バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

旅の日々と騒動の日々と・・・ ダブモン!!10話25

旅の日々と騒動の日々と・・・ ダブモン!!10話/25
 
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 「リチャージ!」
 「ドロー!」
 お・・・この手札は・・・!
 「セット!オープン!!大盤振る舞いよ、ウィルピー!!」
 「はいです!」
 「シャインエネルジング!オーブカードよ!!」
 私の前で、山札が巻物のように横に移動していく・・・ここ!
 「ダブモンNo.33イィィィエェェェェックス!、禁忌の鍛冶屋 ウィルピー・シィン!!」
 ウィルピーの体が光に包まれ、とがったシルエットを持つ人型へと変わる・・
 そして、光から解き放たれ、その姿を現した、
 それは、半人半蜥蜴人、
 体の半分が人で、半分が二足歩行のトカゲであり、
 体は筋骨隆々でありながら、境界線付近ではトカゲの方が強く、体は尖り尾もあるものの、境界線はきっちり二分されている、
 「だりぃ・・・」
 まぁ、どんなに立派だろうが寝転がっていつもの台詞を吐くわけだけど・・・
 「光の力を持ちながらその怠惰・・・情けない!!」
 「えぇ・・・?」
 え?いきなり何言いだすんだあの光筋肉・・・?光の力に怠惰とか関係あるのかしら?
 光っぽい見た目でありながら陰湿で厄介な鳥とか見たことあるけど・・・
 と、その光筋肉が胸を張り、
 「光とはすべてを照らすもの、すべての存在のエネルギーの源となるもの、そう思わないかね!それなのにその態度は・・・」
 「ダブモンNo.277イィィィエェェェェックス!、光輝く照明製造者 デイライト・オーバー!!」
 「ああああああうるせぇ!!」
 ウィルピーが立ち上がり、その右手の槌を突きつける!
 「てめぇに俺の性質決められてたまるか!もういい・・・ぶっ潰す!!」
 おお、私が発破かけなくても動いてくれた、やった!
 「ほほう、そこまで言うなら全力を持ってお相手しよう・・・はぁっ!」
 筋肉光、の体からより強い光が発せられるとともに筋肉が増量する!!
 緑の画面にオーバックスとオーバーが・・・
 デイライトっていうオーバーがあいつのカード、つまり、デイライトっていうのが名前で、ライトクレスターエレメントのオーバックスを表にしてオーバーで召喚か・・・
 おまけにライトクレスターエレメントの効果でカード1枚表にする代わりにパワー300上げる上に相手の戦闘後リサイクル効果を無効化とか・・・
 発破かけてくれるのはいいけど、パワーアップと効果封じは無いわ~
 ま、やるしかないんでしょうけど・・・
 「ウィルピー!」
 「しゃあねぇな!!」
 「光よ集まれ!禁忌の鍛冶屋、ウィルピー・シン!シャインシャドウ・ウィスプ!シャインプラウオンエレメント!!シャインエレメンタルパワー+!シャインディシングエレメント!!!」
 四つ相殺、でも、一つ通った!!
 「はぁっ!!」
 ウィルピーの交差させたハンマーと鋏をデイライトが両こぶしで受けとめる!!
 ウィルピーがはじき返されつつ、その槌を叩き込んでいき、これを右腕でガードされた!
 「そこだ!」
 左拳の突きが来る!
 「ぬぅ!」
 鋏で弾き飛ばしつつ後ろに下がる!
 「これでぇ!!」
 「何の!!」
 光纏う槌と鋏、それに両こぶしがぶつかり合う!
 「はぁあああ!!」
 「はぁあああ!!」
 「さらに、シャインディシングエレメント!!の効果を発動!!『この効果によって、ウィルピー・シンのパワーを600上げ、2番に分身を召喚!!』」
 「はぁりゃああああ!!」
 「むっ!?」
 一気に光が増した槌と鋏がデイライトを吹き飛ばし、
 「なんの・・・」
 「はぁあああ!!」
 大きく光を増した槌と鋏のフルスイングに、デイライトは吹き飛ばされたのだった・・・
 「ぬぅううう!!」
 
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