足踏み入れし暗い街で・・・ ダブモン!!21話16
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ううむ、すごい胆力だ、私も動揺で間違った判断をしないように胆力を鍛えないと・・・
「リチャージ!」
「リチャージ・・・」
「ドロー!」
「ドロー!」
「セット!」
「セット・・・」
「オープン!」
「オープン!」
「まずは私!エッキー!!」
「ダブモンNo.357、長腕の液晶表示部品組立工、エッキー」
透明な体で長い手足を持ち、四肢を地に当て平べったいポーズをしつつ顔を上げ、その顔が六角水晶のようになっている存在が現れる!!
「サメエンティスト」
「ダブモンNo.438、無重力の科学調合士、サメエンティスト」
頭に角の付いた鋭い歯に鋭い泳ぎを見せそうなヒレ持つサメだが、後ろに紫の重力の翼を持っているのが見える・・・
「『エッキーのコストにウィルピーキラメント、シャインフラッシュティングエレメンタルパワー、シャインエレメンタルパワー++を指定!ウィルピーキラメントを発動!!』」
「『サメエンティストコストにクライキラーディングパワー、闇の階級演技エレメント、闇の鏡の惑わしエレメントを指定!闇の階級演技エレメントでウィルピーキラメントを相殺』」
1番戦闘!!
エッキーがグラスイズの方に四つ足で向かっていく!
グラスイズがゆっくりと右人差し指をエッキーに向け、眼鏡を掛けさせる!
次の瞬間、エッキーの目玉がゴムのように突き出て眼鏡のレンズを貫通する!
怒りと鬱のように顔を俯かせるグラスイズ、
そこで一気にグラスイズに向かって行くエッキー!!
四肢を伸ばし襲い掛かるエッキー!
が、グラスイズがエッキーに右人差し指を伸ばすと、グラスイズの周りを飛ぶ眼鏡からビームが飛び、
エッキーが吹き飛ばされダメージを受ける!
しかし、着地後、それでも向かって行くエッキー!
対抗するように再度右人差し指を伸ばし自身の掛けている眼鏡と合わせ三つの眼鏡からビームを放射するグラスイズ!!
「『シャインエレメンタルパワーでパワーを600上げる!!これで逆転!!』」
「『クライタウンディングパワーで相殺!』」
「『まだよ!シャインエレメンタルパワー+!!』」
「『クライッシュディングキラーディングパワーで相殺!』」
「『クワガリンの効果でグラスイズのパワーを800下げる!』」
「『グラスイズ自身の効果で相殺』」
「『エッキーの効果でエッキーのパワーを800上げ、グラスイズのパワーを800下げさせてもらうわ!!代わりにシャインエレメンタルパワーとシャインエレメンタルパワー+を表に!!』」
「しまった!?このターンチャージゾーンに置いたカードはブラフか!?『クライホーリーキラーディングパワーの効果!クライタウンディングパワーをコストにエッキーのパワーを1000下げる!!』」
「もう遅い!!」
そこでエッキーがビームをくぐるように胸板スライディング!!
さらに、その勢いでグラスイズに向かって下から爪アッパー!!
グラスイズが避けようとするもかけられていた眼鏡を破壊され、
グラスイズが目部分の骨を見開きおどろいた表情で爆発、消滅した・・・
「だけど、2番戦闘!!」
サメエンティストが紫の重力場を開放すると、クワガリンが何もしていないのに浮く、
まさか、無重力化!?
サメエンティストが重力の翼羽ばたかせ、クワガリンに飛び、その口を開けて牙を向ける!
短刀でその牙を受け止め何とか後ろに弾かれるクワガリン、
しかし、サメエンティストは再びその翼を大きく動かしクワガリンを追う!
背中の羽で動くクワガリン、
サメエンティストの突進を間一髪で上にかわし、逆手に持ち替えた二刀流を突き立てる!
呻くサメエンティスト!
が、サメエンティストは大きく翼を左右並行に動かして自身を回転させる!
速度を上げる回転に、とうとうクワガリンは振り飛ばされ、
そこにサメエンティストが突進してくる!
対抗するように順手で二つの刀を向けるクワガリン、
次の瞬間、クワガリンが下に落ちた!?
まさか、無重力化を切った!?
さらに、サメエンティストが頭の上に海水が現れ、そこに紫の重力場が重ねられ、海水が様々に分離融合を繰り返し、最後には爆弾になって、そこでサメエンティストが頭で放り投げるようにクワガリンに投げ爆破!!
クワガリンのそこかしこが焼け焦げる?!
次いでそこに向かって行くサメエンティスト!
クワガリンが動こうとするが爆破のダメージか鈍い、間に合わない!?
サメエンティストの回転攻撃にクワガリンが尾びれに弾き飛ばされ背より壁にぶち当てられクワガリンが爆発!消滅した・・・
「でも、3番戦闘!!」
プーマヤが少年に向かって右肩の剣を突き立てようと走る!!
しかし、少年は少し右に動いただけでプーマヤの剣を避けた!?
・・・今度は最小の動きで避けたか・・・
勢い余って奥に着地したプーマヤが一時でも居たくないかのようにこちらを向いて駆け足早くに戻ってくる、
さて、
「ターンエンド」
「ターンエンド」
互いの相手を注意しての宣言が微かに、しかし、確かに響く・・・
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