バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

霊奴の廃坑 ダブモン!!18話/08

霊奴の廃坑 ダブモン!!18話08
 
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 が、少女を追った先の方では姿どころか、気配すら消えていた
 ・・・おかしい、俺相手に姿どころか気配すら消してまで・・・
 そして、背後から魔力の気配がする・・・
 どうなってるんだ?さっきまで魔力が来ていた方向とまた違っている・・・?
 「おい、待てって!」
 そこで相棒たちが追い付く
 「どうしたんだよお前・・・」
 どうしたって言われても・・・
 俺は振り返りもせず答える
 「あいつ、俺を呼んでた・・・」
 「へ・・・?」
 どういうことだ?と言わんばかりの声だ・・・
 ・・・話題、変えるか、そうだな・・・
 「ここ、そもそもどういう場所なんだ・・・?」
 「俺の見立てだと、ここは鉱山だな」
 意外なことに、イグリードが答えてきた
 左より後ろに少し目線を向けるとイグリードが両腕を組んで通常時と同じ表情で、でも、さも当然といった表情だった
 「どういうことだ?」
 「周りを見て見ろ、ところどころにある道を支える下の無い木の枠、まるで人の手によって隅々まで取り去られたのかと思うほどにない鉱石の気配・・・」
 「残念ながら、俺はそこまで鉱石の気配は感じ取れない」
 「お!お前に感知系で勝てるとは思わなかったな、で、ここから導き出される結論は?」
 「・・・ここは・・・鉱山か・・・」
 
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