観客のリローデット ダブモン!!13話24
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「さぁ、我が友よ出番だ!!」
一通り人が掃けた舞台の上、
師匠さんがまるで舞台で演技をしているように大仰しく呼ぶと、上から黒いローブのようなものが降ってきた・・・
「舞台と私用以外で用があるのは珍しいな・・・」
ただ、その姿は頭の上に三日月と流星太陽を模した飾りを付けており、一方にタクトを持ち、後ろにカンテラを4つ浮かばせている、
・・・あの姿はまるで、カン・・・
とそいつがカンテーラを見て
「おお!兄弟ではないか!!」
大声を上げる
ヘ?
思わず俺もカンテーラを見て
「・・・知り合いか?」
「いいや」
カンテーラのあいつを見たままの冷たい否定の言葉
「はっはっはっ!当たり前だ!初対面だからな!!」
とあのおっさんと同じように愉快そうに笑い、言う
初対面て、じゃあなんで兄弟なんて呼んだんだよ・・・
「先に自己紹介をしておこう!私はユードリット、そう、もともと私もカンテーラだったのだよ、もう遠い昔だがね、はっはっはっ!」
「そうなのか?」
「そうなのか・・・?」
俺の純粋な疑問の声に対し若干重暗い声を出すカンテーラ、
ま、あれになるかもしれないのは嫌だよな・・・
と、ユードリッドが笑いを止めカンテーラに右手など差しだし
「どうだ?君も私のように」
「いやだ」
即答・・・
「ううむ、それは残念だ、ぜひ気が向いたらなってくれたまえ、はっはっはっ!!」
「おほん!」
と、向こうの師匠さんが咳払いで場を整えてくれた
「さぁ、カードバトルを始めよう!デッキケースはあるかね?」
「ああ、あるぜ!」
互いにデッキケースを前に出す、こちらは濃紫の宝玉がはまった黒の立方体、向こうが黄色の宝玉がはまった黄色の直方体だ、
そこで俺の前に黒い革のような板が現れる、左手斜め前に緑の電子画面も付いている
向こうは光の板で同じように緑の電子画面が付いていた、と、
向こうのおっさんが俺を見つつ
「通常ルールでいいかね?」
「上等!!」
そして、デッキケースを板の中央に置き、そのままデッキケースが左手奥に移動、
中のカードが外に出てシャッフルされ山札になりつつデッキケースが上下反転しつつその外側に置かれ、
元あった場所に山札が置かれて俺と向こうは手前に五枚のカードを並べてライフカードとし、
山札からカードを引いて手札する!
そして、舞台の中央を挟むように移動、
それぞれの前にカンテーラとユードリットが出てきて
「行くぞ・・・」
「おう!」
俺が元気よく
「私達の力を見せてあげよう・・・」
「ああ、そうだな・・・!」
向こうの師匠が面白そうな声含ませつつそれぞれ返し・・・
「カードバトル・・・」
「カードバトル・・・」
「スタート!!」
「スタート!!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――