バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

霊奴の廃坑 ダブモン!!18話/09

霊奴の廃坑 ダブモン!!18話09
 
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 鉱山?
 相棒たちが一斉に声を上げ、周りを見回す
 それを腕を組んだままのイグリードが見かねたのか口を開く
 「よく考えてみろ、通行用のトンネルならここまで複雑には掘らん、ここまで複雑に掘ってたって事はここで何かを大量に掘る必要があったってことだ、鉱石の気配が無いってことはそれを掘ってた、つまりここは鉱山ってこったろ?」
 「まぁそう言うことだな」
 なるほど
 と、声が聞こえそうな表情をする四人とフリィジアとウィルピー、
 ・・・フリィジア、ウィルピー、お前らも気付いてなかったのか・・・
 俺は言葉を続ける
 「そしてこの気配、これは・・・ダブモンの仕業・・・か・・・」
 「どういうことだよ」
 背後から聞こえた相棒の声に振り返りながら答える
 相棒は目を丸くした間抜けな表情をしていたが・・・
 「いるんだよ、鉱山や鉱山跡に好んで出現して人を惑わす厄介な奴が・・・」
 「へ・・・?」
 左口端を一瞬引くつかせるものの訳知らぬという顔で・・・まぁ、当然なんだけど・・・こちらを見る相棒、
 「そして、俺らはそれに目を着けられたってわけ、払わないとここから出られるかもわからんぞ」
 言って俺は浮かびつつ振り返り直し、前に向かって飛び始める
 「どうすんだよ?」
 全く、住処を荒らすつもりは無かったが、手を出して来るなら別だ・・・
 俺は一時止まり
 「行くぞ、そいつがいそうな場所なら大体わかる、おそらく、この力の最も濃い場所だ・・・」
 俺はそう言って相棒に返事をし、飛び直す
 だが、本当にそのダブモンなのか?力の質が全く違う気がするが・・・
 
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