バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

魔族の魔術学校 ダブモン!!20話/19

魔族の魔術学校 ダブモン!!20話19
 
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19
 「リチャージ!」
 「リチャージ!」
 「ドロー!」
 「ドロー!」
 「セット!」
 「セット!」
 「オープン!!」
 「オープン!!」
 「ウツガタボ!」
 「ダブモンNo.68、狂暴砂吐の砂型鋳造、ウツガタボ」
 僕の前の地中より砂色のウツボが出てくる!
 長い体は上の方が少し色が濃く、鋭い目に口には鋭い牙を備え、
 その肌はざらざらで砂のようだ・・・
 「ではこちらは電子結晶エレメンタル!!オーバックスだ!!」
 やっぱり、切り札を出すつもりか!?でも、その前に僕のコスト処理がある・・・
 「『ウツガタボのコストに爆発バニッシュエレメンタルと刧爆バニッシュエレメンタルを指定!!』」
 おっさんの前で山札が巻物のように右から左に移動していく・・・
 「これだ!来いドットー!!」
 「ダブモンNo.372イィィィエェェェェックス!、ドットの電子制御、ドットー・オーバー」
 おっさんが人差し指で山札からカードを指定し、出てきたのは、灰色を基礎として十字キーと丸ボタン二つに上に画面の付いたゲーム機、さらに、その画面から、
 煙のように緑がかった白黒の様な四角で構成されたドットが出て来て、その煙が晴れた時には、同じ色のドット絵の大きな魔人が存在し、浮かんでいた!?
 上にターバンなぞ巻き、下半身は画面から飛び出る幽霊のようになっており、上半身は筋骨隆々で顔は髭など生やした厳つい顔・・・
 のようだ、ドット絵なので詳細はわからない
 あの魔人が向こうの切り札・・・!?でもパワー差は1900、カードを総動員すれば逆転できるかもしれない・・・
 1番戦闘!!
 互いの声に反応し、ドットーが両手を横8の字を描くように動かし、ウツガタボが地面に潜る!
 ドットーが両手を胸の前で向かい合わせで止めたと思ったら、そこに火の玉が出現した!?
 そして、その火の玉を右手でウツガタボに投げるもすでに地面の中、火の玉は爆発するも、炎はウツガタボのいる穴の中には届かない!
 この隙に、ウツガタボが顔を出してドットーに向かい砂を吐き出す!
 目に砂が当たり慌てて両手で砂を取るドットー、
 と、今度も両手を横8の字を描くように動かしていく!やっぱり穴に潜るウツガタボ、
 「『ドットーの効果発動!戦闘直前で相手のモンスターにパワーで勝っていた時、相手のモンスターをトラッシュに送る!!』」
 「『マグマグラスエレメンタルパワーで相殺!!』」
 「『手札から魔力充填エレメンタルパワーを発動!ドットーの効果をもう一度発動!!』」
 く・・・でも、パワーで勝っていれば・・・
 「『マグマエレメンタルパワーでウツガタボのパワーを400上げる!!』」
 でも、反応しない、揺さぶりかけたのは失敗か・・・
 「『さらに、ヒートジオエレメンタルパワーでパワーを600上げる!!』」
 「『コンセントレートアゲインストエレメンタルパワーで相殺!』」
 でもこれなら!
 「『マグマヒートアップエレメンタルで1600!!』」
 「『コンセントレートディガアゲインストエレメンタルパワーで相殺だ!!』」
 く・・・もう手が無い・・・!
 が、ドットーは今度は両手を合わせて一つの拳と化して上げ、拳を槌とし、体を前に回しながら一気に地面に叩きつける!!
 大きな振動が地面を走り、
 ドットーが両手を解き、両口端上げたいたずらっぽい笑みでウツガタボの潜った穴にその右手を突っ込み、手を引き戻す、
 と、その手の先にはウツガタボが握られていた!?
 ウツガタボは目を回し気絶している、
 そこにドットーがもう片方の手の平に力を込め手の平上の空間に炎を生み出しウツガタボに叩きつけウツガタボが爆発!消滅する、
 そのウツガタボを倒した炎の破片がこちらに向かって来る!?
 「うぉりゃあ!!」
 が、イグリードが前に出て右腕で払ってくれた!
 「ありがとうイグリード!」
 「いいってことよ!」
 こっちを右の方から横目で見て力強い笑顔で答えるイグリード
 さて、今度は僕達の番!
 僕はおっさんを見据え直し、
 「2番戦闘!!」
 ギカルサンがおっさんの方まで歩いて行き周りに白い円を描き、その円から炎が噴出!
 「だが、3番戦闘だ!」
 おっさんが宣言し返してきた!
 ギカルサンがこっちに戻る間にもヒゲボウキとコクユが対峙!
 コクユが黒い液体をヒゲボウキに向かって吐く!
 ヒゲボウキが自身を振るって液体を凍らせる!
 さらに、ヒゲボウキがはたきの部分で凍った液体をはじき返す!
 コクユは右に動き避けヒゲボウキに一気に近づき体当たり!
 だが、ヒゲボウキは上に跳んで避け
 と、コクユがヒゲボウキのはたきに噛みつく!
 これにはヒゲボウキは驚き自身を払いまくって解き放とうとするが離れない!
 と、そこでコクユの口内より黒い液体がヒゲボウキに染みて行き、
 コクユが歯を当てて火花を散らせ口を離して即座に離れる!
 燃え滾るヒゲボウキとコクユ!
 しかし、コクユはそのままダメージも受けた様子もなくヒゲボウキに突進!!
 が、ここでヒゲボウキが自身を振り回すように高速で回る!
 そこで何もかもが凍っていく!
 無論炎も立ち消え、コクユも凍る!
 そこでヒゲボウキは凍ったままの自身を後ろより振り上げ、
 氷塊となったままコクユに叩きつけコクユ共々爆発!消滅した
 くそ!勝てなかったか・・・
 僕はおっさんに向かい歯噛みしながらも宣言する
 「ぐ・・・ターンエンド!」
 そこでおっさんは僕を見据えたまま軽く口を下に曲げ少し面白さを感じてるような顔で
 「ターンエンド!」
 宣言を返してきた・・・
 このまま負けはしない、絶対に!残りの切り札が・・・あるはず!!
 
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