バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ウルフォス/5

ウルフォス 5
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 「宝石が?」
 「そう、盗まれる事件が多発しているのだが、なぜか、売られた形跡が無いらしい」
 ミーティングルームで隊長より差し出されたものは黄と茶の間の色をした毛だ、
 「まさか・・・」
 「そう、警察の捜査で見つかったものだ、地球生命の遺伝子とは明らかに別のものが見つかった、その捜査のを手伝ってほしいとの要請だ」
 俺達は隊長の顔を改めて見る
 「わかりました、では、行きましょう!」
 ・・・
 「いや、済まないな、豹賀、運転してもらって」
 「かまいませんよ、運転は得意だったので」
 「悪かったな、飛行機以外は運転が下手で」
 「いやいや、鷲ヶ埼さん、それこそ個性ってやつですって」
 「でももう一台用意できなかったの?」
 丹頂池の言う通り、黄色を基調とした普通乗用車に擬態した特殊車両、セスハリアーに五人して乗り込んでいる状況だ、
 運転席は豹賀さん、助手席には隊長である
 「上に陳情を出しておこう」
 そういったのは隊長だ
 「あ、この辺りですね」
 街の大通りに皆で降り、あたりを捜索し始める
 「この宝石店か・・・」
 外は小綺麗なビルの一階という作りなれど内部は大理石で壁床天井を作り上げた豪華なもので、割れたガラスのショーケースと思わしき物には今はもう宝石は存在していない・・・
 そこで俺達に向かい蝶ネクタイと白Yシャツに黒ベストで決めた店員がショーケースの方を見つつ
 「ええ、いつの間にか消えていて、カメラにも写っていない・・・」
 俺は思わず店員に向かい話しかける
 「ちょっとそのカメラ、見せてもらえませんか?」店員は俺達の方に向かって
 「ええ、いいですよ」と返した
 そういうわけで、店の内部の小さな部屋、監視カメラのモニターが四つ積まれたモニター部屋で一つのモニターを巻き戻し見せてもらう・・・
 写っていたのはショーケースに宝石並ぶ店内の様子・・・
 と、ショーケースが割れた瞬間、宝石が消えた!?
 警報が鳴る中でどんどん他の宝石も消え、別のショーケースが割れ、中の宝石が消えをくり返していく・・・
 そして、外のガラスが割れた・・・
 「ど・・・どうなっているんだ」
 「もう一回見せてもらえますか?」
 豹賀さん?
 「俺も賛成だ、何か違和感がある」
 鷲ヶ埼さん!?
 そして、ビデオをもう一回再生し・・・
 ストップ!
 二人が声を合わせて静止した、そして、豹賀さんが右人差し指で画面の一部分を指して
 「ここ、」
 「この消える宝石の方拡大してくれ」
 拡大されると・・・あれ?宝石がえぐれてる!?
 まるで、指のように・・・そうか!!
 「まさか、光学迷彩か何かで宝石を隠して回収した!?」
 「多分な」
 「だが、光学迷彩か、俺達では・・・いや、光学迷彩・・・?」
 鷲ヶ埼さんの推測に豹賀さんが返事をしつつ右手親指側を口に当て考え出す
 「光学迷彩なら、光の波長を変えれば・・・」
 ・・・
 俺は、青いジャケットにジーパンを着て、とある宝石店に来ていた・・・
 ポニーテールの女性の店員がこちらに笑いかけてきて
 「いらっしゃいませ、何かご入用ですか?」俺はそちらに振り返り多少首を横に振りつつ返事をする
 「いえ、色々見まわっているだけなのでお構いなく」
 そして、可視光線を発しない懐中電灯であたりをそれとなく照らしていく・・・
 すると、何もないところに影が!?
 「そこか!!」
 「キキッ!?なんでわかった!?」
 そいつが外に出ようとするのを入ってきた皆が
 「皆さんは逃げてください!!」
 と客に逃げるように伝えながら取り囲み、
 「丹頂池さん、ペイントを!」
 「わかってる!」
 青い粉の入った丸薬を投げ、破裂させつつ
 みんなで銃を向ける・・・!
 「さぁ、正体を現せ!!」
 そこには丸薬の青をそこかしこにつけた人並みの猿のような・・・
 「キキッ!?見つかってしまった!」
 「いきなり内側からガラスが破られたからな、店の中に潜んでいたのだろうと推測して色々な宝石店を探し回って正解だったようだ!」
 鷲ヶ埼さんの言葉に続き俺は問いただす!
 「お前、いったい何者だ!?」
 「俺か?俺はソンゴーク星のものだ」
 ソンゴーク星!?
 あらわした姿は、まさしく猿に軍事スーツをまとったような姿・・・
 「キキッ!このスーツあれば見つからないって話だったのに!!」
 「なぜ宝石を集めていた!それにそのスーツの出どころは・・・」
 「誰が教えるもんか!てぇい!」
 右手に錘円状の黄色い物体!?地面に叩きつけた!!
 ズドン!!
 辺りに黄色い煙が舞い跳び、俺たちは思わず目を閉じ
 「キキィ!!」
 そこをソンゴーク星人が扉に向かって体を丸めながら飛び着地!
 「待て!」
 俺たちが追う中で走り出し、ガラスの扉をぶち破りながら出ていく、
 しかし、外には協力してくれた警察が・・・
 パトカーたちが囲み待機しているところにまんまと出てくるソンゴーク星人
 「間に合ってよかった、さぁ、観念するんだ!」
 突きつけるのは普通の拳銃だが、威嚇効果はあるだろう・・・
 そこに俺達も出てきて背後から銃を突きつける!
 「おとなしくお縄に付くんだ!」
 「キキッ!簡単には戻らないから使いたくなかったが、致し方ない!!」
 と、ソンゴーク星人が巨大化していく!?
 「おぉおお!?」
 「キキィ!」
 皆が戸惑う中で、ソンゴーク星人が腕を振るい、ビルの瓦礫が皆を分断する!
 「みんな、大丈夫か!」
 「大丈夫だ!」
 「大丈夫です!」
 「すぐに合流します!」
 「俺も!でも、合流できないときは先に行動しててください!!」
 「わかった!」
 隊長の声に皆が答えるなか、俺は答えながら人気のない場所へ・・・
 「ウルフォス!!」
 まったく、猿が相手だとは・・・
 町中で、その猿と対峙する・・・
 「キキッ!犬っころには負けないキー」
 なんだと・・・!
 それがいきなり手に両端を金のリングに上に同色の半球を組み合わせたカバーで抑えた赤く長い棒を出現させる
 「これでも食らえキー!」
 いきなり振り回してくる、だが、そんなものは・・・
 手を握りしめ、顔の横に上げた左手の甲で受け止める
 「キキッ!?あれー・・・?」
 そのまま一気に近づき、通りすがりざまに爪で斬り裂く!
 「キキーッ!?」
 あれ、弱い?ならこのまま!
 振り返り光線を出そうと
 「に、逃げるっキ!」
 いきなり足元に黄色い雲を出現させ、それに乗って飛ぶ!
 な・・・逃げた!!
 が、そこに三機の戦闘機が・・・
 借りるぞ!!
 そのうちの一機を掴む
 「たいちょ~!!」
 「隊長!!」
 「た、退避だ~っ!!」
 そんな鷲ヶ埼と丹頂池と隊長のやり取りが聞こえた後、パラシュートが出てくる・・・
 さて・・・こいつを胸に!
 この前と同じく戦闘機が翼となり、俺は空に飛ぶ!
 「見つけた!」
 その先にソンゴーク星人が!
 「この!」
 爪を振るうも巧みに避けるソンゴーク星人!
 「このまま逃げ切ってやるっキ!」
 ううむ・・・うん?
 後ろからくる気配にほんの少しそちらに目をやればあるものを発見し、正面

