 「セット!」
 「セット!」
 「オープン!」
 「オープン!」
 「ソデナシカ」
 「ダブモンNo.373、赤甲鉄の溶接鋼管工、ソデナシカ」
 溶岩塊の前に現れたのは直線のシルエットで構築されたカニのような赤い鉄機のような存在、
 両の鋏を動かし、こちらを威嚇する・・・
 「チェンピラ」
 「ダブモンNo.435、削切のれんが成形工、チェンピラ」
 妙な金属音立ててこちらに走ってくる一機、
 砲塔とキャタピラの無い戦車の機体のような身体に、四肢は短めの関節部に先はチェンソ―になっていて、
 床をチェーンソーの直線の面で削りながら来る!
 「おいぃいいい!?工房の床を傷付けんじゃねーーーー!!」
 ドリル溶岩塊が大声を上げるが無視、
 大丈夫だよ、大抵は元に戻ってるから、戻らない時もあるけど・・・
 などと考えつつ僕は改めて宣言
 「『チェンピラのコストにマグマエレメンタルパワーとグラグツエレメンタルパワーとグラグツメルトォエレメンタルを指定!』」
 「『ソデナシカのコストにアイアンアゲートエレメンタルパワーとアイアンアンシルドエレメンタルパワーと炉火力アップエレメンタルを指定!炉火力アップエレメンタルの効果でソデナシカのパワーを400アップ!』」
 向こうもコスト指定を返してきたな、それじゃ・・・
 1番戦闘!!
 互いの宣言が響く!!
 パワー2500のプシバルスが駆けると同時に、パワー2400のチェンピラもスケートを滑るように駆ける!
 「おい!工房の床を傷付けるなと」
 無視無視
 チェンピラが右腕のチェーンソーを振り上げ叩きつけていく!
 当たった右胴で火花が散るプシバルス
 何とか左前に駆けて逃げるが大きな傷が付いている・・・
 と、ここでプシバルスが蒸気を周りに吹きかけ目くらまし!?
 が、チェンピラは両腕チェンソーを体全体で回転しながら振り回し、蒸気を消し飛ばし、
 距離を取っているプシバルスを見つけ、足のチェンソー唸らし追いかける!
 しかし、部屋全体で円状を描いて逃げるプシバルスに追いつけない・・・
「『モガマントの効果でパワーを200上げる!!』」
「『プシバルスの効果でこちらも200!!』」
「『じゃあ、ヒートジオエレメンタルパワー!!』」
「『アイアンシェイングエレメンタルで相殺だ!!』」
「『グラグツグラグエレメンタルパワー!!』」
「『アイアンアンシルドバエレメンタルパワー!!』」
「『だけど、チェンピラ自身の効果!!』」
「『・・・無い!!』」
「『ヒートジオエレメンタルパワーをコストにプシバルスのパワーを300下げ、チェンピラのパワーを200上げる!!』」
 ここでチェンピラは姿勢を下げ両腕のチェンソー先を床に付け走行スタビライザー代わりにして速度を上げ、
 走行の安定性も増す!
 プシバルスも一瞬後ろを見て速度を上げるもチェンピラが追い付き跳躍!
 両腕を上、両足を下に出して四本指の手のようになりながらプシバルスをその手のような状態で掴み、
 斜め左右からチェンソーで斬り裂き、
 プシバルスが爆発!消滅する・・・
 「だがな、2番戦闘!!」
 パワー2600ソデナシカがパワー1500モガマントに向かって両鋏を向け跳躍、
 右側を閉じて槌のように叩きつけてくる!!
 モガマントはそれを受けるも風呂敷のように後ろに勢いを受け流す!
 その勢いのまま上にすり抜け上昇するモガマント、
 とソデナシカが両腕の鋏を開きモガマントに大量の蒸気を吹きかけていく、
 その蒸気が上に上昇し、
 モガマントがその上昇蒸気を受け、上に上がって行き
 ゴッ!
 天井に当たり動きが止まる!
 そこでソデナシカがいきなり両鋏を下に向け一気に蒸気を噴出、その勢いで上に飛ぶ!
 そして、勢いが付いたところで右ばさみを構え、
 モガマントの腹に叩きつけた!
 背後が天井では勢いを流すこともできずモガマントが爆発!消滅する、
 「でも、3番戦闘!!」
 マグフラッが駆け出し、溶岩塊に背の拳を振り上げ叩きつけに行く、
 だが、溶岩塊は回転させたドリルで受け止め防御、そのまま溶岩拳を弾き、マグフラッはそれを見て後ろに跳んで僕の方に振り返り駆けてきた、
 再度僕は溶岩塊を見る、溶岩塊は姿勢を正して僕の方を見据え返していた・・・
 よしよし、攻めて行けてるぞ・・・
 「ターンエンド!」
 「ターンエンド!」
 互いの終了宣言が響く!
 
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