バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

足踏み入れし暗い街で・・・ ダブモン!!21話/01

足踏み入れし暗い街で・・・ ダブモン!!21話01
 
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 「リチャージ!」
 「リチャージ・・・」
 「ドロー!」
 「ドロー!」
 ああ、私達はなんでこんなスラム街でカードバトルしてるのかしら・・・?
 周りはやさぐれた魔族ばかり、崖を無理矢理くりぬいて作り、好き勝手な色で染められた街で、
 私は身なりだけはみすぼらしいローブを身に纏った少年?とカードバトルをしていた
 その少年の目の中央が上に、面白いという感情を示すように歪む
 「さぁさぁ、ここを通りたければ僕に勝ちなよ、かわいこちゃん?」
 虫唾が走る
 「こんな奴とっととやっちゃいましょう、四葉さん」
 私の前にいるウィルピーが向こうのみすぼらしい髪と顔の少年を見ながら発破をかけてくる、
 私はウィルピーを見ながら返事を返しつつ少年に向き直りながら左手の手札から二枚のカードを引き、場に置く、
 「そうね、セット!」
 「セット」
 「オープン!」
 「オープン!」
 「ウィルピー、お願い!」
 「ダブモンNo.33、贖罪の鍛冶屋 ウィルピー!!」
 「行くですよ」
 私の前に光の火の玉が踊り出る、黒い両目と白い両腕を持ち、
 背中に鍛冶用の鋏と槌を交差させ背負っている、
 「では私は、チュウサチュ」
 「ダブモンNo.432、見聞の生命保険適応調査、チュウサチュ」
 向こうの目の前に横からネズミが現れる、
 普通のネズミより大きな体躯に二足歩行に灰色の毛皮、みすぼらしい鍔付き帽子と灰色のコートを被っている・・・
 さて、どうなるか・・・
 「私は『ウィルピーのコストにウィルピーキラメントを指定!!』」
 少年が私の方を見据え返してくる
 「では、『チュウサチュのコストにクライタウンディングパワーを指定』」
 おっし、向こうは戦闘前タイミング!タイミングが違うから相殺されない・・・!
 「さらに、『ウィルピーキラメントの効果!!このリサイクルを裏に!!』」
 1番戦闘!!
 ウィルピーが槌を持って一気に振り下ろしていく!
 チュウサチュがそれを寸前で左に避ける!
 最小限の避ける動き!?
 「これなら」
 が、ウィルピーが槌と鋏を一枚の壁のように振り回す!
 これなら、跳躍でも避けれまい!!
 チュウサチュが足を前後に延ばしてしゃがみ込みながら下側に振り回していた槌に左手掌底!
 「なっ!?」
 気を取られたウィルピーの槌が弾かれ、そこから立ち上がりつつの右拳を叩き込まれる!
 「がっ!?」
 このままじゃ・・・!
 「『とりあえず、ウィルピーの効果で3番で連続攻撃!!』」
 だけど、少年は抜け目なく私を見ながら口を開き
 「おっと、『チュウサチュ自身の効果で相殺・・・』」
 更にチュウサチュのウィルピーへの蹴り上げ!!チュウサチュも跳躍して両拳を握って上から叩きつけ地面にたたきつけ、
 そこから着地しつつの両手の掌底でウィルピーを吹っ飛ばし壁に当て爆発!
 ウィルピーがこっちに飛んできたのを慌ててキャッチする!
 「大丈夫?」
 ウィルピーをのぞき込むも、弱々しく、少し目じりの下がった表情・・・
 「ええ、なんとか」
 「少し休んで」
 と、向こうがハンドカードを見せてきた!?闇石の不意打ちエレメント!?こっちにダメージ?!
 チュウサチュが小石を軽く上に投げつつ構え、落ちてきたところで掌底を当ててこちらに飛ばしてきた!?
 「たぁ!」
 ウィルピーが槌を振るって弾くも、ウィルピーの体に掠る!?
 慌てて再度ウィルピーをのぞき込む私!
 「ウィルピー!?」
 表情はさらに弱々しく見える・・・
 「すいません、少し休ませてください」
 「う・・・わかったわ・・・」
 ウィルピーのダメージに少し戸惑いながらも脇にウィルピーを置き
 互いに向き合い
 「ターンエンド」
 「ターンエンド」
 宣言する!
 くそ、前線を一人失った上1ダメージ貰った・・・
 このまま、どうなる・・・!?
 
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