バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

岩で鳴く音 ダブモン!!17話/03

岩で鳴く音 ダブモン!!17話03
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
f:id:OirenW:20210907183310p:plain
 
 「カンテーラ、どう見る?」
 「フリィジアは?」
 「イグリードは?」
 「ウィルピー」
 またそんな億劫そうに・・・
 と、それぞれのパートナーに話しかけると、
 全員前を見て移動しつつ
 「俺についてこい、迷いはしない・・・」
 「これ、魔族が出してるものじゃないわよ」
 「どちらかと言えばダブモンの力だな・・・」
 「ですね、魔力は感じません」
 そう前のめりな感じのカンテーラを皮切りに少し疑問と納得が混じり後ろに行くほど納得が強くなるように残りのメンバーのダブモン同士で会話がつながる、
 っていうか、なんで魔力を追って来たのにそれ以外の奴がちょっかいかけてくんだよ・・・
 「単純に人間以外の魔族側に協力してるやつがいるってだけだ、ネクロスとかいただろう」
 前を見たままのカンテーラが俺の疑問に答えるように言う、
 「とにかく、カンテーラさんに付いて行くしかないですよ」
 「私達じゃ無理よ」
 「案内屋の力量が試されるってやつだ、逆に言うなら、それだけ力のあるやつが邪魔をしてきてるってことだよなぁ・・・」
 と、ウィルピーが諦め混じり、フリィジアが呆れ交じり、イグリードが思考交じりに前方の全員に言うように話す
 おいおい・・・大丈夫かよ・・・
 そんなこんなで会話中皆を見ながらの俺のそんな心配もよそにカンテーラは迷いなく進んでいき、俺達はそれに着いて行く・・・
 そうしてしばらく行った先・・・
 霧が晴れていき、その先にあったのは、
 人と、魔族と、ダブモンが暮らす、森で出来た洞?
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――