バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

魔法ある世界・・・ ダブモン!!19話/03

魔法ある世界・・・ ダブモン!!19話03
 
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 木々の間に見えたのは、周りを塀と壁で囲まれた円形の町・・・
 どうやら、ここから少し前左側と少し後方左側に道につながった橋が架かっており、街の方はそこだけ壁が途切れている、
 どうやらあの橋を渡って入るのだろう・・・
 「ようやく街か・・・」
 先頭の良星が愚痴る、
 その横顔には力が抜け、呆れと疲れが垣間見えた・・・と、
 「そういえば良星、三精のリングだっけ?ちゃんと起動してるのか?」
 「ああ、問題無い問題無い」
 答えたのは良星ではなくその頭の上のカンテーラだ
 でも、疲労からか、こちらに顔もむけず、ただいま絶不調中のカンテーラに答えられても・・・
 俺は左側の相棒を見る
 「フリィジア、どう?」
 「問題無いと思うわ、私も魔力の事はそんなにわからないけど」
 と、フリィジアがこちらを見てこともなげに答えてくれたが・・・
 俺は後ろに顔を向け、
 「後ろの二人はどう?」
 「問題ないぜ」
 「私もそう思いますですよ」
 イグリードとウィルピーはさも当然といった風に変化の無い平常通りに返してきた、
 ダブモン全員問題無しと判断か・・・
 「じゃ、急いでいこうぜ、手持ちの金が使えるかわからねぇけど・・・」
 俺達は街に向かって進む、前後を貫く門の近い方に歩いていく・・・
 近づいてわかるが、下は水が張られた塀に、橋をかけるタイプの門であり、
 橋の向こう左右には、紫の薄い全身鎧を着て細身の槍を右手に持った兵士がいて、
 緑の上着を着た太った商人のような人や肩に掛けた革袋に衣類だけの少し日焼けした旅人や赤いロングスカートの女性など、様々な人が門を行き来している、
 正体はバレないか?大丈夫なのか?と考える中で、僕達は橋を渡り門の向こうの少し変わった色の街の中に入っていく・・・
 
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