バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

進め!火山遊園地!! ダブモン!!12話/06

進め!火山遊園地!! ダブモン!!12話06
 
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 負けたのは僕だ、そして、青いマグマの照らす馬の上に座ってるのも僕、
 「お~し、それじゃ、いっちょやってみるか!!」
 そして、隣の馬に乗るのはイグリードだ・・・
 「回んのかこれ?」「さぁ」
 「回るのかしら?」「しばらく待って回んなかったら戻ってくるように言いましょう」
 「うん、そうだね」「そうですね」
 などと遠くから見る皆がひとしきり感想を述べる間にも、カンテーラとウィルピーがメリーゴーランドの上下にスタンバイし
 「いつでもフォローできるぞ」
 「ですー」
 いきなりメリーゴーランドが回りだす
 誰も何もしてないのに!?
 「これどうやって動いてんの!?」
 「マグマの熱だな、それでどっかから水流してきて蒸発させてるみたいだ」
 蒸気機関か!?
 ・・・って僕が驚いたのは違う理由だけどっ!?
 それでも馬は回っていく、上下に揺れて、音楽はないけど・・・
 皆も心配そうに見守ってる・・・
 このまま何事も無く終わるかな・・・
 バキッ!
 嫌な音が馬を支える馬中央の柱から鳴り響いたけど気のせいだよね・・・
 バキバキッ!
 これは・・・
 バキョ!!
 柱が中ほどから折れマグマの方に落ちる!
 「うわぁあああ!!」
 「てぇい!」
 イグリードが何とか右手を出して僕の右手首を掴み止めてくれ
 「それ!」
 「です!」
 カンテーラとウィルピーに後ろから支えられ、事なきを得たのだった・・・
 そうして、上へと飛んで戻ってくる・・・
 みんなが僕たちを見る中で・・・
 「ひどい目にあったよ・・・」「大丈夫かよ」「びっくりした・・・」
 「脆くなってたのね~」「ですね~」
 「ま、あんなとこに設置してりゃ当然ていうか・・・」「だなぁ・・・」「私もそう思うわ・・・」
 「それで、これでよかったのかな?」「僕も気になります、誰か様子を見てきてください」
 「じゃ、言ってくるわ」「そうだな、イグリードの旦那」
 そうして、イグリードとカンテーラが行って戻ってくる・・・
 「カウンターは1になってたな・・・」
 「誰かが見てやってるのかもしれんがわからん、後、扉も少し上がってた」
 「俺たちが通れるまでどれくらいだ?」
 「そうだな・・・大体・・・」
 良星の言葉に、カンテーラが答え始めた・・・
 両手を胸の前に持ってきて上下に変えつつ触れているか触れていないかわからないぐらいに開けるジェスチャーをして
 「なるほど、ほんとにちょびっとしか開いてないみたいだな・・・」
 
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