バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

海の街と鮫 ダブモン!!11話10

海の街と鮫 ダブモン!!11話/10
 
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 バトル-4
 
 このまま、せめて不利にはならないようにしないと・・・!
 「リチャージ!」
 「リチャージ!」
 「ドロー!!」
 「ドロー!!」
 チャージゾーンの表側表示のカードを裏にして山札のカードを引く、
 ・・・このターン、こいつでしのぐ!!
 チャージゾーンに加え、こちらは1番、向こうは2番に裏側表示でカードを置き、表に!!
 「セット!」
 「セット!」
 「オープン!!」
 「オープン!!」
 「追撃するぜぇ!!オーバックス、爆奪水しぶきエレメント!!」
 「オーバックス!?」
 何を出す気だ・・・!?
 「その通り、さぁ!そっちの番だ!!」
 「ヒョウセン!!」
 「ダブモンNo.306、氷機の帆付き小型船舶航海士、ヒョウセン!!」
 俺の前に両端の尖った貝が海の上に浮かんだと思ったら、氷の腕を貝の内部からのばしてその光の反射で奥に目が垣間見つつ辺りを確認し、それを引っ込め、氷によって三角の帆と丸みを帯びた長い逆台形の船体が形成され、
 さながらヨットのような姿見と化す
 「面白そうじゃない・・・憑依!!」
 フリィジアが憑依し、氷のリングが帆の根元に着く!
 おし・・・
 右手でチャージゾーンのカードを二枚表に!
 「『コストにアイスエレメンタルパワーとアイスウォーターウィンドエレメント!を指定!!』」
 すると、海賊の前にカードが巻物のように右手側から左手側に移動していき・・・
 「こいつだ!!」
 右手人差し指で一枚のカードを指定し、それが2番に移動!二番にあった爆奪水しぶきエレメント!!のカードが山札に戻ってシャッフルされつつ、移動したカードがそこに置かれる!
 「ダブモンNo.237イィィィエェェェェックス!、深海の船舶通信士、アンチョウ・オーバー」
 俺たちの前に現れた、というか海賊の前の海中から突き出てきたのは・・・
 光球を先につけた茶色い釣り棒・・・?
 いや、とにかく・・・
 海賊の方を向き宣言!
 「1番戦闘!!」
 「いいぜ、やってやる!!」
 フリィジアが一気に突き進んでいく
 「ひゃっほー!!」
 ヨットに足かけるフリィジアの幻影が見えるようだ・・・
 が、その下の海中から触手が迫る・・・!
 「『僕はヒョウセンの効果を発動!!これで相手のリサイクルカードの効果を封じる!』」
 「そうはさせん!!『ウォータースラッシャーエレメントの効果で相殺だ!!』」
 「なら『フリーズフリーリブリングエレメントでヒョウモンのパワーを1100下げる!!』」
 「『ヒョウモン自身の効果で相殺!!』」
 いきなりフリィジアの下に伸びる重石のような氷のヒレが生える!
 そのヒレがそばの触手を凍らせ、退けていく・・・
 が、今度はヒョウモンが進行方向に立ちふさがるように飛び出し墨を吐いて襲い掛かってきた!
 ここだ!
 「コールドフリーズブリザードエレメント!!」
 「いっけぇ!!」
 フリィジアが前方に冷気をらせん状に放出!ヒョウセンを墨ごと氷漬けに!
 「イェエアアアア!!」
 そこを冷気のらせん中央を一気に滑り進み一回転!凍り付いていたヒョウセンに突撃し粉々に砕いて爆発、消滅させた!!
 「『コールドフリーズブリザードエレメント!!の効果でヒョウモンのみならずアンチョウのパワーを1100下げる、これで一気に・・・』」 
 「ふん!『レッテグラウンドダウンウォーターエレメント!この効果でアンチョウの効果を確実に発動!!パワーを200上げる!!』これで逆転だ!!」
 「甘い!!」
 さらに、フリィジアが宙に氷のコースを生み出しながら光球の方に向かっていき、
 光球の前まで来ると、そこにいきなり茶色い大口を開けた丸い魚が飛び出し噛みついてくる!
 あれが、アンチョウの正体!?
 頭の上から殺気の光球付きの棒を生やした!
 が、噛みついたのは高速で通り過ぎた後に残った氷の部分!
 氷は一気にアンチョウを凍てつかせ、
 「『パチフィスの効果!アンチョウのパワーを200下げる!!』」
 パチフィスが水中より飛び出て前足でひっかき砕き爆発、消滅させた!
 「ぐっ!だが、3番戦闘は喰らってもらう!」
 僕の前の水中より飛び出したツメミグモ
 「おっとぉ!!」
 その前に突如割り込んだのはフリィジア!?
 その殻でツメミグモの前足をはじき、僕の横に
 「大丈夫?相棒!」
 「う・・・うん・・・」
 「けっ!だが、まだカードバトルは終わってないぜ!!」
 確かに・・・!
 海賊の皮肉の声に、僕は気合を入れ直しながら海賊の方を見る!!
 
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