足踏み入れし暗い街で・・・ ダブモン!!21話10
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
10
「リチャージ!」
「リチャージ・・・」
「ドロー!」
「ドロー!」
「セット!」
「セット・・・」
「オープン!」
「オープン!」
「行くわよ!カージラス!!」
「ダブモンNo.401、竜巻明粒のガラスレンズ検査工、カージラス!」
私の前に渦巻く光まとう二足歩行のイモリの様な両生類の緑色のダブモンが現れた、
「こちらは、ミラーディー・・・」
「ミラーディー!」
鏡の破片で出来た人型のような刺々しい存在が現れ、自身の胸下に右腕を回して慇懃無礼に会釈してきた・・・
「私は、『カージラスのコストにウィルピーキラメント、シャインエレメンタルパワー+、シャインフラッシュティングエレメンタルパワーを指定!ウィルピーキラメントの効果!』」
「おっと、私は『ミラーディーのコストにクライキラーディングパワー、闇の階級演技エレメント、闇の鏡の惑わしエレメントを指定、もちろん、そちらのウィルピーキラメントは相殺する』」
やっぱり相殺されたか・・・
1番戦闘!!
カージラスがティエンシャマに走り込み右拳で殴り込む!
そこにティエンシャマが鋼鉄の左腕で防ぐ!
が、カージラスが腕に力を込めると、
光の渦が強くなり、ティエンシャマを巻き込む!
後ろに下がるティエンシャマ、
しかし、その反動で両足を縮め両腕で体を丸め、自身を弾丸として突進していく!
光の力を使った後の隙を突かれたか突進を腹にもろに喰らうカージラス!
だけど!
右手を前に突き出し宣言!!
「『カージラスの効果!!ミラーディーのパワーを300下げる!!」
そこでカージラスが両足で踏ん張り両手でティエンシャマを止め、なんと、カージラスの体の光の渦が強くなっていく!
そして、カージラスがの体が光の渦で包まれ完全の光の竜巻と化し、ティエンシャマもろとも大ジャンプ!
空中でUターン!!
そのまま両手を地に向け勢いよく投げ離し地面にカージラスを叩きつけ、手を離した反動で跳躍!
地面に着地する中ティエンシャマがよろめきながらなんとか立ち上がったところにカージラスが宙に向かって拳を突き出すと、
光の渦が光の竜巻鎌鼬となって続けて天に向けていた拳をティエンシャマに向かって突き出す!!
光の竜巻鎌鼬がそのままティエンシャマに向かって行って襲いかかり、ティエンシャマが光に斬り裂かれ爆発!消滅する!!
「だが、2番戦闘は?」
ミラーディーが私に向かい右腕を振るう!
すると、ミラーディーの右腕の鋭い鏡の破片が飛ぶ!
そこにクワガリンが横はいりし、刀を振るって的確に破片を弾き、続けてミラーディーに飛んでいく!
クワガリンがミラーディーに刃を振るう!
ミラーディーはその刃を右腕で防ぎながら左腕の鏡の破片を移動させ、
多量の破片の刃を生やした形と化し、クワガリンに突くように振るった!
クワガリンはもう一方の刀で防ぐも破片が伸びてクワガリンに突き刺さろうとする!
下がって避けるクワガリン、
「『でも、カージラスの効果!!』」
私の声に光の粒子がクワガリンに集まり、クワガリンが二本の刀の柄を合わせたところに光の粒子が光の弦を形成し刀が刀と光の弦を組み合わせた弓と成す!
さらに光の弦の一部が変形するように光の矢が出現!その光の矢を引き絞り、ミラーディーに狙いを定め解き放つ!
が、ミラーディーは全く動かない、にも関わらず光の矢は弾かれ壁に当たり消える、
ううむ、光の攻撃は鏡の体には不利か・・・?
が、そこでクワガリンは再度ミラーディーに狙いを、今度は慎重に定め発射、したと思ったら同じ場所に出現し続ける光の矢を連続発射!
光の矢が鏡の反射でミラーディーの体内に次々と侵入しいったではないか!?
そのままいくつもの光の矢が体内に入って行き乱反射!
ミラーディーが戸惑う様に自身の体を見る内に体内の光のエネルギーが許容量に達したのか、
光が爆発!
ミラーディーの自身の内部で起こったその爆発に巻き込まれ飛び弾け、消滅した・・・
おーし、これで・・・
「ターンエンド」
「ターンエンド」
互いの対峙し合いの声が響く!!
このまま・・・行けるか!?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――