に目を返しつつ一か八かの賭けに出る、
 私はソンゴーク星人の後ろを追うように飛び・・・
 「キキッ、とうとうあきらめたっキか・・・」
 一気に距離を詰め、もう一度爪を振るう!
 「キキッ!そんなもん当たらんッキ!」
 が、上に避けた瞬間、横から来た光線に撃墜される!
 「な・・・どうなってるっキ~!?」
 そう、俺たちの後ろをついてきていたセスウィングたちだ!
 ソンゴーク星人に悟られないよう、私の体で隠していたのだ、
 よし、落ちていく中で空中で身動きが取れない、ここだ!
 「ワオオオオオオ!!」
 地上に落ちていくソンゴーク星人に向かって空中より戦闘機纏う鳥の光を一直線に撃ち出し貫通させソンゴーク星人を爆散させた・・・
 ・・・
 はっ!
 いつの間にか戻ってきていたビルの合間、周りの瓦礫を押しのけ外に出る!
 「学狼~どこだ~学狼~!!」
 あ、隊長の声だ
 「隊長!ここです!」
 右手を上げて振りつつ返事をすると皆も一緒に来た!
 「お前な、電話にも出ないでどうしたんだ!」
 隊長の一喝の声、俺は右手を下げつつ返す
 「すんません、道に迷っちゃってて、気付かなくて・・・この辺り始めてくるんですよ・・・」
 「そうか?まぁいい、今度は迷子になるなよ!」
 「あ、はい!にしても、とうとう宇宙人が出てきましたね・・・」
 「そうだな、宇宙人か・・・」隊長がなぜか遠い空を見上げる・・・「いずれ来るかもしれんと思っていたが、まさか本当に来るとは・・・」
 「あのUFOとも何か関係が・・・」
 「そうですね、UFOと言えば宇宙人ですから」
 「それに、光学迷彩だなんてすごい技術も持ってましたし・・・」
 鷲ヶ埼さんに豹賀さんと丹頂池さんの言葉に、隊長が三人に振り替えり
 「そうだな、しかし、あの宇宙人、あまり頭がよくなさそうだった、にもかかわらずあんな装備を付けて、それに宝石ばかり集めていたのはどういうことだ?」
 「わかりません、行方不明になった宝石もどこに行ったのやら・・・」
 俺の台詞に、隊長が今度は俺の方を向き、
 「そうだな、それは警察なんかに任せておこう、俺たちはいったん帰投だ、」隊長が本調子に戻りつつ皆を見回し一喝!「いいな!」
 はい!
 隊長の言葉に、皆が返した・・・
 
 「・・・ソンゴーク星人がやられたか・・・」
 「そのようです・・・」
 「やはり、あまり頭はよくなかったな、それに弱かった・・・」
 「ですが、多数の宝石を残してくれました、これを足掛かりに、地球での潜入資金を蓄えましょう、現地のお金を裏から入手できる絶好の資源です」
 「そうだな、私たちの計画のためにもな、ふふふ・・・あははは・・・!!」
 
 ウルフォスソフビフィギュアシリーズ第二弾!
 飛べ!ウルフォス、ウルフォスウィング!!
 そして、翼性宇宙外来種バーラドン
 マグマーラとモクウドー、ソンゴックも出るぞ!!
 肩、腰、膝、肘、鼠経部、首が可動!
 君のイメージで戦わろ!
  
 DXウルフォスソフビシリーズ
 02、ウルフォスウィング、バーラドン、マグマーラ、モクウドー、ソンゴック!!
 
 ソフビシリーズ、続々!!
 
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