進め!火山遊園地!! ダブモン!!12話08
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「じゃあ、次はこの振り子大船なんてどうだろうか?」
「大きいから二組乗れる・・・けどねぇ・・・」
兎白が見つけたのは、一番上に繋ぎ柱の付いた左右の柱につながったA型の柱の付いた振り子に揺れる大船・・・明らかに一回転しそうだけど・・・
「こんな大掛かりなもの、だれが作ったんでしょう・・・?」
「僕にはわからないよ・・・」
見上げるレファンがこぼした言葉を同じく見上げるアクリスが拾う
「でも、ここに作ったっていうことは、その作った誰かもここにいる可能性も高いはず・・・」そう言って、レファンがアクリスの方を向く「一緒に探そうよ!」
対し、アクリスもレファンの方を向く
「そうですね、一緒に探しましょう!その前に、まずは先への道を切り開いて・・・」
そんなこんな、全員がまたも円陣を組み、良星が口を開く
「というわけでジャンケンだ!」
「僕はやだからね、さっきやったんだから・・・」
「おいおい、臆病なことを言うな、楽しいじゃねぇか、はっはっはっ!!」
背後からイグリードの高笑い・・・
「うぅう・・・負けたらだからね!!」
そうしてジャンケンが行われ・・・
「で、3人そろってか・・・」
「いいじゃん楽しそうで」
大船の中の席に座りベルトを掛ける僕、良星、兎白、そしてカンテーラ・・・
「道連れがカンテーラだけって」「しょーがないだろ」「フリィジア乗れないし、イグリードはいざって時用に見張ってるし、人間用なのかダブモン用なのか見極める必要もあるし・・・」
メリーゴーランドに乗った時に開けるためのカウンターが1を示していたってことは、僕かイグリードがカウントされていなかったってことだ、
だから、僕達かダブモン達がカウントされていないかを確かめる必要があるのはわかるけど・・・
そして船は振り子のように後ろに動き出す!
「うわ~っ」「おぉ~」「けっこー勢いあるな・・・」
「大丈夫か・・・?」
よしよし、今回は大丈夫そうだ・・・
前後に振り子のように大きく振られ揺れる大船、
それは何事も無いように幾度も往復しながら揺れ幅を大きくしていき・・・
そして、一気に大台の一回転!
大きく後ろより真上に
バキョ!
大きな音立て支柱が割れる!
当然の如く真っ逆さまに落ちていく僕たち!!
「イグリード!」
「任せろ!」
と、イグリードが火球を胸の前の両手の間に
ちょっと待って何する気!?
イグリードが両手を前に出し火球を船に放る!
ズドム!
火球が爆発し、その勢いで船は粉々となり、
僕たちは吹っ飛ぶ!
「ナイスだ!」
そこで自由になったカンテーラが両腕で僕たちを抱えるように掴み、ゆっくり地上へとおろしてきた・・・
地上では、破片を右腕で避けていた四葉さん、上空を唖然と見ていたアクリス、レファン、それに・・・
「うわぁ~ん!兎白!大丈夫だったぁ~!?」
「大丈夫だよこれぐらい」
飛んできて泣き付くフリィジアを慰める兎白、そんな中でカンテーラがイグリードに左より近づき
「じゃ、様子見てきますか、イグリードの旦那」
イグリードがそちらに顔を向け言葉を紡ぐ
「おう!そうだな!!」
そうして、イグリードとカンテーラがカウンターの方に向かっていくのだった・・・
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