バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

進め!火山遊園地!! ダブモン!!12話/05

進め!火山遊園地!! ダブモン!!12話05
 
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 レインボー火山の根元にあったのは・・・廃墟となった遊園地・・・のように見える灰色の巨大な建造物の一群・・・
 僕たちはそれを呆然と見上げていた・・・
 「これも・・・名物・・・なの?」「どうなってんだよ・・・」「俺が知るかよ」
 「ここで遊べってことかしら?そんな気にはならないけど・・・」
 「凄い場所だな」「だな」「ね」
 「いやいや、どうしましようかこれは・・・」
 「僕・・・聞いてないんだけど・・・」「僕も知りません・・・なんでこんなことに・・・」
 アクリスもレファンも知らないようだ・・・
 と、僕はそのまま皆を見渡し
 「ともかく、先に進もうよ、遊ぶのは進路確認してからでもいいじゃない」
 「まぁ、確かにそうだな」
 僕の意見にイグリードが両腕を組みそう言って同意してくれる、
 そして、カンテーラの方に顔を向け
 「カンテーラ、どうだ?」
 なぜかカンテーラが右手で上からの光を遮りながら廃墟の奥遠くを見て
 「向こうの方かな~、」言いつつ腕を降ろして後ろに振り返り「フリィジア、ウィルピー、この場を頼む」
 「了解」
 「了解でっす!」
 向こうに向き直り見ていた方に向かってイグリードと飛んでい・・・
 と、不意に四葉さんが右手前の方にあった青いメリーゴーランドに近づき、それを見て
 「しっかし、不気味ねぇ・・・」
 「四葉さ~ん、危ないですよ~」
 まぁ、馬やファンシーな造形は一緒なれど、下から青い光が出ててところどころ溶けてるし、暗いし、熱いし・・・
 すると、なぜか四葉さんの目が見開かれ
 「え・・・?これってまさか・・・」
 「どうやらそういうことみたいですね・・・」
 ウィルピーが先程と同じように呆れで目を細めて言う
 「どうしたんだよ?」
 なぜか四葉さんが驚くのを見て、良星が近づいていく・・・
 僕もつられてついていってみると・・・
 メリーゴーランドの下が開いて、青いマグマが川のように一回転して流れているのである・・・
 道理で青いわけだよこれ・・・
 「おおい!」
 「お前ら~!!」
 そこにイグリードとカンテーラが戻ってきた
 「どうだったの?」
 「それがさ・・・」
 「木のカウンターがついてたんだ」
 「木の?」「カウ」「ンター?」
 「で、その横には遊具で遊んでくださいってさ・・・」
 思わず僕たちはメリーゴーランドの方に視界を戻す
 「これに乗れってことかな?」「それ以外にもたくさんあるよな?」「色とりどりの溶岩で照らされた遊具か・・・」
 「とりあえず、じゃんけんで誰が乗るか決めるか・・・」
 四葉さん、それって割とめちゃくちゃ・・・
 「相棒!頼んだぜ?」「相棒、頼む」「任せたわよ相棒!」
 「というわけで四葉さん、お願いします」
 ああ・・・ダブモン達もやる気だ・・・
 思わず僕たちは自身の相棒のダブモン達の方を見て
 「・・・ちゃんとフォローしてね?」「それだけはしっかりな?」「後悔しないでよ?」
 「ほんとにもう」
 そんなこんなで全員が円状に囲み
 「それじゃ、」「行きましょうか!」
 ジャンケンポン!
 
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