足踏み入れし暗い街で・・・ ダブモン!!21話06
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「動くな・・・」
振り返るまでもない、金属の鋭利な冷たさ、間違い無い、刃物を背に突きつけられているのだ・・・
前の全員が私の方を見ている・・・少し興ざめといった感じで
が、後ろの男の声は気にしていないらしくトーンは変わらず
「全員動くな、おとなしく、荷物を渡すんだな」
「で?その凍った腕とナイフで何しようっての?」
「な!?」
フリィジアの冷たい声と同時に後ろで離れる気配がする・・・
振り返ると、ターバンとマフラーで目以外の顔の大半を隠した男が、
驚きでか大きく見開いた目で顔の前に持ってきた自身の右手を見ていた、
その右手は、持ったナイフごと凍り付いていたのだ
「四葉さん!大丈夫ですか!?」
いつの間にか、ウィルピーは私の前にかばうように出て来ていた
「ダブモンがこんなにいるのに、ナイフで脅そうなんてしない方がいいんじゃない?」
「っち」
後方左側からフリィジアが言葉を発すると、男は舌打ちしつつ振り返り灰長袖の腕を振るい黄長ズボンの足を動かし駆け逃げて行く・・・
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